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2017年4月30日

飲酒量と脳内出血の関係

元
Alcohol use and risk of intracerebral hemorrhage
2017  4月  アメリカ

これまで飲酒量と脳卒中について 脳梗塞ではU字型の関連で、脳出血では非線形な関連が報告されている。

飲酒量と脳内出血リスクについて、人種や出血位置との関連もふくめてしらべてみたそうな。


脳内出血をおこした白人、黒人、ヒスパニックの各1000人ずつについて、それまでの飲酒状況を面談調査した。

飲酒量ごとに

*まったく飲まない:(基準)
*たまーに:月に1杯未満
*ほどほど:月に1杯以上、1日に2杯未満
*そこそこ:1日に2杯以上 5杯未満
*ヘビー:1日に5杯以上

に分類して関連を解析したところ、


次のことがわかった。
・まったく飲まない場合にくらべて各リスクは、 たまーに0.57倍、ほどほど0.65倍、そこそこ0.82倍、ヘビー1.77倍だった。

・たまーに とほどほどグループでは皮質下と深部の脳内出血の両方でリスクが低下した。

・ヘビーグループでは皮質ではない視床などの深いところでの出血と強く関連していた。

・ヘビーグループのこの関連は黒人とヒスパニックでのみ顕著だった。

たまーにもしくはほどほどの飲酒には脳内出血を予防する効果があった。たくさん飲むとリスクは上昇し、特に黒人とヒスパニックで非脳葉性の出血が顕著だった、


というおはなし。
図:飲酒量と脳内出血リスク


感想:

酒はすきじゃないから予防になるとしても飲む気しないな、、

2017年4月29日

鍼の脳卒中リハビリ効果を機能的接続性で評価した

元
Enhanced Functional Connectivity between the Bilateral Primary Motor Cortices after Acupuncture at Yanglingquan (GB34) in Right-Hemispheric Subcortical Stroke Patients: A Resting-State fMRI Study.
2017  4月  中国

最新のニューロイメージング技術を応用した脳卒中リハビリ研究が増えてきている。

そこで 中国伝統医学の鍼の効果検証に応用してみたそうな。


右脳損傷の脳卒中患者20人と健常者20人について、

片麻痺患者の治療によく用いられる脚にあるツボ 陽陵泉(ようりょうせん:GB34)への鍼刺激前後での安静時fMRI検査をおこなった。

このデータから左右脳の一次運動野間の機能的接続性(Functional Connectivity)の変化を解析し 比較したところ、


次のことがわかった。
・脳卒中患者の機能的接続性は健常者にくらべ低下しており、

・鍼刺激によって増強された。

脳卒中で低下した両半球の運動野間の機能的接続性が鍼刺激によって強まった。このあたりにリハビリメカニズムがあるのかも、、


というおはなし。
図:鍼刺激前後の脳の機能的接続性変化

感想:

患者の空気を読む力に影響をうけないこのような手法が鍼治療研究にもちこまれるのはとても喜ばしい。

しかしこの解析アルゴリズムのブラックボックス感がきもちわるい。変数を少々いじるだけで望みの結果画像をだせそうな、、、

2017年4月28日

ほんとうに "回復良好" な脳卒中患者とは

元
“Good Outcome” Isn’t Good Enough
Cognitive Impairment, Depressive Symptoms, and Social Restrictions in Physically Recovered Stroke Patients
2017  4月  カナダ

脳卒中からの回復はおもに日常生活動作についてのみ評価される。
しかし脳卒中患者は身体機能が回復したのちも社会参加や精神機能、孤独感、生活の質に困難をおぼえることが考えられる。

そういった問題がどのくらいの割合で起きているのかしらべてみたそうな。


発症から2-3年経つ脳卒中患者142人について複数の指標で回復程度を評価したところ、


次のことがわかった。
・全体の68%の患者は日常生活動作にあきらかな障害がないレベル(modified Rankin Scale<2)の回復を遂げていた。

・彼らのうち54%は "Montreal Cognitive Assessment" で認知障害が認められ、

・52%には "Reintegration to normal living index" で社会復帰に制約があった。

・また32%は " Patient Health Questionnaire-2" でうつ症状が認められた。

・mRS上での活動制限の有無は他の指標のスコアにほとんど反映されなかった。


日常生活動作の点で回復良好な脳卒中患者であっても 半数以上が認知障害や社会参加、3分の1がうつになやんでいた。なにをもって回復良好とするか考え直したほうがいいのではないか、


というおはなし。
図:脳卒中患者のmRSと他の指標


感想:

せっかく手足がうごくようになっていい気でいるのに『君には認知障害、社会不適合、うつの兆候がある』なんてわざわざ言って欲しくないわな。

2017年4月27日

糖質制限ダイエットで脳梗塞に強くなる理由

元
Ischemic preconditioning with ketogenic diet improves brain ischemic tolerance through increased extracellular adenosine levels and hypoxia-inducible factors.
2017  4月  中国

