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2025年11月8日

一日3杯以上で、脳の血管がボロボロになる

2025  11月  アメリカ


お酒の飲みすぎが脳卒中の危険因子であることはよく知られているが、
「どのくらい脳出血を重くするのか」や「脳の血管にどんな変化を起こすのか」は、はっきりしていなかった。

そこで、重い飲酒習慣(heavy alcohol use, HAU)が、脳出血の重症度や小血管病(cSVD)とどのように関係しているのかを調べることをくわしくしらべてみたそうな。



2003年から2019年の間に、マサチューセッツ総合病院に入院した自然発症の脳出血患者1,600人を対象に分析が行われた。
「毎日3杯以上の飲酒」を重度飲酒と定義し、年齢や血圧、血小板数、出血の大きさ、MRI所見などを比較した。

MRIが撮影されていた患者1,195人については、白質病変や微小出血などの小血管病の指標を詳しく調べた。
統計的には、多変量解析により、重度飲酒と各指標の関連を検討した。



次のようになった。

・重度飲酒者は全体の約7%(104人)であった。

・このグループは、飲酒量が少ない人と比べて以下の特徴を示した。

* 発症が若い(平均64歳 vs 75歳)
* 血腫の大きさが約1.7倍
* 深い場所での出血が多い
* 脳室内への出血の広がりが多い
* MRIで白質のダメージ(白質病変)が重い
* 小血管病のタイプは高血圧型が多い
* 血小板が少なく、入院時の血圧が高い傾向にあった

・一方で、他のMRI指標(微小出血やラクナなど)との関連は明確ではなかった。


重度の飲酒は、脳出血を若い年齢で起こしやすくし、血腫を大きくし、さらに白質の傷みを進めることが明らかになった。
その背景には、慢性的な高血圧、血管の傷み、血液が止まりにくくなる体質、
そして脳内の炎症や酸化ストレスなどが関係していると考えられる。
つまり、深酒は単に「飲みすぎ」ではなく、
血管の老化を早め、脳出血を悪化させる生活習慣そのものである、


というおはなし。

酒飲みすぎ



感想:

『1日3杯をもうすこし具体的に』


以下、医師国家試験正答率98%AIの進化版GPT-5の回答コピペ↓



「1日3杯」という表現は一般の人には曖昧なので、わかりやすく「ビールなら何本」「日本酒なら何合」といった形にすると効果的です。
論文の定義では「3 drinks/day」でしたが、アメリカの“1 drink”はおよそ純アルコール量14gに相当します。
つまり、1日3杯=純アルコール約42g/日です。

これを日本の酒量に換算すると、だいたい次のようになります。

  • ビールなら 中瓶(500mL)約2本分
  • 日本酒なら 2合強(約360mL)
  • 焼酎なら 180mLほど(25度の場合)
  • ワインなら グラス3杯(約360mL)
  • ウイスキーなら ダブル3杯(約180mL)



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