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2022年12月31日

「後ろ歩き速度」これ以下だと障害あり

2022  12月  中国


脳卒中患者の移動能力評価にはおもに前進歩行速度がもちいられる。

機能回復が良好な患者についてはさらに難易度の高いテストをおこなうことで移動能力の障害をあきらかにできる。

後ろ歩きが移動性障害のスクリーニングに敏感であるとする報告があるが、判別のためのカットオフ速度はわかっていないので、くわしくしらべてみたそうな。

2022年12月30日

脳卒中後のうつが伝染る

2022  12月  中国


脳卒中後のうつ(PSD)患者の30%は抗うつ薬に反応しない。

いっぽう、うつ症状が同居人によって癒されるというエビデンスは増えている。

しかし同居させられた健常者への影響についてはよくわかっていないので、マウスをつかってうつが伝染するものかどうかくわしくしらべてみたそうな。

2022年12月29日

nature.com:動脈硬化症の腸内「酪酸」おおかった

2022  12月  ノルウェー


腸内細菌バランスの崩れが脳卒中に関係するという報告が増えている。

とくに食物繊維から産生される「短鎖脂肪酸」には抗炎症作用があり、動脈硬化の進行を抑えると考えられている。

そこで、頸動脈のアテローム性動脈硬化症患者の糞便中の短鎖脂肪酸濃度をくわしくしらべてみたそうな。

2022年12月28日

破裂AVMを急いで手術してはいけない

2022  11月  インド


脳内出血をともなう破裂動静脈奇形(AVM)にたいする手術は、早期(early)手術と待機的(delayed)手術の双方に一長一短がある。

大規模な症例対照研究がないため、破裂したAVM切除手術に適したタイミングについてはいまだ議論があるので、メタアナリシスをこころみたそうな。

2022年12月27日

動脈瘤がないくも膜下出血の合併症率

2022  12月  ドイツ


外傷によらないくも膜下出血のうち85%には動脈瘤がみつかり、10-20%には動脈瘤が確認できない。

この非動脈瘤性くも膜下出血には中脳周囲にだけ出血しているタイプとそれ以外のタイプに分けられる。それぞれのタイプ別に合併症の発生率をくらべてみたそうな。

2022年12月26日

Neurology誌:不眠症は脳梗塞の転帰不良の原因だった

2022  12月  中国


個人の睡眠特性が脳梗塞からの回復に影響をあたえる可能性が指摘されている。

そこで、遺伝的に予測される睡眠特性と脳梗塞後の機能転帰との関連をメンデルランダム化解析でくわしくしらべてみたそうな。

2022年12月25日

日本人の脳卒中死を防ぐ「朝食」の種類

2022  12月  日本


朝食は1日のエネルギーの20-25%を占める。

これまでの研究で朝食を抜くと脳卒中など心血管疾患リスクが上昇すると報告されている。

しかし朝食の種類との関連については研究が少ないのでくわしくしらべてみたそうな。

2022年12月24日

Circulation誌:高齢者は歩くほど脳卒中予防

2022  12月  スウェーデン


いっぱんに健康維持のために1日1万歩が推奨されているが、これはエビデンスに基づいたものではなく日本の商業マーケティング活動に由来している。

そこで、1日の歩数と脳卒中など心血管疾患リスクとの用量関係について、メタアナリシスでくわしくしらべてみたそうな。

2022年12月23日

Stroke誌:脳梗塞の「抗てんかん薬」あぶない

2022  12月  アメリカ


安全性に懸念があるにもかかわらず、脳梗塞のあと予防的に抗てんかん薬が処方されることがある。

脳梗塞患者への早期抗てんかん薬投与による生存率への影響についての臨床試験はないので、くわしくしらべてみたそうな。

2022年12月22日

日本人くも膜下出血は受診が遅れても悪化しない

2022  12月  日本


くも膜下出血患者の中には受診タイミングが遅れる患者がいる。

受診が遅れると出血の確認が困難になり誤診され、瘤の破裂予防手術の機会を逸する可能性がある。

そこで、受診が遅れるくも膜下出血患者の特徴をくわしくしらべてみたそうな。

2022年12月21日

「起床時脳梗塞」によくある睡眠行動とは

2022  12月  韓国


起床時脳梗塞は夜間睡眠中に発症し起床時に神経障害が認められる脳梗塞で、脳梗塞全体の15-25%を占める。

睡眠時無呼吸症が危険因子として認識されているが、そのほかの因子とくに睡眠時間、週末の睡眠補償(Weekend catch-up sleep)、クロノタイプ(朝型、夜型)、についてはよくわかっていないのでくわしくしらべてみたそうな。

2022年12月20日

くも膜下出血への「トラネキサム酸」の効果

2022  12月  エジプト


くも膜下出血への止血薬であるトラネキサム酸投与の有効性と安全性について、これまでの臨床試験からえられたエビデンスのメタアナリシスをこころみたそうな。

2022年12月19日

早期リハビリには遠隔虚血コンディショニング

2022  11月  中国


脳卒中患者への運動リハビリテーションは不可欠であるが、早期におこなうと脳のダメージを悪化させることがわかってきた。

いっぽう、遠隔虚血コンディショニング(RIC)は患者が受動的に利用しやすい治療法であり神経保護作用が報告されている。

そこで、脳卒中患者への早期リハビリテーションにRICを組み合わせてみたそうな。

2022年12月18日

やっぱり「食卓塩」はつかわないほうがいいのか?

2022  12月  中国


食卓での塩分追加は総摂取量の15-20%を占めるという報告がある。

しかし、食卓での塩分追加が脳卒中などの心血管疾患や死亡リスクと関連しているかどうかはわかっていないので、くわしくしらべてみたそうな。

2022年12月17日

前交通動脈の「微小」瘤はカテーテルで破りがち

2022  11月  スイス


前交通動脈での5mm未満の微小動脈瘤は、くも膜下出血患者のかなりの割合にみつかる。

この微小前交通動脈瘤は治療にともなう危険をはらんでいることが報告されているので、これら患者の臨床転帰についてくわしくしらべてみたそうな。

2022年12月16日

台湾の「若年」脳卒中の死亡率がとても高い理由

2022  12月  台湾


若年脳卒中経験者の長期の死亡率についての研究は欧米のものがほとんどであるので、アジア集団についてくわしくしらべてみたそうな。

2022年12月15日

血栓溶解治療後に亡くなるコレステロールの条件

2022  12月  シンガポール


LDLコレステロールは動脈硬化による血管リスクとは関連がないとする報告がある。

脂質パラメータと脳梗塞の血栓溶解治療後の転帰との関連についてもよくわかっていないので、くわしくしらべてみたそうな。

2022年12月14日

脳卒中に良い微量栄養素サプリメント

2022  12月  中国


健康的な食事には微量栄養素が豊富に含まれているが、脳卒中など心血管疾患リスクにたいするそれらの影響は体系的に定量化されていないので、メタアナリシスをこころみたそうな。

