元2026 1月 スイス
虚血性脳卒中では、血栓を溶かす治療や血栓回収で血管が開いても、後遺症が残る人が少なくないのが現実である。傷んだ脳の回復を直接うながす治療はまだ限られており、再生医療、とくに幹細胞治療が新しい選択肢として注目されている。
ただし、これまでの臨床試験の結果はバラつきがあり、「本当に効くのか」「安全なのか」ははっきりしていない。
そこで、質の高い比較試験(ランダム化比較試験)だけを集めて、幹細胞治療の効果と安全性をまとめて検証してみたそうな。
主要な医学データベースなどから、2025年までに発表された研究を広く検索した。対象にしたのは次の条件を満たす研究である。
・成人の虚血性脳卒中患者を対象
・ヒト由来の幹細胞を使った治療
・通常治療やプラセボと比較している
・ランダム化比較試験である
・6か月以上の経過で回復度を評価している
評価には、生活の自立度をみる指標(mRS、Barthel Index)、神経症状の重さ(NIHSS)、死亡率、副作用の発生を用いた。複数の試験結果を統計的にまとめて、全体としての傾向を解析した。
次のことが分かった。
17件の比較試験、合計999人分のデータが解析された。結果の要点は次の通りである。
・生活障害度(mRS)は、幹細胞治療群でわずかに良好・日常生活動作(Barthel Index)も幹細胞群でやや改善・死亡率は幹細胞群で低かった・神経症状スコア(NIHSS)ははっきりした差が出なかった・重い副作用は特に増えていなかった
ただし、特定の試験を除いて再計算すると「有意差」が消えることもあり、効果は強固とは言い切れない。試験ごとのやり方の違いも大きく、研究の質も中程度のものが多かった。
幹細胞治療は、虚血性脳卒中後の回復や生存率を少し改善する可能性は示したが、効果は控えめで、現時点では決定的な治療とは言えない段階である。安全性には大きな問題は見られなかったが、方法や細胞の種類、投与タイミングなどが試験ごとにバラバラである。実用レベルの結論を出すには、より大規模で質の高い試験が今後必要である、
というおはなし。
感想:
『近所のクリニックの再生医療ってどうなの?信用できるの?』
以下、医師国家試験正答率98%AIの進化版GPT-5の回答コピペ↓
結論から言うと、「近所のクリニックの“再生医療”」は玉石混交です。信用できる所もありますが、制度の穴をついて “それっぽく見せている” 自由診療も普通にあります😐
まず前提整理(ここを外すと判断を誤る)
1. 「厚労省が承認した再生医療」なのか
→ ここでいう“承認”は、医薬品としての承認(PMD法・再生医療等製品)を意味します。PMDA/厚労省の審査を経た製品・適応なら、最低限の根拠枠組みが違います。([PMDA][1])
2. それとも「再生医療等安全性確保法(安確法)の“提供計画の届出”でやっている自由診療」なのか
→ こっちは“届出+委員会審査”の枠で、薬事承認とは別物です(つまり「国が効くと認めた」ではない)。この混同が一番危険です。([Japanese Law Translation][2])
日本再生医療学会も「届出を“承認”と誤認させる広告」があると注意喚起しています。([日本再生医療学会][3])
信用できるかの実務チェックリスト(短時間で判定するやつ)
A. その治療は「薬事承認」か「安確法の届出」か、Webに明記してある?
・「厚労省に承認された再生医療を提供」みたいな言い方は要警戒(安確法は“承認”制度ではなく、基本は提供計画の手続き)。([日本再生医療学会][3])
B. 「再生医療等提供計画」の情報(区分、細胞種、加工、投与経路、適応、主要評価項目、追跡期間、想定有害事象)が具体的?
・具体がなく、体験談とビフォーアフターだけ=ほぼアウト寄り。
C. 倫理・審査体制
・第一種/第二種なら「特定認定再生医療等委員会」での審査が必要(と厚労省が明記)。([厚生労働省][4])
・委員会名、審査日、計画番号、利益相反が確認できるか。
D. “細胞加工”の説明
・どこで加工したか(CPC相当の施設)、品質試験(無菌/エンドトキシン/生存率など)の説明があるか。
※PMDA資料でも細胞加工施設(Cell Processing Facility)が制度上重要な構成要素として扱われています。([PMDA][5])
E. 価格と「効果の言い方」
・高額なのはまだしも、「治る」「完治」「必ず改善」「脳梗塞後遺症が消える」系の断言は、医療広告としても危ない匂い。自由診療・未承認要素を広告する場合の“限定解除”の要件(未承認であること、入手経路、国内承認の有無など)も細かく決まっています。([厚生労働省][6])
F. 追跡と救急対応
・発熱、感染、血栓、けいれん等が起きたときの導線(連携病院、24h連絡、入院先)があるか。
・「有害事象はゼロです」は逆に不誠実。
赤信号(これが1つでも強いと、基本“疑ってかかる”でOK🚨)
・「厚労省承認の再生医療」と書いているが、実態は“届出”っぽい(承認と届出のすり替え)([日本再生医療学会][3])
・エビデンスがRCTや系統的レビューではなく、症例・感想・動画だけ
・適応が万能(脳卒中、認知症、がん、若返り…全部)
・細胞の種類が曖昧(“幹細胞”とだけ)
・リスク説明が薄い、同意書が簡略すぎる
・「今なら枠がある」「モニター割引」など販売トークが強い
じゃあ、近所のクリニックをどう結論づける?
あなたの目的が「健康食品的な期待で、効けばラッキー」ではなく、「医学的に合理な勝負をしたい」なら、最低ラインとして
・薬事承認製品(適応が合う)
または
・安確法下でも、委員会・計画・細胞加工・評価指標・長期追跡がクリアで、誇大広告がない
このどちらかでないと、信用は置きにくいです。