元2022 6月 中国
Xendela.com
2022年6月20日
学歴と脳梗塞の因果関係
2021年3月2日
nature.com:認知予備能と脳卒中からの回復
元2021 2月 ドイツ
2020年10月28日
社会的貧困と1年生存率
元2020 10月 フランス
2020年9月11日
貧困 田舎住まいのくも膜下出血生存率
元2020 9月 オーストラリア
2019年9月24日
Stroke誌:身体的健康感をきめる要因
元
Neighborhood Socioeconomic Status and Trajectories of Physical Health-Related Quality of Life Among Stroke Survivors
2019 9月 アメリカ
身体的健康感(Physical Health-Related Quality of Life:PH-QOL)の20%は医療サービスからきていて、あとの80%は社会、経済、環境、行動的要因に影響されると考えられている。
とくに脳卒中のばあい 身体的健康感がどういった要因に影響されるものか、その経時的な変化をふくめてくわしくしらべてみたそうな。
45歳以上のアメリカの脳卒中患者284人について、
身体的健康感を測定するアンケートSF-12を3年間フォローした。
被験者の住居を含む国勢統計区ごとの社会経済レベルをふくめて関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・身体的健康感は全体を平均すると時間変化はなかった。
・しかし女性や若年者に限定すると、男性や高齢者よりも身体的健康感は向上してゆく傾向にあった。
・社会経済状況の高い地域の住人は すべての時点において身体的健康感がすぐれていた。
脳卒中患者の身体的健康感は社会経済環境や性別、年齢と関連していた、
というおはなし。
感想:
上のグラフみると男性は最初だけイキってQOLが高いけど どんどん降下して逆転される。女性のQOLが低いといわれる理由がわかった気がする。
Stroke誌:女性のQoLが低い理由
2019年4月6日
所得格差と脳卒中後の死亡
元
Social Inequality by Income in Short- and Long-Term Cause-Specific Mortality after Stroke
2019 3月 デンマーク
いっぱんに社会経済的地位が低いと死亡リスクが高い。しかし脳卒中患者については所得格差と死亡リスクとの関連について一致した見解が得られていない。
低所得の脳卒中患者は飲酒や喫煙習慣の率が高い。これらのライフスタイル要因を慣例にしたがい統計解析で調整してしまうと、低所得なのに酒もタバコもやらないグループを想定することになりリアリティに欠ける。
そこで年齢と性別のみを調整し、さらに脳卒中患者の死亡原因を脳卒中や総死亡だけでなくがんや心臓病 他もふくめて所得格差との関連を大規模にしらべてみたそうな。
デンマーク国民をカバーするデータベースを用いて、
2003-2012のすべての脳卒中患者60503人を抽出した。
最長9年間フォローして 5段階に分けた所得格差と死亡原因との関連を解析したところ、
次のようになった。
・フォロー中に34.6%が死亡した。
・内訳は脳卒中が13.2%、心臓病7.0%、がん5.0%、その他9.2%だった。
・長期の死亡率はすべての死亡原因で所得と逆相関にあった。
・5年後の低所得グループの死亡率は高所得グループよりも15.5%高かった。
・1年内の短期の死亡率と所得との関連は小さく有意なレベルではなかった。
所得格差の死亡率への影響は脳卒中患者が脳卒中で死亡するばあいのみならず他の疾患での死亡にも同様に反映されていた。特に長期の死亡率は低所得グループで15%高かった。いっぽう短期死亡率には所得格差の影響はみられなかった、
というおはなし。
感想:
だとすると じぶんはとっくに死んでいてもおかしくないはず。
2017年11月16日
脳動脈瘤の破裂は経済格差と関連があった
元
Socioeconomic Disadvantage Is Associated with a Higher Incidence of Aneurysmal Subarachnoid Hemorrhage.