2022年12月13日

コロワク済みだと脳梗塞からの回復が良い理由

2022  11月  イタリア


COVID-19ワクチンが脳梗塞患者の転帰に影響するかどうかはあきらかになっていないので、接種済みの患者と接種していない患者の記録をくらべてみたそうな。

2022年12月12日

心理社会ストレスと脳卒中

2022  12月  アイルランド


心理社会的ストレスは脳卒中の危険因子であることが報告されている。

慢性的 短期的ストレス、ストレスへの対処可能性、地域民族性、による脳卒中への影響の違いを32カ国が参加した臨床試験INTERSTROKEのデータからくわしくしらべてみたそうな。

2022年12月11日

「鍼」は心房細動の脳卒中予防に効く

2022  12月  台湾


中国伝統医学である鍼灸は心血管疾患への治療効果が報告されている。

そこで、心房細動への鍼治療が脳卒中リスクへ影響するものか、くわしくしらべてみたそうな。

2022年12月10日

あらたに心房細動の認知症率

2022  11月  インド


心房細動は不整脈が持続する状態をさし、発生率は高齢者ほど高い。

心房細動があると認知症リスクが2-3倍高くなることがわかっている。

新規に心房細動と診断された脳卒中歴のない患者での認知症の有病率と予測因子をくわしくわしくしらべてみたそうな。

2022年12月9日

脳卒中後の認知障害と「認知予備能」

2022  11月  中国


認知予備能は、たとえば損傷をうけていない脳領域が機能を補い、脳損傷が臨床症状に与える影響を緩和する能力を指し、個人によりおおきく異なると考えられる。

これまでの研究はアルツハイマー病を対象にしたものがおおく、脳卒中についても教育年数や職業のみを考慮したものが主であったので、

認知予備能をよりダイナミックに評価できるツールをもちいて脳卒中の重症度と認知機能に認知予備能がおよぼす影響をくわしくしらべてみたそうな。

2022年12月8日

「超加工食品」が引き起こす脳卒中死の割合

2022  11月  ブラジル


超加工食品は、食品由来の成分(油脂、糖、でんぷん、たんぱく質)や食品添加物をつかって工業的に加工生産されたものであり、収益性が高く非常に味が良い。

たとえば、清涼飲料水、スナック菓子、カップ麺、菓子パン、チキンナゲット、などを指す。

そこで、超加工食品の摂取が原因の脳卒中など心血管疾患による死亡を推定してみたそうな。

2022年12月7日

脳卒中の左右とうつの関係

2022  11月  アメリカ


脳卒中の右半球と左半球での精神的転帰のちがいについてはよく研究されている。

しかしうつと左右脳との関連については一貫した結論が得られていないので、長期的にフォローできたサンプルについてくわしくしらべてみたそうな。

2022年12月6日

昏睡し回復見込みなしの日本人脳卒中患者が復職する割合

2022  11月  日本


脳損傷で昏睡になった患者の長期予後については情報が少ない。

なぜならおおくの国ではほとんどの患者が生命維持装置を外され死亡するからである。

したがって彼らの回復予測の精度は不明である。

日本では神経疾患患者の生命維持を中止することはまれなので、脳卒中で回復見込みなしと診断された患者の長期転帰をくわしくしらべてみたそうな。

2022年12月5日

コロワク接種のあとに多数の頸部動脈解離と脳梗塞および動脈瘤が破裂した若い健康な女性

2022  11月  韓国


COVID-19ワクチン接種後に神経血管系の有害事象がまれではあるが報告されている。

こんかい、ワクチン接種後に複数の動脈解離による脳梗塞とともに動脈瘤破裂が生じた事例があったそうな。

2022年12月4日

節目のとき


きょうは12月4日、わたしの脳内出血記念日でありこのブログを始めた日でもある。

毎年この日だけは自分語りにつかう。


・1年後はノンストップブログ更新は続いていない予感。

・なぜなら、わたしのライフワークである「ドラえもん研究」の成果によると、来年は第三次世界大戦がおきるから。

・といっても核兵器は使われないし、日本への本土上陸もない。

・ライフラインがかなり不安定になるはずで、パソコンいじってる場合ではなくなるとおもう。

・ついでに言うと再来年には「預金封鎖」がおきる。だからいまのうちに貯金を使い切ってしまいたいのだけど、いまさら欲しい物もない。

・これらに並行して、新種のウイルスもしくはコロワクの本領が発揮されて、身のまわりに突然亡くなってしまう人が目につくようになる、とくに男性が。

・こういうくだらないことを日頃わりと真剣に考えているのだけれど、まともに語り合える仲間がひとりもいないのでここに吐き出す。

2022年12月3日

コロワクのあと脳卒中症状の脳灌流が

2022  11月  タイ


COVID-19ワクチン接種後に現れる脳卒中様の感覚、運動、機能障害のおおくは一過性で、MRIやCT上で異常がみられない。

このようなケースでの脳の灌流状態をSPECTをつかってくわしくしらべてみたそうな。

2022年12月2日

糖尿病でメトホルミンは脳卒中でも安心

2022  11月  中国


動物実験では糖尿病薬メトホルミンが神経保護作用をしめすことがわかっている。

しかし最適な投与条件はあきらかになっていない。

そこで、脳梗塞患者においてメトホルミンの最適投与時期と期間をくわしくしらべてみたそうな。

2022年12月1日

宮古島のくも膜下出血の発生率

2022  11月  日本


くも膜下出血の発症率は国によって異なり、日本やフィンランドは高い発症率が報告されている。

沖縄の宮古島にはくも膜下出血を治療できる施設が1つしかないため患者はすべて県立宮古病院に搬送される。

したがって症例数を過小評価してしまう可能性が低い。

この病院のデータベースをもちいてくも膜下出血の発症率をくわしくしらべてみたそうな。

2022年11月30日

高地チベット住民の脳卒中率

2022  11月  中国


世界人口のすくなくとも5.7%が標高1500m以上の高地で生活している。

気圧や酸素濃度が低い高地での生活と脳卒中との関連についての研究は少なく 結果も一貫していないので、チベット高原住民についてくわしくしらべてみたそうな。

2022年11月29日

くも膜下出血後もつづく頭痛の種類と期間

2022  11月  イギリス


くも膜下出血のあとも持続する頭痛についての報告は少なく、3年以上フォローした研究はない。

そこで、50万人以上が参加したUKバイオバンクのデータをもちいて、くも膜下出血後の頭痛の頻度と種類の長期傾向をくわしくしらべてみたそうな。

2022年11月28日

ココナッツオイルの脳卒中予防と保護効果

2022  11月  日本


飽和中鎖脂肪酸であるヴァージンココナッツオイル(VCO)は容易に腸に吸収され、代替エネルギー源としてのケトン体に変わり抗酸化作用を示し神経保護作用も報告されている。