炭水化物を摂らず脂肪を多く摂る いわゆるケトン食を続けると、脳細胞はぶどう糖の代わりにケトン体をエネルギー源とするようになる。

これまでケトン食にはてんかん、アルツハイマー病、パーキンソン病などの神経変性疾患への治療効果が認められている。

そこでケトン食が脳梗塞にも影響するものか実験してみたそうな。


ネズミにケトン食を3週間与えたのち脳を一時的に虚血状態にした。

梗塞の体積や関連タンパク質などを測定したところ、


次のことがわかった。

・ケトン食ネズミの梗塞体積は明らかに小さかった。

・また、局所脳血流と細胞外アデノシンが増加していた。

・脳が酸素不足になったときに誘導されるタンパク質(低酸素誘導因子)がケトン食ネズミで増えていた。

3週間のケトン食で脳虚血への耐性が強化された。背景メカニズムとして 細胞外アデノシン、局所脳血流、低酸素誘導因子の関与が考えられる、


というおはなし。

図:ケトン食と脳梗塞体積

感想:

軽い糖質制限をはじめて1年半くらい経つ。気を失うような食後の眠気がなくなった。
低炭水化物ダイエットで脳卒中を治す ケトン食療法とは!?

2017年4月26日

肉や玉子で脳梗塞が起きやすくなる仕組み

元
Gut Microbe-Generated Trimethylamine N-Oxide From Dietary Choline Is Prothrombotic in Subjects
2017  4月  アメリカ

肉や卵黄に多く含まれるコリンの 腸内細菌代謝産物であるトリメチルアミン-N-オキシド(TMAO)が血小板凝集をうながし脳梗塞の原因になるという報告がある。

これをたしかめるべく人で実験してみたそうな。


健康で完全菜食主義の8人と雑食の10人について、コリンサプリメントを2ヶ月間与えて血中のTMAOレベルと血小板凝集能を調べた。

またコリンサプリメント以前にあらかじめ低用量のアスピリンを1ヶ月間与えたグループも用意してしらべたところ、


次のことがわかった。

・両グループともに血中TMAOレベルが10倍になり、

・血小板凝集反応も強くなった。

・アスピリングループでも同様にTMAOレベルが増加したが、血小板凝集反応はずっと弱かった。

肉などに含まれるコリンを多く摂ることで腸内細菌産物であるTMAOのレベルが増加して血小板凝集が起きやすくなった。アスピリンにはこの効果を弱める働きがあるかも、、


というおはなし。
図:コリンサプリメントと血小板凝集反応


感想:

これ真に受けて 肉や玉子を食べないと脳出血まっしぐらなんだよな、、経験的に。

2017年4月25日

脳のここをやられると勃起不全になる

元
Lesion mapping of stroke-related erectile dysfunction.
2017  4月  ドイツ

急性脳梗塞により男性の性機能に障害(勃起不全)がおきることがある。

勃起不全のおきやすい脳の病変位置をしらべてみたそうな。


平均年齢60、52人の脳梗塞患者についてアンケートから勃起機能スコアをとり、脳の断層画像上の変化との関連を "voxel-based lesion mapping"法で解析したところ、


次のことがわかった。
・61.5%の患者が脳卒中後に勃起不全になった。

・脳卒中前後での勃起低下度は年齢、脳卒中の重症度、梗塞体積によらなかった。

・関連の強い病変位置は、右脳の後頭頭頂と視床、左脳の島皮質および頭頂側頭だった。

脳卒中後の勃起不全は 右脳の後頭頭頂と 視覚と体性感覚を統合する視床、そして左脳の島皮質と 隣接し覚醒状態を司る頭頂側頭部に関連がつよかった、


というおはなし。

図:左脳の島皮質


感想:

ようするにエッチな妄想がはかどらなくなるから... ってことなのかな。

[勃起不全]の関連記事

2017年4月24日

受動喫煙と脳卒中死亡リスク

元
Passive smoking and stroke in men and women: a national population-based case-control study in China.
2017  3月  中国

受動喫煙と脳卒中との関連についてはよくわかっていない。

そこで 中国人を対象に大規模にしらべてみたそうな。


30歳以上で脳卒中で死亡した16205人と、脳卒中以外で死亡した16205人についてその配偶者の喫煙状況から受動喫煙を推定し、関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・受動喫煙で脳卒中死亡リスクが上昇し、

・とくに脳出血で10%、脳梗塞で12%の脳卒中死亡リスク増となった。

・この関連は性別や本人の喫煙、住む地域によらなかった。

・受動喫煙に曝された期間や1日あたりの本数とともにリスクは高くなった。

受動喫煙は脳卒中での死亡リスクとあきらかに関連していた、



というおはなし。
図:受動喫煙と脳卒中

感想:

中学の担任教師が授業中にタバコ吸いまくってたのを思い出した。

[受動喫煙 OR 間接喫煙]に関する過去記事

2017年4月23日

コレステロールが低い脳内出血患者の予後

元
Low cholesterol level associated with severity and outcome of spontaneous intracerebral hemorrhage: Results from Taiwan Stroke Registry.
2017  4月  台湾

コレステロールと脳内出血の発生についてはおおくの研究があるが結論はでていない。アジア人での研究も少ない。

そこで コレステロールと脳内出血の重症度、予後についてアジア人でしらべてみたそうな。


台湾の複数の病院での脳内出血患者2444人について、入院時の総コレステロール値および重症度、3ヶ月後の死亡率との関連を解析したところ、


次のようになった。
・患者の34.9%は総コレステロール値が160mg/dl未満だった。

・160mg/dl未満の患者は神経症状が重く、3ヶ月後に要介助の者が多かった。

・160mg/dlより高くてもBMIが22未満の患者の3ヶ月死亡率は高かった。

・脂質降下薬の使用は重症度と予後に関連しなかった。

脳内出血患者には総コレステロール値が160mg/dl未満の者がおおく、彼らは重症で3ヶ月後の回復もよくなかった、


というおはなし。
図:コレステロール値と脳内出血生存率

感想:

じぶんは140なかった。「ごはんたべてなかったんでしょ!」と叱られた思い出。

2017年4月22日

緑茶が脳卒中の記憶障害を防ぐ

元
Short-term green tea supplementation prevents recognition memory deficits and ameliorates hippocampal oxidative stress induced by different stroke models in rats.
2017  4月  ブラジル

緑茶はおおくの健康効果が報告されており、神経保護作用もあることがわかっている。

そこで、緑茶が脳卒中後の記憶障害の改善に役立つものか実験してみたそうな。


人為的に脳虚血または脳内出血にしたネズミを使った。

脳卒中の10日まえから緑茶を400mg/day(人では400ml相当)を与えた。

脳卒中のあと6日間 さらに緑茶をあたえた。

短長期記憶と海馬での酸化ストレスを調べたところ、


次のようになった。

・脳卒中にしたネズミでいずれも記憶障害がみられたが、

・緑茶を与えたグループでは記憶障害が小さかった。

・脳内出血で海馬に生じた過酸化脂質が緑茶グループでは少なかった。

・脳虚血で低下した海馬の抗酸化力が緑茶グループでは回復していた。

脳卒中になる少しまえから与えた緑茶が 記憶障害から護る効果を示し海馬での酸化ストレスをバランスしているようにみえた、


というおはなし。
図:緑茶の脳卒中の記憶障害 改善効果

感想:

脳卒中への[緑茶]の効果はもっと注目されるべきだね。

2017年4月21日

Stroke誌:ダイエットコーラで脳卒中と認知症が3倍に

元
Sugar- and Artificially Sweetened Beverages and the Risks of Incident Stroke and Dementia
2017  4月  アメリカ

甘味飲料を多く摂ると脳卒中リスクが高くなることはわかっている。しかし認知症との関連は知られていない。

そこで砂糖または人工甘味料を使った飲料と 脳卒中および認知症との関連をしらべてみたそうな。


45歳以降の2888人について脳卒中の発生を、60歳以降の1484人について認知症を10年間フォローした。

甘味飲料の種類と消費量はアンケートから推定した。

関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・この間に97の脳卒中(82は脳梗塞)と81の認知症(63はアルツハイマー病)が起きた。

・年齢、性別、喫煙、運動量、食事量などの関連要因を考慮してなお、人工甘味飲料をおおく摂っていた者の脳梗塞、認知症リスクは明らかに高く、

・人工甘味飲料をまったく摂らない者に比べそのリスクは、脳卒中 認知症のいずれも およそ3倍だった。

・砂糖を使用した飲料ではこのような関連はまったく見られなかった。

人工甘味料を使用した飲み物を摂り続けると脳卒中や認知症のリスクがあきらかに高かった、


というおはなし。
図:ダイエットソーダと脳卒中、認知症フリーの関係

感想:

この件のニュースビデオ↓。


認知症の関連ははじめて。[ダイエットコーラ]に関する過去記事

2017年4月20日

脳卒中リハビリは害!? 骨折しやすくなることが判明

元
Post-ischemic stroke rehabilitation is associated with a higher risk of fractures in older women: A population-based cohort study.
2017  4月  台湾

脳卒中を経験すると骨折のリスクが2倍になるという。そのおおくはバランス能力の低下が原因の転倒によるもので 大腿骨頸部や脊椎、上腕を骨折する。

これまで脳卒中後のリハビリと骨折との長期的関連を調査した研究はほとんどないので大規模にしらべてみたそうな。


台湾の国民健康保健データベースから2000-2012の脳梗塞患者8384人の記録を抽出した。

このうち半数は1ヶ月以内に脳卒中リハビリを開始し、残りの半数は1年間リハビリをまったく受けなかったケースを選んだ。

1年間の骨折事例との関連を さらに年齢別、男女別に解析したところ、


次のことがわかった。

・リハビリを受けたグループの骨折率は関連要因を考慮に入れてなお あきらかに高く、年間100人あたり6.2人で、

・リハビリ無しのグループでは4.1人だった。

・特に65歳以上の高齢女性で脳卒中リハビリ後の骨折リスクが1.62倍だった。

脳卒中後のリハビリを受けた高齢女性の骨折リスクはあきらかに高かった、

というおはなし。
図:脳卒中リハビリと骨折しない確率

感想:

身体活動がかっぱつになったぶん転びやすくなるのかも...という能天気な推測が書いてある。

じぶんの経験にてらすとむしろ逆で、たぶんこういう↓こと。


入院したばかりで麻痺がいちばんキツイ時期の高齢者をベッドから引きずり出し、
「あなたはこんなにも歩けなくなったけど、いまから一生懸命にがんばれば元のように歩けるようになりますよ」と言い聞かせる。

幾多の人生の苦難を乗り越え ようやく先の見えてきた女性高齢者に「このひどい状況から再び努力で這い上がれ」と告げることは 彼女を絶望の淵に突き落とし歩行能力への自信を完全に失わせるに十分である。

