2024年1月11日

血圧を下げすぎる危険―再発予防か、命を守るか

2024  1月  アメリカ


脳卒中や一過性脳虚血発作(TIA)後の収縮期血圧(SBP)の目標値を140mmHg未満とするよりも、130mmHg未満とする方が、死亡率や脳卒中の再発率が増加するかどうかについては、実臨床データを用いた検討はほとんどされていない。

SBPを過度に下げると転帰が悪くなる可能性があるので大規模にしらべてみたそうな。



2015年10月から2018年7月の間に脳卒中/TIAで退役軍人医療センター(VAMC)を受診した26368人を対象とした。

分析対象は12337例であった。

退院後90日間の平均SBPをカテゴリー(105mmHg以下、106~115mmHg、116~130mmHg、131~140mmHg、140mmHg超)にわけて評価した。

平均SBP群と死亡までの時間との関係を解析した。



次のようになった。

・SBPが140mmHgを超える患者と比較して,116~130mmHgの患者では脳卒中/TIAの再発リスクが有意に低かった。

・SBPが105mmHg未満の患者では、140mmHg以上の患者と比較して死亡リスクが統計学的有意に高かったが、他のSBP群では統計学的な差はみられなかった。


脳卒中やTIA患者の脳血管イベントの再発を予防するためには、集中的に収縮期血圧の目標値をより低く設定することが支持されるデータであった。ただし、非常に低い収縮期血圧は死亡リスクの増加と関連していた、


というおはなし。
収縮期血圧と死亡率

収縮期血圧と死亡率

収縮期血圧と死亡率

収縮期血圧と死亡率

収縮期血圧と死亡率


感想:

上の図が今回の収縮期血圧と死亡率のグラフ。

160くらいまでは死亡率はほとんど最低な状態。

血圧をがんばって下げると腎臓を痛めたり失神転倒して事故死の可能性が高まる。↓








ほんのわずかな再発予防効果(例:100人に3年間薬を飲ませて1人の再発を防げる)のために死んでも構わないという人は、こころゆくまで降圧薬飲めばいい。

オレハ9年まえに薬からきっぱりと足を洗った。