2017 11月 オーストラリア
これまでのくも膜下出血の研究では動脈瘤破裂のものとそうでないものを区別していないケースがすくなくない。
さらに動脈瘤性のくも膜下出血はその特殊さゆえに通常の脳卒中研究に含まれないこともおおい。
動脈瘤性のくも膜下出血と社会経済状況との関連がまだわかっていないのでしらべてみたそうな。
2010-2014の非外傷性のくも膜下出血患者237人のうち脳動脈瘤破裂と確認された159人について、
居住地ごとの社会経済スコア対応させた指標 "Socioeconomic Index for Areas" (SEIFA)および田舎度スコア(ARIA)との関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・被験者の70%は女性だった。
・動脈瘤性くも膜下出血発生率は10万人あたり年間9.99だった。
・居住エリアの社会経済スコアと発生率はあきらかに相関しており、
・貧乏地域では金持ち地域よりも動脈瘤性くも膜下出血発生率が1.40倍だった。
脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血は貧困地域で起きやすかった、
というおはなし。
感想:
脳動脈瘤ってクリップでつまんだりコイルで埋めたりして治療するから もっぱら力学的な問題の印象がある。けど 喫煙や経済格差でも破れちゃうんだよな。
どうやら貧乏地域は喫煙率が高いから、、、ってことみたい。
[喫煙 くも膜下出血]の関連記事
2017年8月25日
貧乏だと脳梗塞の回復もよくないの?
元
Is there a correlation between socioeconomic disparity and functional outcome after acute ischemic stroke?
2017 7月 中国
社会経済的地位が低いと脳卒中になりやすくその死亡率も高いという報告が数多くある。
回復度との関連についての研究はおおくないので、大規模にしらべてみたそうな。
中国の脳卒中患者データベースから2007-2008で教育歴、職種、収入のわかる脳梗塞患者11226人分の記録を抽出して、3ヶ月後の生活自立度との関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・教育歴6年以上の非肉体労働者にくらべ、教育歴6年未満の肉体労働者は生活自立度が低い傾向にあった。
・年齢、性別、喫煙、飲酒、病歴などを考慮にいれると、肉体労働者の生活自立度は明らかに低く、収入の少ない(160ドル未満/月)者では有意な差はなかった。
・これらの関連は65歳未満の男性で顕著だった。
社会経済的地位が低い脳梗塞患者の回復度はよくなかった。収入の少なさよりも低教育歴、肉体労働者であることのほうが回復不良につよく関連していた、
というおはなし。

感想:
肉体労働者のほうが病気にたいしてタフなイメージがある。たぶんこういう人はよほど重症でなければ病院に来ないんじゃないかな。
これ↓おもいだした。
自殺したくなる脳卒中患者の特徴が明らかに
2017年4月9日
再就職で上昇する日本人の脳卒中死亡率
元
Changes in the Employment Status and Risk of Stroke and Stroke Types
2017 4月 日本
失業と脳卒中リスクは関連する。
日本ではいったん失業すると再び希望の職に就くことは難しい。そこで日本人の再就職と脳卒中リスクとの関連をしらべてみたそうな。
健康で40-59歳の日本人男女4万人あまりを90年代からフォローしたところ、
次のことがわかった。
・男女ともに1度でも失業を経験すると、脳梗塞や脳出血のリスクが高かった。
・連続就業者にくらべ 失業経験のある男性の脳卒中リスクは1.58倍、その死亡率は2.22倍、
・女性では順に 1.51倍、2.48倍だった。
・再就職経験のある男性の脳卒中リスクは2.96倍、その死亡率は4.21倍、
・女性では順に 1.30倍、1.28倍だった。
失業経験のある男女および再就職の男性は 脳卒中とその死亡リスクが非常に高かった、
というおはなし。
感想:
脳卒中死亡率4.21倍...わかる気がするよ。
あてもなく仕事辞めたことが何度かあったけど、毎度あたらしい職場環境に適応するのは胃がよじれるようなストレスがある。
2017年2月20日
社会経済的地位と脳卒中の予後 in 中国
元
The influence of individual socioeconomic status on the clinical outcomes in ischemic stroke patients with different neighborhood status in Shanghai, China.
