2021年6月14日

右脳梗塞が歌っても心に響かない

2021  6月  アメリカ


韻律(プロソディ)は、音声の高さ、速度、抑揚変化を指し、感情も反映する。

たとえば「幸せ」は高音と速い発話速度で構成され、「悲しみ」は低音の遅い発話速度で表現される。

これらの特徴は言語によらず、普遍的であると考えられている。

韻律には感情韻律と言語韻律があり、感情韻律は脳の右半球に偏っていると考えられている。

左脳損傷患者にくらべて右脳損傷では失語症は現れにくく、正常に見えることがおおいため、感情韻律に関係するコミュニケーション問題が見過ごされる可能性がある。

そこで、歌唱時の韻律の異常さに右脳損傷の特徴が反映するものかくわしくしらべてみたそうな。



急性脳梗塞患者36人(左脳損傷18人、右脳損傷18人)について、

よく知られた歌「Happy Birthday」を歌わせた。

複数の審査員と歌唱解析ソフトウェアをもちいて 正常/異常 を判定し、病変位置との関連を解析した。



次のことがわかった。

・左脳皮質(灰白質と脳葉)損傷患者の80%は、重度の失語症のために歌唱課題をこなせなかった。

・残りの患者では、68%が歌唱評価と脳損傷の位置が一致していた。

・右脳皮質損傷は、皮質下(大脳基底核)損傷にくらべて、歌唱時の平均基本周波数があきらかに低く、

・韻律の理解と生成課題でよりおおくのエラーを生じていた。


右脳の皮質梗塞は皮質下梗塞の患者にくらべて韻律の理解と生成に障害があり、歌唱時の情感変化に乏しい可能性がある。
シンプルな歌唱テストで韻律障害を見分けることができそうである、


というおはなし。
歌唱時の感情韻律


感想:

右脳出血だったから感情もんだいには関心あるんよ。