そして歩行への恐怖のあまり たわいないきっかけで転び骨折するようになる。


ところが現実は、

・早期にリハビリを開始しても患者メリットはないし、(←リンク)
・努力して訓練を重ねても回復が進むわけでもない、(←リンク)
・しかもリハビリしなくても治るひとは勝手に治る、(←リンク)

ことが数々の研究で "明らか" になっている。

だから病院で脳卒中リハビリを "受けない" ことを選択した患者は
ゆったりと入院生活を楽しみ 自らの治癒力で努力なしに回復できるので、
歩行能力への自信を失うこともなく その後の転倒や骨折が少ない。

2017年4月19日

検索ボリュームからみたクモ膜下出血の季節性

元
Internet search volumes in brain aneurysms and subarachnoid hemorrhage: Is there evidence of seasonality?
2017  4月  カナダ

クモ膜下出血には起きやすい季節がある という報告があるが詳細は確認されていない。

そこでクモ膜下出血と季節の関連をネットの検索ボリューム変化からしらべてみたそうな。


無料のサービス Google Trendsを使用して、「脳動脈瘤」「クモ膜下出血」といったキーワード検索量の変化を2004-2016で調査した。
対象国をアメリア、カナダ、フィンランド、日本にも絞って解析したところ、


次のようになった。
・検索件数ではアメリカがもっともおおかった。

・検索語句では "brain aneurysm" のつぎに "cerebral aneurysm"が多かった。

・どの国でも季節との関連をしめす結果は得られなかった。

クモ膜下出血についてのインターネット検索ボリューム変化からは季節との関連は確認できなかった、


というおはなし。

図:クモ膜下出血のGoogle Trends

感想:

あいかわらず鼻水が止まらないので [花粉症 vs.インフルエンザ]でしらべてみた。
このくらいのビッグキーワードになると季節性とボリューム比がはっきりとわかる。

2017年4月18日

ゴマを食べると血圧が下がるは本当か?

元
Can sesame consumption improve blood pressure? A systematic review and meta-analysis of controlled trials.
2017  4月  オーストラリア

ゴマにはビタミンEや不飽和脂肪酸が多く含まれ抗酸化作用、抗炎症作用や血圧降下作用が期待される。

ゴマと血圧についてこれまでの研究成果をまとめてみたそうな。


ゴマ摂取と血圧に関係する研究を厳選して データを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。
・被験者843人を含む8の臨床研究がみつかった。

・毎日ゴマを摂ると収縮期血圧が7.83mmHg,拡張期血圧は5.83mmHg下がった。

・さらに質の高い4つの研究に絞ったところ、収縮期血圧の明らかな低下作用を確認した。

ゴマを食べると血圧が下がることがわかった、


というおはなし。
図:ゴマの収縮期血圧降下作用

感想:

じゃどのくらい食べればいいのよ?とおもったら、
1日にゴマパウダー60mgからゴマ油35gまで幅があった。
セサミンのおかげで脳の梗塞が小さくなった

2017年4月17日

脳内出血で思わず牧師を呼んでしまうケース

元
Chaplaincy Visitation and Spiritual Care after Intracerebral Hemorrhage.
2017  4月  アメリカ

重症患者へのスピリチュアルケアの必要性を理解するべく、脳内出血患者が牧師を呼ぶケースでの患者の特徴をしらべてみたそうな。


脳内出血で入院の患者266人の医療記録を解析したところ、


次のことがわかった。

・患者の32%が牧師の訪問を受けていた。

・そのうち57%は家族の要請によるものだった。

・牧師訪問があったのはカトリック教徒と重症(延命拒否や脳室ドレナージ)の患者に特におおかった。

・カトリックであっても、死亡した患者の28%は牧師訪問をうけていなかった。

脳内出血患者のおよそ3分の1が牧師訪問を受けていた。そのおおくは家族の要請によるものだった。スピリチュアルケアが必要な患者や家族をみきわめる方法が必要だろう、


というおはなし。
図:牧師を呼ぶ脳内出血患者の特徴

感想:

日本だったら坊さんなのか?
アマゾンの[お坊さん便]なら35000円ポッキリ。

2017年4月16日

親と同居するようになった女性の脳出血リスク

元
Changes in the living arrangement and risk of stroke in Japan; does it matter who lives in the household? Who among the family matters?
2017  4月  日本

離婚や死別、出産、介護といった理由で家族構成に変化が生じたときの脳卒中リスクの研究はほとんどない。

日本人でしらべてみたそうな。


45-74歳の日本人男女77001人について、5年内に世帯構成(配偶者、子供、親)に増減のあったケースを調べ、脳卒中の有無を10年以上フォローしたところ、


次のことがわかった。

・世帯構成に変化がない場合にくらべ、1人増減したときの脳卒中リスクは男性で1.11倍、女性1.15倍になった。

・特に配偶者を失った場合の男性の脳梗塞リスク、女性の脳出血リスクの上昇が顕著だった。

・世帯構成に親が加わった場合の男性の脳卒中リスクに変化はなかったが、女性は1.49倍になった。

・配偶者の喪失と新メンバーの追加が重なった場合、男性のリスク上昇はなくなる一方、女性の脳卒中リスクは1.58倍にさらに上昇した。

配偶者を失った男性の脳梗塞リスクと、あらたに親と同居するようになった女性の脳出血リスクは、世帯構成に変化がない場合にくらべ明らかに高かった、




というおはなし。

図:あらたに親と同居

感想:

