2022年8月30日

血管攣縮で亡くなる割合とその状況

2022  8月  ドイツ


くも膜下出血後の血管攣縮は血管のX線像で確認され、死亡率は20%という。

有効な治療法としてニモジピンの動脈内投与など候補はあるがコンセンサスはない。

くも膜下出血後の血管攣縮が原因で亡くなった患者の割合と診断上の特徴をくわしくしらべてみたそうな。



2007-2021年に動脈瘤性くも膜下出血と診断された1064人を対象とした。



次のことがわかった。

・34.8%の患者が血管攣縮ありと診断された。

・17.6%がくも膜下出血発症後90日以内に死亡した。

・この死亡した者のうち、33.7%は血管攣縮が原因と考えられた。

・血管攣縮で死亡した患者のうち、48.4%は入院時点ですでに血管攣縮による重度の脳梗塞があり手の施しようがなかった。

・40.6%は、動脈瘤治療まえに超音波で血管攣縮が疑われたが確認するに至らず、治療が遅れ亡くなった。

・10.9%は血管攣縮による低血圧が続いて広範な脳梗塞に至り、治療の甲斐もなく亡くなった。

・血管攣縮の治療が原因で亡くなった者はいなかった。


くも膜下出血で亡くなった患者の33.7%は血管攣縮が原因だった。そのうち約半数は手の施しようがなかった、


というおはなし。
くも膜下出血の死因の図


感想:

血管攣縮って冤罪だとおもうんだ。

期せずしてひどい状態になってしまったとき、たまたま血管が縮んで見えたってだけですべての責任をそこに押し付けてしまう。

遅発性脳虚血や水頭症、再出血、治療ミス、、、血管が縮んだせい?




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