2017 1月 中国
社会経済的地位と脳卒中との関連をしめす報告がおおくある。上海市で脳卒中患者の予後と社会経済的地位との関連をしらべてみたそうな。
18-80歳の脳梗塞患者471人について、社会経済的地位を 教育歴、収入、職業、医療費で総合的に評価し 高 中 低に分類した。
周辺住人の社会経済的地位は戸籍情報をもちいて推測した。
脳梗塞後の有害事象と総死亡率との関連を解析したところ、
次のようになった。
・患者の社会経済的地位は周辺住人のそれと強い関連があった。
・社会経済的地位が低レベルの患者はあきらかに有害事象が多く 総死亡率も高かった。
・他の要因を考慮にいれてなお 患者本人および周辺住人の社会経済的地位が低いと患者の予後がよくなかった。
脳梗塞患者とその周辺住人の社会経済的地位が低いと 有害事象や死亡があきらかに多かった、
というおはなし。
感想:
中国のhukouは戸籍カーストとも言える制度で、出自のよしあしが脳卒中の回復にも影響してくるってことなのかね。
2017年1月22日
教育歴と脳卒中後の認知障害について
元
Effect of Formal Education on Vascular Cognitive Impairment after Stroke: A Meta-analysis and Study in Young-Stroke Patients.
2017 1月 オランダ
脳卒中のあとの血管性認知障害は脳損傷が同程度であっても個人でおおきく異なる。これは教育歴からくる認知的予備力の差によるとも考えられる。
そこで血管性認知障害と教育歴との関連をくわしくしらべてみたそうな。
関連する過去の研究を厳選し データを統合 再解析した。
これとは別に若年脳卒中患者277人と健常者146人を11年間フォローしたデータを解析した。
次のことがわかった。
・被験者7770人を含む21の研究が見つかった。
・いずれの研究も規模がちいさかった。教育歴が血管性認知障害におよぼす影響は強いとは言えなかった。
・若年患者277人11年の調査では 低教育歴の患者で注意力が平均を下回ることが多かった。
教育歴と血管性認知障害に関連はあったが その影響は小さかった。低教育歴の脳卒中患者で注意力の低下が見られた、
というおはなし。
感想:
認知的予備力は「テスト慣れ」の別表現だとおもう。
リハビリ入院直後にテストがあって、文字と図形をひたすら対応させる課題だった。試験者が説明しているあいだに全部のパターンを暗記しておいたら「こんなスコアいままで見たことが無い!」って驚かれたよ。
2016年10月23日
近所が貧乏人ばかりだと脳卒中になりやすい
元
Neighborhood socioeconomic index and stroke incidence in a national cohort of blacks and whites
2016 10月 アメリカ
近隣住人の社会経済的ステータスが脳卒中のなりやすさに影響するものかどうか調べてみたそうな。
脳卒中死亡率の高い州の住民について 収入、資産、教育歴、職種などから地域住人の社会経済的レベルを評価し、そのうち脳卒中歴のない45歳以上の白人、黒人 計24875人を7年半フォローしたところ、
次のことがわかった。
・最上位の25%にくらべ近隣住人の社会経済的ランクが1つ下がるごとに脳卒中のなりやすさが1.28倍→1.38倍→1.56倍と上昇していった。
・個人の社会経済状況と脳卒中リスク要因を考慮に入れてもこれら関連は有意なままだったが、人種や性別による差は消滅した。
近隣住人の社会経済的レベルが低いと脳卒中リスクは高くなった。この関連は人種や性別に依らなかった、
というおはなし。

感想:
貧困度ハンパない途上国に引っ越したひとの脳卒中率をしらべてほしい。
2016年4月14日
貧乏な脳卒中患者の死亡率は
元
Socioeconomic deprivation and mortality in people after ischemic stroke: The China National Stroke Registry.
2016 3月 中国
貧困と脳卒中について、教育歴 職業 収入と死亡率との関連を調べてみたそうな。
中国全土132の病院の脳梗塞患者12246人について、社会経済的貧困者を次の3つの指標で分類して1年間フォローした。
*教育歴6年未満、
*肉体労働者、
*月収1000元(1万7千円相当)以下
次のことがわかった。
・1年後1640人が死亡した。
・貧困条件が1つにつき 死亡率が1.2倍ほど高くなった。
・貧困条件が3つ重なると死亡率は約1.6倍になった。
・低収入で学歴が高いと死亡率はさらに高くなった。
貧困状態にある脳梗塞患者の生存可能性は明らかに低かった、
というおはなし。

感想:
他人がなんと言おうと、自分は貧しくはないと思えてればいいんじゃないかね。
2016年1月10日
リーマン・ショックで脳卒中になり亡くなった人の特徴
元
Stroke-attributable death among older persons during the great recession.