男は仕事場に逃げられるってこともあるんだろうけど、脳梗塞と脳出血の違いはなんだろね。
配偶者と離婚や死別のあとになる脳卒中の種類は

2017年4月15日

日本人の肥満とクモ膜下出血

元
Body Mass Index and Incidence of Subarachnoid Hemorrhage in Japanese Community Residents: The Jichi Medical School Cohort Study.
2017  4月  日本

いっぱんに肥満度BMIが高いと心血管疾患リスクも高いとされているが、アジア人ではBMIが低いとリスクが上がる。

クモ膜下出血とBMIについてはどうか、しらべてみたそうな。


自治医科大学の研究データベースをつかって日本全国から12490人を抽出して10.8年間フォローした結果、


次のようになった。

・55人でクモ膜下出血がおきた。

・標準BMIにくらべBMI30以上の肥満ではクモ膜下出血リスクが5.95倍だった。

・BMIが18.5以下のヤセではリスク2.51倍とでたが有意な差ではなかった。

日本人のばあい、BMIが高いとあきらかにクモ膜下出血になりやすかった。有意なほどではないがBMIが低くてもリスク上昇の傾向があり Jカーブ相関にみえた、


というおはなし。
図:BMIとクモ膜下出血リスク


感想:

てっきり 肥満→糖尿病→予防効果 だとおもったら、この集団には糖尿病がふつうより少ないんだって。
糖尿病がクモ膜下出血の予防になる理由

肥満ではなくヤセが原因!? 日本人の脳梗塞

2017年4月14日

脳卒中やるひとがアルツハイマー病にもなりやすい理由

元
Association Between Midlife Vascular Risk Factors and Estimated Brain Amyloid Deposition
2017  4月  アメリカ

高血圧や喫煙、糖尿病などの血管危険因子をもっていると のちに認知症になりやすいといわれている。

そこで中年期の血管危険因子とアルツハイマー病との関連はどうなのか、しらべてみたそうな。


45-64歳で 肥満や高血圧、喫煙、糖尿病、コレステロールの検査をした346人をフォローして、20年後にアルツハイマー病に特徴的なアミロイドを定量するPET検査をおこなった。

またアルツハイマー病に関連するAPOE遺伝子型の有無もしらべ関連を解析したところ、


次のようになった。

・中年期に血管危険因子を多くもっているほどアミロイドの蓄積がおおかった。

・血管危険因子がゼロ個の者の30%にあきらかなアミロイド上昇があり、

・血管危険因子が2個以上の者には 60%にアミロイド上昇があった。

・人種との関連はみられなかった。

・晩年の血管危険因子とも関連はなかった。

・APOE遺伝子型との関連も確認できなかった。

中年期に血管危険因子をおおく持っていると、明らかにアミロイドがおおく蓄積していた。この関連は晩年の血管危険因子にはよらなかった。
これが血管疾患患者が認知症になりやすい理由なのかも、



というおはなし。
図:高血圧とアミロイド

感想:

そのうちアルツハイマー病も体験できるのか、、楽しみだ。

2017年4月13日

日本人の脳卒中予防に最適な運動量が判明

元
Daily Total Physical Activity and Incident Cardiovascular Disease in Japanese Men and Women
2017  4月  日本

アジア人の身体活動量と脳卒中との関連についてはよくわかっていない。

そこで日本人でしらべてみたそうな。


50-79歳の健康な男女74913人の1日あたりの身体活動の内訳(仕事関係、余暇、睡眠)を調査し、トータルの身体活動量MET・時 をもとめた。約9年間脳卒中の発生をフォローして関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・この間に2738件の脳卒中と607件の冠動脈疾患があった。

・1日あたりの身体活動量が 5-10MET・時のときに脳卒中リスクがもっとも小さくなった。

アジア人は1日あたりほどほどの運動量で十分に脳卒中予防になることがわかった、


というおはなし。
図:1日の運動量と脳卒中リスク

感想:

1METは安静時代謝に相当する運動強度で、
5MET・時なら 時速6kmの早足ウォーキング1時間とおなじ。

徒歩通勤のサラリーマンなら余裕だな。

2017年4月12日

人工知能が抗凝固薬を毎日飲むよう勧めたところ、、

元
Using Artificial Intelligence to Reduce the Risk of Nonadherence in Patients on Anticoagulation Therapy
2017  4月  アメリカ

抗凝固薬治療では定期の服薬がまもられていないと脳卒中や出血のリスクが高くなってしまう。

人工知能AIを搭載したモバイルデバイスを用いて服薬状況の改善をこころみたそうな。


脳梗塞のあと経口抗凝固薬治療をうけることになった患者28人を2グループに分け、

いっぽうのグループには、まいにち服薬をうながし その確認ができるAIアプリをインストールした携帯端末をもたせた。

12週間後、AIアプリの記録と血液サンプルから服薬遵守率を求めたところ、


次のようになった。

・AIアプリの記録による服薬遵守率は90.5%だった。

・血液中の薬の濃度からみた服薬遵守率はAIグループ100%、比較グループ50%だった。

服薬をうながすアプリを入れたスマートフォンを持たせることで、血中濃度レベルで服薬遵守率を50%改善できた、


というおはなし。
図:AIと服薬遵守率

感想:

タイトルに "Artificial Intelligence"って書いてあるんだけど、
これ ただのリマインダーアプリだろ。AIとよぶには無理すぎやしないか?