そこで、VCOによる脳卒中の発症と生存率について動物でくわしくしらべてみたそうな。

2022年11月27日

嚥下障害にカプサイシンは結局どうなの?

2022  11月  中国


脳卒中経験者の37-78%が嚥下障害になやんでいると推定されている。

カプサイシンは感覚受容体TRPV1を刺激して嚥下をうながす神経ペプチドの濃度を高めることが報告されている。

そこで、脳卒中で嚥下障害の患者へのカプサイシン治療の効果を評価するべくメタアナリシスをこころみたそうな。

2022年11月26日

めまいだけのあとの脳卒中率

2022  10月  カナダ


「めまい」は脳梗塞を見逃してしまう場合にもっともよくある症状である。

症状が一過性のめまいのみの場合、その原因は脳血管ではなく内耳などの末梢性の問題である可能性が高いと主張する者もいる。

そこで、TIA(一過性脳虚血発作)と診断された者のうち、めまいしか症状のない場合の90日以内の脳卒中発症リスクをくわしくしらべてみたそうな。

2022年11月25日

虫歯でも脳動脈瘤ができるの?

2022  11月  フィンランド


脳動脈瘤の壁には歯周病菌に由来するDNAの存在が報告されている。

そこでう蝕(虫歯)もまた脳動脈瘤に関連するかどうかをくわしくしらべてみたそうな。

2022年11月24日

糖尿病のメトホルミンが脳卒中の神経を護るから

2022  11月  中国


メトホルミンは60年以上にわたって糖尿病の第一選択薬として広く使用されてきた。

これまでメトホルミンにはがんの進行を遅らせたり、心血管イベントのリスクを下げる効果が示されている。

さらにこの数年で脳梗塞や脳出血の前臨床試験(動物実験)で神経保護効果が報告されているので、

それらのメタアナリシスをこころみたそうな。

2022年11月23日

脳卒中運動機能リハビリテーション 2004年からの傾向

2022  11月  中国


脳卒中後の運動機能障害は後遺症の50-70%を占める。

運動機能のリハビリテーションは生活の質の向上と機能回復のための重要な手段である。

そこで 2004年から2022年までの運動機能リハビリテーション論文の傾向と新分野をあきらかにするべく書誌解析をこころみたそうな。

2022年11月22日

脳卒中後うつの音楽療法メタアナリシス

2022  11月  中国


脳卒中後のうつはほとんどのばあい1ヶ月ほどで発症し、慢性化する傾向があり機能回復の妨げとなる。

そのメカニズムは解明されておらず、有効とされるセロトニン再取り込み阻害薬はしばしば副作用が問題となっているため代替となる治療法が求められている。

そこで、脳卒中後うつへの音楽療法の効果についてメタアナリシスをこころみたそうな。

2022年11月21日

くもの手術が成功したのにひどい脳梗塞になる割合

2022  10月  オランダ


遅発性脳虚血はくも膜下出血患者の30%に発生するという。

症状が自然に回復する者もいれば死に至る者もいる。

そこで、動脈瘤の治療後に良好な臨床状態にあったくも膜下出血患者が遅発性脳虚血でひどい状態になる頻度をくわしくしらべてみたそうな。

2022年11月20日

コクラン:脳卒中経験者への厳しい血圧目標は意味ない

2022  11月  スペイン


高血圧や脳卒中などの既往のない人に適した血圧は 140-160/90-100mmHgであり、心血管リスクのある人にはさらに低い130/85mmHg以下がガイドラインで推奨されている。

心血管リスクのある人にとって、低い血圧目標値がほんとうに良い結果をもたらしているかどうかをあきらかにするべくメタアナリシスをこころみたそうな。

2022年11月19日

帯状疱疹と脳卒中の長期関連

2022  11月  アメリカ


アメリカでは50歳以上のほぼすべての人が水痘帯状疱疹ウイルスに感染しているため、免疫不全の状態が続くと「帯状疱疹」を発症する。

帯状疱疹が全身性の炎症や血行動態変化を引き起こし脳卒中の原因となるとする報告が多くあるが、その長期的影響についてはわかっていないのでくわしくしらべてみたそうな。

2022年11月18日

迷走神経刺激装置で脳卒中治療

2022  11月  トルコ


頸部を走る迷走神経を電極の体内埋め込みなしに電気刺激できる装置が頭痛対策用に2017年からFDA承認されている。

脳卒中への迷走神経刺激で梗塞体積を小さく抑える効果が動物実験で報告されているが、この非侵襲的刺激装置の脳卒中患者での安全性についての報告はほとんどないのでくわしくしらべてみたそうな。

2022年11月17日

nature.com:高血圧を癒やす温泉入浴時間帯は (別府

2022  11月  日本


高血圧はその初期治療として薬物に頼らない方法が必要である。

温泉入浴は日本やアジアから世界に広まり、高血圧の予防効果も報告されている。

しかし入浴条件の詳細はわかっていないのでくわしくしらべてみたそうな。

2022年11月16日

Neurology誌:トラネキサム酸のウルトラ再解析

2022  10月  オランダ


くも膜下出血では再出血のほとんどが数時間以内に起こるため動脈瘤の閉塞治療が間に合わないことがおおい。

抗線溶(止血)薬であるトラネキサム酸の効果をしらべたULTRA試験では、6ヶ月後の臨床転帰の改善はみられなかった。

しかしULTRA試験には動脈瘤をもたない患者が15%ほど含まれていたため効果が過小評価されていた可能性があるので、解析しなおしてみたそうな。

2022年11月15日

二重課題トレーニングの認知障害への効果

2022  10月  中国


脳卒中後の認知障害への運動と認知の二重課題トレーニングの有効性とそのメカニズムについての理解は充分でないので、ランダム化比較試験をやってみたそうな。

2022年11月14日

脳卒中後もつづく頭痛の割合

2022  9月  ポルトガル


脳卒中による頭痛が、容体が安定してなお続く状態を PHAPS(Persistent headache attributed to past stroke)という。