2015 12月 アメリカ
人は失業などの強いストレス下にあると脳卒中リスクが高まるといわれている。
そこでリーマン・ショックの影響を脳卒中死亡率で調べてみたそうな。
カルフォルニア州 2000-2010年の132ヶ月間にわたる人口動態統計データを解析したところ、
次のことがわかった。
・リーマン・ショック後に脳卒中が原因の死亡が増えていた。
・特に非ヒスパニック系の白人で 脳卒中死亡率が5%上昇していた。
・しかし総死亡率に変化はなかった。
・リーマン・ショック後の36ヶ月間に、通常は他の原因で死亡するはずの白人高齢者879人が脳卒中で亡くなっていた。
リーマン・ショックは白人高齢者の死亡原因に影響を与えたのかもしれない、
というおはなし。
感想:
リーマン・ショック真っ最中の時期に入院してたので 当時どれだけ話題になったのかぜんぜん知らないんだ。
2015年9月13日
所得格差と脳卒中死亡率
元
Income Inequality, Economic Growth and Stroke Mortality in Brazil: Longitudinal and Regional Analysis 2002-2009.
2015 9月 ブラジル
脳卒中は世界の死亡原因の10%以上を占め、その多くは低中所得国で起きている。
ブラジル国内での所得格差と脳卒中死亡率との関連および 1人あたりのGDPの影響を調べてみたそうな。
2002-2009の脳卒中死亡率、所得格差を示すジニ係数を求め、1人あたりのGDPとの関連を含め解析したところ、
次のことがわかった。
・所得格差はそれ自体が脳卒中死亡率と関連していた。
・1人あたりのGDPの向上は、脳卒中死亡率のへの所得格差の影響をわずかに軽減するのみだった。
・ジニ係数の10ポイントの減少は、脳卒中死亡率の18%の低下に相当した。
ブラジルでは所得格差と脳卒中死亡率が明らかに関連していた、
というおはなし。
感想:
日本の所得格差って縮小傾向にあるんだって、、ピケティが言ってた。
2015年5月29日
株の信用取引は脳卒中の危険をはらむことが明らかに
元
Stroke: a Hidden Danger of Margin Trading in Stock Markets.
2015 5月 台湾
株式市場の信用取引と脳卒中との関連を調べてみたそうな。
2000-2009の台湾全土での株式および医療のデータを解析したところ、
次のことがわかった。
・株式市場の信用取引が増加した3-6日後に脳卒中患者の入院数も増えていた。
・おおよそ信用取引が1%増加すると、平均で1日あたり233人の脳卒中入院患者数が 2.5人ぶん増加した。
・この関連は45-74歳の男性についてのみ確認できた。
株の信用取引はハイリスク・ハイリターンであるが健康にもハイリスクかもしれない、
というおはなし。
感想:
儲かりすぎて脳卒中になることもあるのかな?
2015年5月20日
移民は貧乏そうだからきっと脳卒中になりやすいんだろな、、ところが
元
Cardiovascular disease incidence and survival: Are migrants always worse off?
2015 5月 デンマーク
移民と脳卒中との関連を調べてみたそうな。
1993-2010の11万人あまりの移民データをフォローして、自国(デンマーク)出身者と比較した結果、
次のことがわかった。
・男性難民は 脳卒中および心血管疾患の発症リスクが有意に低かったが、急性心筋梗塞リスクは高かった。
・女性難民も脳卒中の発症リスクは明らかに低かった。
・家族呼び寄せ移民の脳卒中、心血管疾患リスクは男女ともに低かった。
・移民の脳卒中、心血管疾患の生存率は、出身国や難民、家族呼び寄せ移民の区別にかかわらずデンマーク出身者よりも良かった。
難民および家族呼び寄せ移民の脳卒中リスクはその国の出身者よりも低く、生存率も高かった。移民が健康上不遇な状態にいるとは言えない、
というおはなし。
感想:
脳卒中には貧困病の側面があるから、経済的に厳しい環境にいるはずの移民は脳卒中になりやすいに違いない。けど元居た国よりはるかにマシなため 逆に脳卒中になりにくくなった、ってことと理解。
豊かさとは相対的なものなのかも。
2015年3月13日
隣近所に貧しい人が多いというだけで自分が脳卒中になってしまう可能性について
元
Impact of neighborhood socioeconomic conditions on the risk of stroke in Japan.
