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2025年8月1日

「その動脈瘤、本当に治療が必要ですか?」 ―自然閉塞した11例が問いかける、医療の常識―

2025  7月  チリ


くも膜下出血の中には、原因となる動脈瘤が見つからないまま経過するものがある。とくに中脳のまわりに出血が限局するタイプでは、一般的に「原因不明の出血」として扱われることが多い。

だが近年、その一部に「脳幹穿通枝動脈瘤(BAPA)」と呼ばれる、非常に小さな動脈瘤が関与している可能性が報告されている。

この動脈瘤は検出が難しく、治療すべきかどうかの判断も定まっていない。そこで、BAPAの患者に対して保存的な治療(つまり何もせずに経過を見る方法)の結果と有効性をくわしくしらべてみたそうな。

2025年7月31日

リハビリ病院の落とし穴──歩数は足りてる、でも脳は動かない

2025  7月  カナダ


脳卒中のあと、体の機能を回復させたり、再発を防ぐには、ある程度の強さをともなう運動、いわゆる有酸素運動が役立つことが知られている。

アメリカ心臓協会(AHA)などのガイドラインでは、心拍数が平常よりしっかり上がる中等度の運動を、1回20分以上、週に3〜5回行うことがすすめられている。

ただし、リハビリ病棟に入院している間に、実際にどれくらいの人がそのレベルの運動をしているのかは、これまであまり調べられてこなかった。

そこで、脳卒中でリハビリ中の患者がどのくらい歩いているのか、また、どれほどの時間、有酸素運動といえる強さの活動ができているのかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年7月30日

食べていない人ほど死にやすい── 脳卒中を悪化させる“隠れ飢餓”の真実

2025  7月  中国


脳卒中は世界中で多くの命を奪い、たとえ助かっても重い後遺症が残ることが多い病気である。とくに高齢者では、命が助かってもその後の生活の質に大きな影響が出る。

そんな中で、最近あらためて注目されているのが「入院時点での栄養状態」である。脳卒中で救急搬送された時点で、すでに栄養状態が悪い人は少なくない。これは、年齢、持病、食欲不振、生活環境などによって、脳卒中が起きる以前から栄養不良がじわじわ進んでいたことを意味する。

そこで、入院直後の栄養スコアが、その後の生存率や後遺症の重さとどのように関係するかをくわしくしらべてみたそうな

2025年7月29日

爪を押すだけで、脳が動き出す――感覚刺激が目覚めさせる可塑性

2025  7月  中国


脳卒中後の片麻痺は、多くの患者にとって長期にわたる運動障害の原因であり、生活の質(QOL)を著しく損なう。従来のリハビリテーションは、筋力トレーニングや運動学習に重点が置かれてきたが、感覚系への介入は比較的軽視されてきた。

近年、感覚刺激によって脳機能が再編成されるという知見が注目されており、なかでも中国で開発された機械的指部感覚刺激(MDSS)は、簡便で非侵襲的な方法として臨床応用が進められつつある。これは、麻痺した指の爪床に機械的な圧刺激を加えるという極めてシンプルな手法である。

そこで、MDSSが実際に脳の活動に変化をもたらし、運動機能の回復を促進するかどうかを、安静時fMRIと臨床機能評価を用いて検証してみたそうな。

2025年7月28日

「吊るして歩かせるリハビリ」──効くのか?信じられるのか?

2025  中国  3月


脳卒中は、成人における代表的な長期障害の原因であり、特に歩行障害は多くの人に残る問題である。歩けなくなることで活動量が減り、生活の質も低下する。

このため、歩行機能を取り戻すことはリハビリの中心的な目標とされてきた。

近年注目されているのが、体重を一部支えながら行う「ボディウェイトサポート(BWS)」を活用した歩行訓練である。
ハーネスなどを使って体を部分的に支え、安全かつ早期に歩行練習を行える点が特徴である。

しかし実際のところ、BWSが従来のリハビリに比べて本当に効果があるのか、また装置の違いによって結果が変わるのかといった点について、統一的な答えは出ていなかった。
とくに、歩く力だけでなく、健康に対する実感や生活の質といった主観的な部分まで改善されるのかどうかについては、これまで明確な検証がされていなかったのでくわしくしらべてみたそうな。

2025年7月27日

まだ若いのに… くも膜下出血を早める“体質”が見つかった

2025  7月  アメリカ


くも膜下出血(SAH)は、突然発症する重篤な脳卒中のひとつであり、高血圧との関係が知られている。

一方で、高血圧は生活習慣だけでなく遺伝的な要因にも強く影響されることがわかっている。

そこで、「高血圧になりやすい遺伝的な体質」が、SAHの発症する年齢にどのような影響を与えるかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年7月26日

あなたの学歴と運動習慣が“脳の生死”を分けていた──くも膜下出血を防ぐ驚きの因果関係

2025  7月  中国


社会的な立場や生活習慣が健康に影響することはよく知られているが、脳動脈瘤が破裂して起こるくも膜下出血と、そうした要因との関係はまだはっきりしていない。

そこで、遺伝的な情報をもとに、学歴や運動、喫煙、睡眠、スクリーン時間などの行動が、くも膜下出血のリスクにどのように関係しているのかをくわしくしらべてみたそうな。