これまでの報告では、PHAPSの有病率は10-20%とされているが、ほとんどがレトロスペクティブ研究であり、もともと頭痛がちであったかや鎮痛薬の使いすぎなどの評価がなされていなかったので、

あらためてくわしくしらべてみたそうな。

2022年11月13日

コロワクについて脳卒中経験者の見解

2022年  10月  イギリス


脳卒中を経験したひとはCOVID-19による合併症のリスクが高い。

したがって、このような脆弱集団へのワクチン接種は重要である。

ワクチンを躊躇することなく接種率を最大化するために、脳卒中経験者個人の見解をよりよく理解する必要があるのでくわしくしらべてみたそうな。

2022年11月12日

背が低いほど高血圧と脳梗塞のわけ

2022  11月  ドイツ


先進国では長年にわたり成人身長の増加が観察されており、栄養状態の改善、社会経済的地位の向上、疾患有病率の減少を反映していると考えられている。

そこで、身長と脳卒中など心血管疾患との関連を大規模にしらべてみたそうな。

2022年11月11日

Stroke誌:脳由来神経栄養因子がふえる運動

2022  11月  オーストラリア


BDNF(脳由来神経栄養因子)は、神経細胞の成長やシナプス機能亢進を調節するタンパク質で、脳卒中後の機能回復と関連すると考えられている。

脳卒中患者において、運動後にBDNF濃度が上昇するとする報告があるが、くわしい条件はあきらかになっていないのでメタアナリシスをこころみたそうな。

2022年11月10日

お灸の脳卒中あとの認知障害への効果

2022  11月  中国


脳卒中後の認知機能障害(PSCI)は患者や社会におおきな負担を強いる。

しかしその有効な治療法は確立されていない。

そこで、PSCIに対する「お灸」の効果についてメタアナリシスをこころみたそうな。

2022年11月8日

18歳時の肥満とのちの心房細動

2022  11月  スウェーデン


過去50年間で肥満の有病率は約3倍に増えた。

心房細動の有病率は2-4%とされ、心不全や脳梗塞の原因となる。

青年期の肥満がのちの心房細動に及ぼす影響を大規模にしらべてみたそうな。

2022年11月7日

脳卒中になる座りっぱなしの時間

2022  9月  中国


近年、日常生活における座りっぱなし行動は増加の一途をたどっており、脳卒中など心血管疾患の危険因子であることが報告されている。

そこで、座位時間と脳卒中リスクとの用量関係をあきらかにするべく、メタアナリシスをこころみたそうな。

2022年11月6日

右脳卒中の認知コミュニケーション障害

2022  6月  ブラジル


脳の右半球に損傷をうけると「認知コミュニケーション障害」という言語変化をしめすことがある。

これは注意、実行機能、作業記憶の低下によるコミュニケーション上の障害と考えられている。

これまで、声の強弱、単語の理解、情報の秩序、推論などでの障害が報告されている。

そこで、談話生成課題を用いて右脳損傷患者の特徴をくわしくしらべてみたそうな。

2022年11月5日

Neurology誌:若年成人の飲酒と脳卒中の種類

2022  11月  韓国


アルコール摂取は若年成人の脳卒中危険因子のひとつである。

若年成人におけるアルコール摂取の累積負担と脳卒中との関連をくわしくしらべてみたそうな。

2022年11月4日

Stroke誌:脳内出血が再発しない血圧は

2022  11月   香港


脳内出血は再発リスクが高い。

血圧コントロールはこれらリスクを下げる有効な治療法であるが、最適な目標血圧はあきらかになっていないので、

現行の血圧推奨値130/80未満よりも厳格なコントロールをおこなった場合について、くわしくしらべてみたそうな。

2022年11月3日

北海道の脳梗塞死亡率が改善した理由とは

2022  10月  日本


北海道は日本でもっとも面積がひろく人口密度はもっともひくい。

脳卒中の高度医療は都市部と地方とで異質であり、臨床転帰に地域格差をもたらす可能性があるので、くわしくしらべてみたそうな。

2022年11月2日

脳卒中後「疲労」のメタアナリシス

2022  10月  中国


脳卒中後疲労(PSF)はよくある合併症のひとつである。

そこで、PSFの有病率や人口統計学的特徴をあきらかにするべくメタアナリシスをこころみたそうな。

2022年11月1日

フローダイバーター対コイル治療の比較

2022  9月  中国


パイプライン塞栓デバイスいわゆるフローダイバーターは脳動脈瘤を塞ぐために広く用いられている。

しかしその有効性や安全性が従来のコイル治療よりも優れているかどうかについては結論がでていないので、メタアナリシスをこころみたそうな。

2022年10月31日

魚をたべて脳卒中予防できるの?