2017年4月11日

脳卒中患者が医師のアドバイスを無視するとき

元
How do stroke survivors and their carers use practitioners’ advice on secondary prevention medications? Qualitative study of an online forum
2017  4月  イギリス

降圧薬や脂質低下薬、抗凝固薬は脳卒中の再発予防に有効と考えられているが、患者は時間が経つにつれ薬を飲まなくなってしまう。

そのあたりの背景をさぐるべく、ネット掲示板の書き込みを分析してみたそうな。


脳卒中協会運営のネット掲示板Talkstrokeの2004-2011の書き込み記録から、脳卒中の再発予防薬とかかりつけ医のアドバイスに関連するものを抽出したところ、


次のことがわかった。

・43スレッド、20000以上の投稿から50人の投稿者が浮かび上がった。

・薬の副作用を医師に相談すると、薬を変えるか現行の治療を続けるようアドバイスされる。

・これに対し患者は、1)なっとくして従う か、 2)無視して薬をやめる、3)ネット掲示板で他の患者に相談する などした。

・医師のアドバイスが無視されるケースは、主にスタチンの副作用で 1,2度相談を受けたあとにおおかった。

ネット掲示板を分析したところ、脳卒中の再発予防薬の副作用 とくにスタチンのそれは患者に多大な不安と憤りを与えており、医師にほとんど相談しない場合もすくなくなかった、


というおはなし。
図:スタチンの副作用とアクション


感想:

スタチンってそんなにわりいヤツだったのか、、、知らなかったぞ。
脳卒中の相談にネット掲示板は役にたつか?

2017年4月10日

夢を見て暴れるひとの脳卒中のなりやすさ

元
Probable REM sleep behavior disorder and risk of stroke
2017  4月  アメリカ

レム睡眠行動異常症(RBD)は睡眠中の夢のなかでの行動がそのまま手足の動きや寝言となってあらわれ、かたわらで寝ている相手を傷つけることさえある。
RBDとパーキンソン病、レビー小体認知症、多系統萎縮症とは関連があるとされている。

そこで 脳卒中との関連についてしらべてみたそうな。


平均年齢54、12000人の健常者にアンケートをとりRBDが疑われる者を割り出し、その後の脳卒中の有無を3年ほどフォローした結果、


次のようになった。

・この間に159件の脳卒中がおきた。

・RBDがあると脳卒中リスクは2.57倍になった。

・種類別では脳梗塞リスクが1.93倍、脳出血リスクでは6.61倍だった。

レム睡眠行動異常症があると脳卒中リスクが高かった、


というおはなし。
図:レム睡眠行動異常症の脳卒中リスク

感想:

夢の内容をよく覚えていることもRBDの特徴だという。

夢日記をつけはじめて3年以上たった。
夜中、夢を見たらすぐに書き記し 翌朝に読み返してその内容を思い出す。

世界がひろがったよ。

2017年4月9日

再就職で上昇する日本人の脳卒中死亡率

元
Changes in the Employment Status and Risk of Stroke and Stroke Types
2017  4月  日本

失業と脳卒中リスクは関連する。

日本ではいったん失業すると再び希望の職に就くことは難しい。そこで日本人の再就職と脳卒中リスクとの関連をしらべてみたそうな。


健康で40-59歳の日本人男女4万人あまりを90年代からフォローしたところ、


次のことがわかった。

・男女ともに1度でも失業を経験すると、脳梗塞や脳出血のリスクが高かった。

・連続就業者にくらべ 失業経験のある男性の脳卒中リスクは1.58倍、その死亡率は2.22倍、

・女性では順に 1.51倍、2.48倍だった。

・再就職経験のある男性の脳卒中リスクは2.96倍、その死亡率は4.21倍、

・女性では順に 1.30倍、1.28倍だった。

失業経験のある男女および再就職の男性は 脳卒中とその死亡リスクが非常に高かった、


というおはなし。
図:

感想:

脳卒中死亡率4.21倍...わかる気がするよ。
あてもなく仕事辞めたことが何度かあったけど、毎度あたらしい職場環境に適応するのは胃がよじれるようなストレスがある。

2017年4月8日

アメとムチは脳卒中リハビリに有効か?