2015 3月 日本
貧困地域では脳卒中が多いといわれている。そこで、日本でも同様のことが言えるのか調べてみたそうな。
日本全国約10万人を対象とした生活習慣研究のデータを用いて被験者近隣の貧困度を割り出し、16年間あまりのフォロー期間に発生した脳卒中事例との関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・地域の貧困度を4段階に分類したときの脳卒中発症リスクは、貧困度がひどくなる毎に、1.16倍、1.12倍、1.18倍、1.19倍となった。
・この関連は飲酒や喫煙、ストレスを考慮に入れるとやや弱まったが、依然として有意な差だった。
・脳卒中死亡リスクと貧困度との有意な関連はなかった。
日本でも 居住地域の貧困度が脳卒中の発症に影響することがわかった、
というおはなし。

感想:
日本は経済格差が小さいからこんなもんなんだろね、これがアメリカだったら、、
隣に貧乏人が住んでいる場合の脳卒中死亡リスクは8割増し
2015年1月13日
2年後、脳卒中経験者の生活の質を脅かす最大の理由は、、
元
Associations between quality of life and socioeconomic factors, functional impairments and dissatisfaction with received information and home-care services among survivors living at home two years after stroke onset.
2014 4月 ルクセンブルク
発症から2年後、自宅で暮らす脳卒中経験者の生活の質QoLに影響する要因をいろいろ調べてみたそうな。
平均年齢65、発症後18ヶ月以上の脳卒中経験者94人に面談調査した結果、
次のことがわかった。
・脳卒中経験者の50%は高卒以下で低所得だった。
・機能障害は珍しくなく、感覚45%、運動35%、記憶32%、言語31%、視覚20%だった。
・低学歴、低所得の脳卒中経験者のQoLは多くの側面で低かった。
・復職できている人のQoLは疼痛、メンタル、睡眠の点で隠居した人よりも良好だった。
・機能障害はQoLのほとんどあらゆる側面に影響していた。
・脳卒中により今後どうなってゆくのか? 巷にあふれる情報は正しいのか? リハビリやアドバイスを受けるにはどうしたらよいのか? といった情報アクセスへの不満とQoLの多くの側面が強く関連していた。
脳卒中経験者はいろいろな理由でQoLが低下し 抑うつになりがちである、
というおはなし。

感想:
ネットがなかった頃の脳卒中経験者はどうやって情報あつめてたんだろう?
きっといまでも ネット利用者密度の低い地方の村落に行くと、主な情報源は口コミで『△△病院の〇〇先生はすごいらしい、、触れるだけで治る』って尾ひれのついた噂が飛び交っていると思う。
2014年12月14日
大学でたのに物忘れで悩むようになったら もうすぐ脳卒中
元
Subjective Memory Complaints and the Risk of Stroke
2014 12月 オランダ
主観的な物忘れの訴えと脳卒中リスクとの関連を学歴による違いも含めて調べてみたそうな。
被験者9152人について物忘れについてのアンケート調査および痴呆を調べるミニメンタルステート検査も行い、その後10年以上にわたり脳卒中の有無をフォローした。
次のことがわかった。
・調査期間中に663件の脳梗塞、99件の脳出血が起きた。
・主観的物忘れの訴えがある人は脳卒中リスクが1.20倍だった。
・ミニメンタルステート検査のスコアと脳卒中リスクとの関連は見られなかった。
・高学歴者に限定すると物忘れがある場合の脳卒中リスクは1.39倍になった。
高学歴なのに物忘れが気になるようになったら脳卒中が近いぞ、
というおはなし。
感想:
テストに慣れた人は痴呆検査の意図を瞬時に見抜き高スコアですり抜けてしまう。自分自身で『物忘れヤバイ‥』と言い出すほどになったときには病状がかなり進んでいるってことと理解。
BBエビデンス
Xendela.com
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