2022  10月  中国


魚の摂取量と脳卒中リスクとの関連については賛否があり結論がでていないので、中国人集団についてくわしくしらべてみたそうな。

2022年10月30日

脳内ステント治療のほんとうの効果

2022  10月  中国


頭蓋内動脈の狭窄は脳梗塞患者の43%に見られる。

狭窄のおもな治療法には、抗血小板薬や血圧 コレステロールをコントロールする薬がある。

1980年代から血管内治療によるステント留置も行われるようになってきたが、2013年のSAMMPRIS試験ではその効果が否定された。

そこで最新の臨床試験をふくめて、ステント留置の効果についてメタアナリシスをこころみたそうな。

2022年10月28日

脳梗塞のあと25年間の認知症率は

2022  10月  アメリカ


脳卒中の大部分は脳梗塞であり、彼らは認知症に移行する可能性が高いと考えられている。

そこで、脳梗塞後の認知症発症率およびその予測因子をしらべるべくメタアナリシスをこころみたそうな。

2022年10月27日

日本人脳卒中のCRPSとは

2022  10月  日本


CRPS(複合性局所疼痛症候群)は、脳卒中患者では「肩手症候群」として知られていて、

主な症状は、疼痛、痛覚過敏、浮腫、腫脹、肩や手の関節の運動制限、手や手首の熱感 発赤である。

その発症メカニズムはあきらかになっていないので、上肢の活動状況との関連をくわしくしらべてみたそうな。

2022年10月26日

くも膜下出血を予防する薬は

2022  10月  日本


くも膜下出血予防のための薬物療法への関心がたかまっている。

そこで薬剤の使用と動脈瘤破裂によるくも膜下出血リスクとの関連についてメタアナリシスをこころみたそうな。

2022年10月25日

小脳梗塞の認知障害

2022  10月  中国


小脳は運動制御に関係し、さらにその障害は情動異常を引き起こすと報告されている。

認知機能へも影響するとされ小脳の左右でその程度が異なるという。

そこで、病変が小脳に限られている脳卒中患者について、その部位と認知機能との関連をくわしくしらべてみたそうな。

2022年10月24日

脳卒中でねたきり骨がもろくなる日本

2022  9月  日本


脳卒中により寝たきりで動けない状態が続くと骨密度が急速に減少すると考えられる。

その程度や関連因子についてあきらかにするべく日本人脳卒中患者でくわしくしらべてみたそうな。

2022年10月23日

突然死を含む くも膜下出血の致命率

2022  10月  フィンランド


くも膜下出血の致命率は近年 低下する傾向にあると考えられているが、突然死をふくむ長期かつ全国規模の報告はかぎられている。

そこで、1998-2017年のフィンランドでの動脈瘤破裂によるくも膜下出血の致命率をくわしくしらべてみたそうな。

2022年10月22日

健常側を筋力トレーニングする理由

2022  10月  中国


脳卒中患者では非麻痺側にも筋力の低下が生じているという報告がすくなくない。

また、非麻痺側のトレーニングが麻痺側に「転移」する現象クロスエデュケーションも報告されている。

そこで非麻痺側の筋力トレーニングが運動機能におよぼす影響をくわしくしらべてみたそうな。

2022年10月21日

お茶と脳梗塞の因果関係

2022  9月  中国


お茶はフラボノイドの主な摂取源であり、フラボノイドには抗血栓作用や抗炎症作用があることがわかっている。

おおくの研究で、お茶をおおく摂るほど脳卒中など心血管疾患が起きにくくなることが示されている。しかし健康意識の高いひとがお茶を好んでいる可能性も小さくない。

そこで、お茶と心血管疾患の因果関係を推定するためにメンデルランダム化解析をこころみたそうな。

2022年10月20日

無症状の脳血管攣縮の頻度と結末

2022  10月  アメリカ


脳血管攣縮はくも膜下出血によくみられる合併症であり、予後を悪化させると考えられている。

しかし、無症候性の脳血管攣縮の臨床的意義はよく理解されていない。

その頻度と機能的転帰についてくわしくしらべてみたそうな。

2022年10月19日

脳の血管にコブがあるひとの生活の質

2022  10月  オランダ


未破裂脳動脈瘤(UIA)患者のQoL(生活の質)についての情報は治療方針を決めるうえで重要である。

そこで、UIA診断後1年間の複数時点においてQoLを評価し、動脈瘤手術の有無との関連およびその予測因子についてくわしくしらべてみたそうな。

2022年10月18日

高齢者はコレステロール高いほど認知機能よい

2022  10月  中国


脂質代謝は心血管系の健康に関連すると考えられているいっぽう、

脳は体内でもっともおおくのコレステロールを含む臓器であり、コレステロールは脳の活動に重要である。

血液中のコレステロールと認知機能との関係についてはあきらかになっていないので、くわしくしらべてみたそうな。

2022年10月17日

これを飲むと認知機能が回復する

2022  9月  中国


主観的認知機能障害(Subjective cognitive complaints:SCC)は脳卒中患者の29-92%に見られるとされているが客観的な脳卒中後の認知障害(PSCI)との関連はあきらかでない。

その理由は認知障害のおおくが時間が経つにつれ回復するからであり、調査のタイミングにより有病率も異なると考えられる。

そこで、認知機能障害を自覚するSCC患者の認知機能の経時的変化と、回復に関連する因子くわしくしらべてみたそうな。

2022年10月16日

ランセット誌:降圧薬は夜のむの?

2022  10月  イギリス


降圧薬は朝方に服用することが勧められている。

しかし血圧は早朝に上昇サージを示すことが少なくなく、脳卒中の発生と関連すると考えられている。

夜間に降圧薬を飲んだほうが朝の血圧変動を抑え脳卒中が減るとするいくつかの臨床試験があるがバイアスリスクが高いので、

大規模なランダム化比較試験をおこなったそうな。

2022年10月15日

亜急性期の歩行速度がわかった

2022  9月  フランス


脳卒中患者の54-80%は歩行障害であり、自立を妨げる決定的要因になる。

歩行速度はその代表的指標であり、道路を渡るなど安全な日常生活には秒速0.8mの速度は必要と考えられている。

そこで、亜急性期の歩行速度をメタアナリシスでくわしくしらべてみたそうな。

2022年10月14日

Neurology誌:少しのお酒は脳卒中をふせぐの?