元
Reward and punishment enhance motor adaptation in stroke.
2017  4月  イギリス

たとえば上肢のリーチング動作のブレが 繰り返すごとに徐々に小さくなってゆく様を「運動適応」という。

賞罰フィードバックを加えたときに脳卒中患者の運動適応がどのように影響されるのか しらべてみたそうな。


慢性期脳卒中患者45人について、麻痺手を使ってスクリーン上のカーソルを任意の位置に移動させる繰り返し課題を行わせ、健常者15人と比較した。

このとき患者をつぎの3グループに分けて賞罰フィードバックを与えた。

*賞金グループ:各動作のエラーが小さいほど賞金が加算される。
*罰金グループ:スタート時の持金から 各エラーにしたがい罰金が引かれる。
*賞罰なしグループ:あらかじめきまったすこしのお金が最終日にもらえる。

実験後、さらに運動適応度をフォローしたところ、


次のようになった。

・賞罰なしよりも 賞罰があるグループで運動適応度が健常者なみにすぐれていた。

・この効果の持続度は賞金グループがダントツに高かった。

賞罰フィードバックが脳卒中患者の運動適応を強化することがわかった。臨床シーンへの応用が期待される、


というおはなし。
図:賞罰つきリーチング動作

感想:

捕まえたポケモンを換金できるようになったら 一生懸命にあるいちゃうんだけどな。

2017年4月7日

早産の女児は脳梗塞、遅れた男児は脳出血の素質あり

元
Early life characteristics, social mobility during childhood and risk of stroke in later life: findings from a Swedish cohort.
2017  3月  スウェーデン

低体重で生まれた子供は 成人したのちに脳卒中になりやすいとするいくつかの報告がある。
早産や遅れて生まれた場合はどうなのか また 幼小児期の逆境は影響するのか、しらべてみたそうな。


ウプサラ大学病院の1915-1929の出産記録から男女14192人を抽出し、1964以降の脳卒中(脳梗塞、脳出血、その他)の発生を2008までフォローしたところ、


次のことがわかった。

・胎内にいた期間が短い女性は脳梗塞リスクが高かった。

・35週未満の早産児だった女性の脳梗塞リスクは妊娠満期に生まれた女性の1.54倍で、その他の脳卒中リスクも非常に高かった。

・42週以降の過期産児だった男性の脳出血リスクは妊娠満期児の1.45倍だった。

・幼小児期に社会階層に大きな変動(貧乏から金持ち or その逆)のあった女性の脳梗塞リスクは 常に恵まれた環境にあった女性よりも高かった。

胎内にいた期間と幼小児期の社会階層の変動は成人してからの脳卒中リスクに影響した。特に女性で顕著で 脳卒中の種類でまったく異なった、


というおはなし。
図:


感想:

37週から41週が満期なんだね。

2017年4月6日

Stroke誌:下肢運動機能の比例回復則からわかること

元
Proportional Recovery From Lower Limb Motor Impairment After Stroke
2017  3月  ニュージーランド

脳卒中のあと皮質脊髄路にダメージが無い場合、その後のリハビリ訓練量にかかわらず 低下した運動機能の一定の割合≒70%が3ヶ月後には自発的に回復するという経験則があり "Proportional Recovery Rule"(比例回復則)ともいわれている。

比例回復則は上肢機能についてはよく調べられているが下肢の報告は無いのでしらべてみたそうな。


脳卒中患者32人の下肢運動機能を3日後と3ヶ月後に評価した。

皮質脊髄路の健全性はTMSとMRIで評価した。
これらと運動機能の回復度、リハビリ訓練時間との関連を解析したところ、


次のようになった。

・3ヶ月後、低下した下肢運動機能の74%が回復した。

・皮質脊髄路の健全性は下肢回復度の予測の役に立たず、

・しかも回復度はリハビリ訓練時間にもよらず、初期の運動機能低下度のみで決まった。

・上肢の研究では患者の30%は比例回復則にフィットしないはずなのに、今回そういった患者群はなかった。

脳卒中での下肢運動機能の低下は 3ヶ月後にその70%まで回復した。上肢研究でみられた比例回復則に沿わない患者群がいなかったことは 微力ながら別の神経経路(網様体脊髄路)の寄与があったことをうかがわせる。訓練量にもよらなかったことから、比例回復則はもともと備わっている生体プロセスなのであろう、


というおはなし。
図:下肢の比例回復ルール
回復度ΔFMは訓練時間と相関しない。


感想:

比例回復則は2006年ごろから話題になりはじめて、すでに失語や半側空間無視でも同様の効果が確認されている。

ようするに神経インフラさえ残っていれば、リハビリしようがしまいが 落ち込んだ機能スコアぶんの70%は勝手に回復する ってこと。

リハビリ訓練と回復はまったく関係ないというこれ↓に通じるものがある。
題指向型訓練 いくらやっても役には立たない

[比例回復則 "proportional recovery rule"]の関連記事

2017年4月5日

運動は脳卒中とがんの予防になるのか

元
Physical Activity and Lifetime Risk of Cardiovascular Disease and Cancer.
2017  3月  アメリカ

WHO(世界保健機関)のガイドラインでは心血管疾患とがんの予防に中強度以上の運動を勧めている。
身体活動レベルとこれら疾患の生涯リスクとの関連をじっさいにしらべてみたそうな。


45-64歳の男性5807人と女性7252人について、1987-2012にかけてその身体活動レベルと脳卒中など心血管疾患およびがんの発生をフォローした。

身体活動レベルをつぎのように場合分けした。
*運動なし:安静時代謝の3倍強度以上の運動が週に0分、
*推奨運動レベル:安静時代謝の3-6倍強度の運動を週に150分以上または6倍強度より強い運動を75分以上、
とした。


