2019年8月21日

Stroke誌:脳卒中の医療過誤訴訟


Systematic Review of Malpractice Litigation in the Diagnosis and Treatment of Acute Stroke
2019  8月  アメリカ

ガイドラインで定められた医療をうけることができなかったと患者が考える場合、医療過誤(medical malpractice)を主張することができる。

おおくの州では医療過誤訴訟の賠償上限を定めていないため その額は数百万ドルにおよぶ可能性がある。

手術を主とする医師の99%は65歳までになんらかの医療過誤訴訟に遭うという。

そこで、脳卒中での医療過誤訴訟の関連要因をくわしくしらべてみたそうな。



3つの法律データベースからアメリカでの急性脳卒中患者のケアに関する訴訟判決及び示談ケースを抽出して解析したところ、



次のことがわかった。

・脳梗塞の246ケースと頭蓋内出血の26のケースがみつかった。

・71ケースはtPA治療 不履行の申し立てで、

・7ケースが血栓除去術に関するものだった。

・全体の56%は棄却、27%は示談、17%が原告勝訴だった。

・賠償金額は、示談での平均は180万ドル(2億円)で、勝訴の場合は970万ドル(10億円)だった。

急性脳卒中ケアの医療過誤訴訟はとてもおおきな財政問題になりうる。おおくはtPA治療に関するもので、今後は血栓除去術についても訴訟増加が予測される、


というおはなし。

図:医療過誤訴訟 原告医師の種類


感想:

マスコミに流す情報と現実が乖離しているから不満が生じ訴えられる。

tPAの適応は実は数%にすぎなくて 血栓除去術は熟練医師でもかなりあぶないといった情報はテレビでは流れない。


ところで
脳ドックと称してなんの症状もない健康な人をたいした根拠もなく患者に仕立て上げ、危険な検査や治療行為をくりかえす。
こういうのは法的にいいの?

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