2022  10月  カナダ


大量の飲酒が脳卒中リスクを高めることがわかっている。

少量の飲酒は脳卒中リスクを下げるとするいくつもの報告があるいっぽう、メンデルランダム化解析ではその効果は疑問視されている。

飲酒人口のほとんどは大量摂取ではなく、しかも地域や文化により異なる可能性もあることから、飲酒の影響を世界的にくわしくしらべてみたそうな。

2022年10月13日

無職の「いきがい」が脳卒中死をふせぐ日本

2022  10月  日本


「生きがい」が脳卒中など心血管疾患での死亡と関連するかどうか、またその関連性が雇用形態によって異なるかどうかを、くわしくしらべてみたそうな。

2022年10月12日

理学療法1年間やったけど「改善なし」

2022  9月  デンマーク


デンマークでは、脳卒中などの慢性疾患者は無料で理学療法を受けることができる(Free of charge physiotherapy:FCP)。

このFCPを1年間受けた患者の身体活動量や自立度が改善しているものかどうか、くわしくしらべてみたそうな。

2022年10月11日

くもで再出血や脳梗塞を起こさない「平均血圧」は

2022  10月  オランダ


くも膜下出血が予後不良となる2大要因は、再出血と遅発性脳梗塞である。

これらはいずれも血圧と関係していると考えられるが、これまでの研究では結論が一貫していないので、くわしくしらべてみたそうな。

2022年10月10日

短下肢装具は前方支柱型にするべき理由その2

2022  9月  台湾


脳卒中後の片麻痺により麻痺脚への重心シフトは減少する。

そのためバランスを崩しやすく転倒リスクが高くなると考えられる。

特に座位からの立ち上がり動作に際しては姿勢制御に困難をきたしやすい。

そこで、プラスチック製の短下肢装具について前方支柱型と後方支柱型の立ち上がり動作への影響の違いをくわしくしらべてみたそうな。

2022年10月9日

がんのあと1年間に脳卒中になる割合

2022  9月  カナダ


がんは脳卒中の危険因子として知られている。

おおくの研究で脳卒中リスクががんの診断前後に上昇することがわかっている。

そこで、あらたにがんと診断された患者のうち、脳卒中を発症する者の割合をくわしくしらべてみたそうな。

2022年10月8日

脳梗塞のあと認知症になる条件

2022  9月  タイ


脳卒中後の血管性認知症の有病率は10-20%と報告されている。

その危険因子として、高齢、低学歴、糖尿病、心房細動、脳卒中の再発、脳卒中の重症度、白質病変など、が挙げられている。

これらをスコア化して認知症リスクの高い患者を選別できるよう、くわしくしらべてみたそうな。

2022年10月7日

椎骨脳底動脈の解離は自然に治る日本

2022  9月  日本


画像診断技術の進歩にともない脳動脈解離がよくみつかるようになった。

破裂していない急性の椎骨脳底動脈解離を保存治療したばあいの画像所見の変化はよくわかっていないので、くわしくしらべてみたそうな。

2022年10月6日

Neurology誌:ワク注射のあとに脳梗塞になる割合

2022  10月  ギリシャ


コロナウイルス感染症ワクチンとしてmRNAタイプとウイルスベクタータイプがある。

それらワクチン接種後のまれな有害事象として急性脳梗塞が報告されている。

その頻度と、血栓性血小板減少症候群との関連についてくわしくしらべてみたそうな。

2022年10月5日

「疲労」についてネット上のアドバイス

2022  9月  イギリス


脳卒中後の「疲労」は35-85%の患者が経験するとされ、しばしば持続する。

その定義はあきらかでなく、うつや身体労作による疲れとは異なるエネルギーの欠乏感、消耗感、努力への嫌悪、などと表現される。

標準化された治療法がないため、患者は病院以外の情報源に目を向けることになる。

そこで、インターネット上で得られる脳卒中後疲労に関する情報の質や種類についてレビューをこころみたそうな。

2022年10月4日

Stroke誌:脳卒中後うつが起きやすい部位

2022  10月  ドイツ


脳卒中後のうつ症状はよくみられる後遺症のひとつであるが、その神経生物学的メカニズムはあきらかになっていない。

そこで、うつ症状が特定の病変部位と関連しているかどうかを、くわしくしらべてみたそうな。

2022年10月3日

脳のコブは小さいほど破裂しやすい

2022  9月  カザフスタン


くも膜下出血の85%は動脈瘤の破裂によると考えられていて、脳動脈瘤は一般人口の3.2%にあると推定される。

動脈瘤破裂の危険因子として、年齢 性別 高血圧 喫煙 瘤のサイズ 部位 民族などが挙げられている。

カザフスタンでの脳動脈瘤破裂の危険因子について、くわしくしらべてみたそうな。

2022年10月2日

下肢のイメージトレーニング効果

2022  9月  中国


運動イメージ訓練は、実際の動作をともなうことなく想像だけで運動リハーサルをおこなう簡単かつ低コストな方法であり、麻痺の程度によらない。

これまで脳卒中患者への有効性を示すおおくのエビデンスがあるが、とくに下肢機能への影響についてメタアナリシスをこころみたそうな。

2022年10月1日

コクラン:反復末梢磁気刺激にエビデンスなし

2022  9月  日本


反復末梢磁気刺激(rPMS)は運動神経の末端枝を刺激して筋収縮を起こすことにより、脳や神経の損傷で低下した筋力を改善できるとする非侵襲的治療法であり、刺激が筋肉の深層にまで到達して痛みや副作用がほとんどない特徴がある。