次のようになった。

・この間に4065件の心血管疾患と3509件のがんがみつかった。

・男性の45-85歳までの心血管疾患リスクは、運動なしが52.7%、推奨運動レベルでは45.7%、

・女性の心血管疾患リスクは順に、42.4%、30.5%だった。

・がん全体については男性で 運動なし40.1%、推奨運動レベル42.6%、

・女性では順に31.4%、30.4%だった。
WHOが推奨する運動レベルを守ると 脳卒中など心血管疾患の生涯リスクは男女ともに低かった、しかしがんはそうではなかった、


というおはなし。
図:運動レベルと脳卒中の生涯リスク

感想:

それだからなのか 脳卒中は意志のよわい怠け者がなる病気 のイメージがある。

2017年4月4日

クモ膜下出血に女性のほうが多くなる年齢層

元
Demographics and Short-Term Outcomes of Spontaneous Subarachnoid Hemorrhage in Young Adults.
2017  3月  台湾

クモ膜下出血は高齢者におおく 早期死亡率は20-40%になる。社会経済的損失がより大きいと考えられる50歳未満の若年患者の割合と特徴についてしらべてみたそうな。


クモ膜下出血患者1689人の医療記録について、
18-49歳(531人)、50歳以上(1158人)にわけて解析したところ、


次のことがわかった。

・患者の性別は、男性:女性=1:1.45 で女性がおおかった。

・若年患者では男性のほうが53.5%でおおかった。

・片麻痺の後遺症は若年患者に多かったが、

・院内死亡率は25.4% vs. 32.4% で若年患者が低かった。

若年のクモ膜下出血患者には男性がおおかった。若年患者に後遺症がおおいのは死亡率が低いからだろう、


というおはなし。
図:クモ膜下出血の年齢別男女比

感想:

うえのグラフみると、男女比が逆転するのは60歳代以降なんだな。
いつからクモ膜下出血に女性が多くなったのか?

2017年4月3日

脳卒中のセックスリハビリに適した教育方法は

元
Effectiveness of a structured sexual rehabilitation programme following stroke: A randomized controlled trial.
2017  3月  オーストラリア

脳卒中のあとは性欲の減少、女性の膣潤滑 男性の射精能力の低下などが問題になる。しかしこのようなテーマへの医療機関の対応はまれで オーストラリアではその種の情報を受け取った患者は17%にすぎないという報告がある。

そこで脳卒中患者を対象としたセックスリハビリプログラムの効果、伝達手段について実験してみたそうな。


平均年齢63の脳卒中患者68人を、30分間の個別セックスカウンセリングと 文書情報を渡すだけのグループに分けた。

セックスカウンセリングは、経験豊かな医師、療法士らによる たとえば「体位」についてのアドバイスからなる内容とした。

6週間後、6ヶ月後の性機能スコア、うつ不安スコア、機能的自立度 等を評価し比べたところ、


次のことがわかった。

・両グループで結果に差はなかった。

・51%の患者がこの種の情報を欲していた。

・カウンセリングもしくは文書情報のみを好む患者は半々で、

・54%は退院後の情報提供を望んでいた。

脳卒中患者のセックスリハビリについては、文書情報のみでも専門家による30分間のカウンセリングに匹敵する効果が得られる とわかった、


というおはなし。
図:セクシャルリハビリ 患者の好み


感想:

このカウンセリング設定で医師監修のアダルトビデオを作るといい。
AV制作会社に依頼して、イケメン医師版と美人女医版の各1本ずつ。
患者の退院時に「これで勉強してください」とDVDを渡すだけでOK。
LGBTへの対応も必要かもしれんね。

[セックス] 関連の記事。

2017年4月2日

脳卒中経験者の社会ネットワークの変化

元
A Typology to Explain Changing Social Networks Post Stroke.
2017  3月  イギリス

脳卒中のあと人々は社会との接点をうしないがちになるという。

脳卒中経験者の社会的ネットワークがどのように変化するのかしらべてみたそうな。


シティ・オブ・ロンドンの脳卒中センター2箇所の患者87人について6-15ヶ月ほどフォローしたところ、


次のことがわかった。

・彼らの社会的ネットワークは、多様なつながり、友人ベース、家族ベース、親しい家族のみ、家族なし、のいずれかに分類できた。

・ぜんたいのおよそ3分の1が 多様なネットワークから家族中心のネットワークに移っていた。

・もともと友人関係の強い人や家族のいない人の友人ネットワークは安定していた。

・家族がいない人でさらに社会的に孤立するケースが、脳卒中前の3%から脳卒中後17%に増加していた。

・引きこもりになりがちな要因として 身体障害のみならず地域に根ざしたサポートの不足や精神的なダメージが考えられた。

脳卒中を経験すると社会的ネットワークが変化しがちである。身体的、精神的ダメージにより 家族よりも友人たちとの接点が失われてゆく傾向がある、



というおはなし。
図:

感想:

みな死ぬときはひとりなんだから、その前段階として孤独が深まるのは自然なこと。無理して社会とつながることはないかな。

2017年4月1日

自殺願望をいだく脳卒中経験者の割合と特徴

元
Rates and correlates of suicidal ideation among stroke survivors: a meta-analysis.
2017  3月  イタリア

自殺者全体に占める脳卒中経験者の割合は3-4% という報告がある。

自殺願望をいだく脳卒中経験者の割合と特徴についてこれまでの研究をまとめてみたそうな。


関係する研究を厳選し データを統合 再解析したところ、

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