元2022 5月 イギリス
最近のガイドラインでは、60歳以上の収縮期血圧について150mmHg未満または130mmHg未満と学会により推奨値が異なっている。
より低い値を目標とする集中的降圧治療の場合、腎障害、失神、転倒などの有害事象がただちに起きる可能性がある。
いっぽう脳卒中予防効果が得られるまでには長い時間が必要であり、ここにリスクとベネフィットの時間差が生じる。
そこで、高齢者がほんとうに集中的降圧治療の効果を享受できるものなのか、くわしくしらべてみたそうな。
2021年10月までの関係する臨床研究を厳選して解析しなおした。
次のことがわかった。
・平均年齢70、27414人を含む6つの臨床試験を対象にした。・目標収縮期血圧を140mmHg未満とした集中的治療では、脳卒中や心筋梗塞の発症率の21%の低下と有意に関連していた。・これは、集中的降圧治療で500人あたり1人の脳卒中や心筋梗塞を防ぐために9.1ヶ月間を要することに相当した。・同様に、200人および100人に1人の脳卒中や心筋梗塞を防ぐためにそれぞれ19.1ヶ月間、34.4ヶ月間の集中的降圧治療が必要と考えられた。
高齢者への集中的降圧治療は、今後もさらに長生きしそうな人にのみ適しているのかもしれない、
というおはなし。
感想:
上のグラフみるとすごい効果があるみたいだけど、
ようするに100人の血圧を薬で下げて、立ちくらみやめまいでフラフラするのを我慢させながら、腎臓が傷まないギリギリの状態を3年ほど継続すると、100人のうちのだれか1人が脳卒中にならない程度には効くってこと。
当初、地元の病院でディオバンって降圧薬を勧められて試したら、目の前真っ白になって膝から崩れ落ち死ぬかとおもった。
すぐに元の薬に戻したけど、これはいかんと思って、程なくして降圧薬からはきっぱりと足を洗った思い出。