rPMSが脳卒中経験者の日常生活に良い影響をもたらすものか、これまでの研究のレビューをこころみたそうな。

2022年9月30日

脳出血になるLDLコレステロール値

2022  9月  中国


脳梗塞の再発予防として脂質降下薬治療が勧められている。

ガイドラインにはLDLコレステロール値の目標を 1.80mmol/L(70mg/dL)未満にするものと1.40mmol/L(55mg/dL)にするものとがある。

しかし積極的なコレステロールの低下は脳出血を引き起こす可能性が指摘されている。

そこで、80万人規模のデータをつかって、LDLコレステロール値が低いときの脳出血リスクについてくわしくしらべてみたそうな。

2022年9月29日

コーヒーと脳卒中、挽き豆 インスタント カフェインレス

2022  9月  オーストラリア


習慣的なコーヒー摂取が不整脈や脳卒中など心血管疾患および死亡率に有益な効果をもたらすことが報告されている。

しかし、コーヒーの種類による影響の違いについてはほとんどわかっていないので、くわしくしらべてみたそうな。

2022年9月28日

未破裂瘤を治療するとうつになるのか

2022  9月  韓国


未破裂脳動脈瘤の治療リスクは手術による神経学的後遺症によって評価されてきた。

しかし、うつや不安への影響についてはよくわかっていないので、くわしくしらべてみたそうな。

2022年9月27日

2022年9月26日

脳内出血と脳梗塞の機能転帰

2022  8月  シンガポール


脳卒中の機能的転帰は、脳梗塞か脳内出血であるかによって異なるとする報告と有意な差はないとする報告がある。

とくにアジア人での比較研究は少ないのでくわしくしらべてみたそうな。

2022年9月25日

葉酸(ビタミンB9)の脳卒中予防効果

2022  9月  中国


葉酸(ビタミンB9)などビタミンB群の食事摂取量と脳卒中をふくむ心血管疾患との関連についての報告は限られているので、

イギリス人を対象に大規模にくわしくしらべてみたそうな。

2022年9月24日

脳幹の梗塞が原因のむずむず脚症候群

2022  9月  オランダ


むずむず脚症候群はウィリス・エクボム病(Willis-Ekbom disease)とも呼ばれる睡眠関連運動障害の1つである。

通常は両脚にたいして動かしたいという衝動が生じ、不眠の原因になる。その病因には中枢神経系のさまざまな領域が関与することが報告されている。

とくに脳幹の脳卒中に起因するむずむず脚症候群の報告のレビューをこころみたそうな。

2022年9月23日

脳卒中リハビリ患者への栄養補給の効果

2022  9月  中国


急性脳卒中患者の5分の1は入院時に栄養不良であると推定されている。

リハビリテーション入院している脳卒中患者への経管栄養を含む栄養補給による影響についてはいまだ議論があるのでメタアナリシスをこころみたそうな。

2022年9月22日

動脈瘤の見つからないくも膜下出血の特徴は

2022  9月  中国


くも膜下出血の15%ほどは動脈瘤がみつからず、そのおおくは中脳周囲へ出血するタイプである。

非動脈瘤性の中脳周囲くも膜下出血(PNSAH)は1985年に報告され、2000年以降いちじるしく増加している。

PNSAHは予後が非常に良い。しかしその病因は不明であるので、現況のレビューをこころみたそうな。

2022年9月21日

めまい患者に占める脳卒中の割合

2022  9月  イギリス

平衡感覚異常を示す患者には良性のめまいである急性前庭症候群または後方循環系の脳卒中の可能性がある。

これまで、めまい症状のある患者のうち脳卒中の有病率は3-5%程度であると報告されてきた。

脳卒中の診断の遅れは治療機会を失うことになるので、めまい患者に占める脳卒中の割合をさらにくわしくしらべてみたそうな。

2022年9月20日

2022年9月19日

クレアチンサプリで遠くまで歩けるゾ

2022  8月  カナダ


クレアチンのサプリメントと筋力トレーニングが、高齢者の筋肉量、筋力、運動能力の改善になるとするメタアナリシスがある。

さらにクレアチンサプリメントで不安やうつの改善を示す報告もある。

そこで脳卒中患者についてのクレアチンサプリメントと筋力トレーニングの効果をくわしくしらべてみたそうな。

2022年9月18日

脳卒中リハビリセンターに求められていること

2022  9月  イギリス


脳卒中患者の40%は上肢機能の低下が永く続き、日常生活に重大な障害を抱えている。

身の回りの作業や有意義な活動のほとんどは両腕と両手の動きを必要としている。

しかし脳卒中のリハビリテーションは下肢機能が優先されていることがおおいので、脳卒中経験者にそのあたりの不満を長期にくわしく聞き取りしてみたそうな。

2022年9月17日

中年期の体重増減と脳卒中

2022  8月  中国


肥満や過体重は脳卒中など心血管疾患のリスク要因であることはわかっている。

しかし中年期の体重の増減が心血管疾患におよぼす影響については、報告により結果が異なっているのでくわしくしらべてみたそうな。

2022年9月16日

脳卒中のとき家族でいちばん頼りになるひと

2022  9月  ノルウェー


脳卒中の転帰と社会支援との間には関連があり、とくに家族の役割はおおきい。

そこで、第一度近親者(first-degree relative:親、兄弟、子)までの居住距離および配偶者・パートナーの有無の、患者死亡率との関連をくわしくしらべてみたそうな。

2022年9月15日

「前庭リハビリ」で脳卒中後の疲労をいやす

2022  8月  イラン


脳卒中後の「疲労」はよくある合併症であり、何年も持続する。

その病因は不明であるが、視覚、体性感覚、前庭感覚などの中枢性感覚の統合障害が非効率的な姿勢制御を引き起こしている可能性がある。

これら感覚統合をうながす方法として「前庭リハビリテーション」があるので、脳卒中後疲労への影響をくわしくしらべてみたそうな。

2022年9月14日

精製穀物と脳卒中のメタアナリシス

2022  9月  アメリカ


アメリカの食事ガイドラインでは穀物消費の少なくとも半分を全粒穀物から摂ることを推奨している。

いっぽう、穀物消費量の84%は精製穀物が占めている。

精製穀物が不健康扱いされている状況が脳卒中など心血管疾患との関連についても正しいものか、メタアナリシスでくわしくしらべてみたそうな。

2022年9月13日

注意多動性障害ADHDで脳出血2倍

2022  9月  スウェーデン


注意欠如・多動性障害(ADHD)の成人での有病率は2.5%とされている。

ADHDと脳卒中など心血管疾患との関連についての研究はほんのわずかなので、大規模にしらべてみたそうな。

2022年9月12日

動脈瘤がないくも膜下出血のきっかけは

2022  9月  フィンランド


脳動脈瘤がみつからないタイプ(非動脈瘤性)のくも膜下出血は、全体の15%を占める。

これはさらに中脳周囲タイプと非中脳周囲タイプに分けられる。

中脳周囲タイプは非中脳周囲タイプにくらべて合併症もすくなく回復もよい。

これらの病因と危険因子はほとんどわかっていないのでくわしくしらべてみたそうな。

2022年9月11日

脳卒中後の自殺念慮は薬で治るのか

2022  8月  オーストラリア


うつ病に処方される薬フルオキセチンによって脳卒中経験者の自殺念慮が改善できるものかどうかくわしくしらべてみたそうな。

2022年9月10日

ただの頭痛と診断された救急患者が脳卒中になる割合

2022  9月  アメリカ


頭痛がひどくてせっかく救急外来を受診したのに、入院せずすぐに自宅へ返されてしまった患者が、

果たしてそのあと脳卒中になってしまいやすいものかどうか をくわしくしらべてみたそうな。

2022年9月9日

ビタミンDとくも膜下出血との関係

2022  8月  中国  


くも膜下出血の診断はCTや脳脊髄液検査でおこなうことができる。

さらに動脈瘤の有無はデジタルサブトラクションアンギオグラフィー(DSA)などでわかる。しかし1回目の検査では瘤が写らないことがあるので、瘤の有無を示すマーカーが必要とされている。

ビタミンD値は炎症マーカーとして脳卒中後に低値を示すことが報告されているが、脳動脈瘤破裂との関連についての研究がほとんどないのでくわしくしらべてみたそうな。

2022年9月8日

うつになりやすいラクナ梗塞の位置は

2022  8月  中国


脳卒中後うつの有病率は30%以上といわれている。

その病因はあきらかになっていない。病変の左右や位置との関連についても報告により異なる。

ラクナ梗塞と非ラクナ梗塞での病変部位とうつとの関連については、研究がほとんどないのでくわしくしらべてみたそうな。

2022年9月7日

騒音と脳卒中のメタアナリシス

2022  9月  中国


騒音への暴露は、心血管系ヘルスにとって重要な意味を持ち公衆衛生上の課題でもある。

しかし騒音暴露と脳卒中リスクとの関連については依然として議論の余地があるので、メタアナリシスをこころみたそうな。

2022年9月6日

Neurology誌:運動してた脳内出血の死亡率

2022  8月  スウェーデン


脳卒中以前の活発な身体活動が重篤化から脳を護る可能性が示されている。

しかしそれらは脳梗塞についての研究が多く、脳内出血のそれは少ない。

そこで、脳卒中まえの身体活動と、脳卒中重症度、死亡率との関連を脳内出血および脳梗塞にわけてくらべてみたそうな。

2022年9月5日

80過ぎのクリッピングで亡くなるただ1つの理由

2022  9月  日本


クリップ手術を受けた80歳以上のくも膜下出血患者の生存率、死亡までの期間、転帰不良の予測因子を日本人についてくわしくしらべてみたそうな。

2022年9月4日

もやもや病にありがちな精神疾患

2022  8月  アメリカ


もやもや病(Moyamoya Disease)はアジア人におおいとされ、若年で発症する。

内頚動脈が閉塞して発達した側副血行路が煙のようにみえることから日本人により「もやもや病」と名付けられた。

もやもや病に併発する精神疾患についての研究は少ないのでくわしくしらべてみたそうな。

2022年9月3日

やがて元気になる重症くも膜下出血の特徴

2022  6月  オランダ


重症くも膜下出血は Hunt and Hessグレードまたは WFNSグレードがIV-Vと定義でき、患者全体の18-24%を占める。

瀕死な彼らへの介入の無益さとさらなる悪化を避けて、治療を控えてしまうことがしばしばある。

しかしさいきんのメタアナリシスでは、重症くも膜下出血の転帰はこれまで考えられてきたよりもずっと良好であることが示された。

そこで、重症くも膜下出血での転帰予測因子をくわしくしらべてみたそうな。

2022年9月2日

麻痺上肢は在宅リハビリでヨシ!

2022  8月  ブラジル


脳卒中後の麻痺上肢のリハビリについて、在宅エクササイズとリハビリセンターでのそれを比較して効果をくわしくしらべてみたそうな。

2022年9月1日

長時間睡眠は脳卒中の原因ではなかった

2022  8月  中国


睡眠時間が短くても長くても脳卒中など心血管疾患が起きやすくなるとする報告が少なくない。

これらの関連を確かめるためのランダム化比較試験は実施困難であり、因果関係は不明なままである。

そこで、睡眠時間と心血管疾患との因果関係をしらべるために実行されたメンデルランダム化解析のこれまでの研究について、さらにメタアナリシスをこころみたそうな。

2022年8月31日

脳卒中の中枢性疼痛にいちばん効く薬は

2022  8月  中国


脳卒中後の中枢性疼痛(CPSP)の有病率は11%ほどで珍しくなく、QoLを損ないリハビリテーションの妨げになると考えられる。

治療は薬によるものが第一選択ではあるが、どの薬が適しているかは報告により異なる。

そこで、ネットワークメタアナリシスで薬剤間の効果の比較をこころみたそうな。

2022年8月30日

血管攣縮で亡くなる割合とその状況

2022  8月  ドイツ


くも膜下出血後の血管攣縮は血管のX線像で確認され、死亡率は20%という。

有効な治療法としてニモジピンの動脈内投与など候補はあるがコンセンサスはない。

くも膜下出血後の血管攣縮が原因で亡くなった患者の割合と診断上の特徴をくわしくしらべてみたそうな。

2022年8月29日

街路緑地と脳卒中

2022  8月  イギリス


居住地域に緑地がおおいことが脳卒中リスク低下と関連するという報告はすくなくない。

これら報告のおおくは大規模な公園などを評価対象にしたもので、街路樹レベルの緑地についての研究はほとんどない。

そこで、ストリートビューの画像をもちいて街路の緑生を評価し、脳卒中との関連をくわしくしらべてみたそうな。

2022年8月28日

脳卒中あと認知症の有病率と血圧

2022  8月  中国


脳卒中後の認知症(PSD)の有病率は、7-50%まで報告により異なる。

また、血圧コントロールとの関連についても結論がでていないので、くわしくしらべてみたそうな。

2022年8月27日

精神的ストレスでくも膜下出血

2022  7月  アメリカ


くも膜下出血には外傷性と非外傷性(自然発症)がある。

自然発症タイプの85%は動脈瘤破裂によるものである。

残りは特発性(原因不明)またはアンギオ陰性と表現されている。

心理ストレスが原因と思われるくも膜下出血があったそうな。

2022年8月26日

くも膜下出血1年生存者の長期死亡率は

2022  8月  中国


くも膜下出血での再出血と遅発性脳梗塞が長期の生存におよぼす影響についてはあきらかになっていなので、くわしくしらべてみたそうな。

2022年8月25日

握力と心房細動の因果関係は

2022  8月  中国


筋力のもっとも客観的かつ簡便な指標としての握力と、脳卒中など心血管疾患との関係が注目されている。

握力が低いほど心血管疾患になる可能性が高いことが示されているが、その因果関係はあきらかになっていない。

そこで、交絡因子の影響をうけにくいメンデルランダム化解析をもちいてくわしくしらべてみたそうな。

2022年8月24日

コーヒーは砂糖入れると血圧あがらない

2022  8月  スイス


高カフェイン飲料は血圧の上昇をもたらす。

このとき含まれる糖質が心血管系に与える影響についてはほとんどわかっていないので、血圧との関連をくわしくしらべてみたそうな。

2022年8月23日

リウマチの脳動脈瘤は小さくても破裂する

2022  7月  アメリカ


脳動脈瘤の発生には炎症が関わっていることがあきらかになっている。

自己免疫疾患である 全身性エリスマトーデス、関節リウマチ、シェーグレン症候群などに共通する全身性の炎症は、脳動脈瘤の発生に影響する可能性があるので これをたしかめてみたそうな。

2022年8月22日

脳内出血の開頭術やらないほうがいい

2022  8月  中国



脳内出血の1ヶ月死亡率は40%で、治療戦略としての開頭術による血腫除去または保存療法の選択については、どちらがすぐれているか結論がでていない。

そこで、これまでの患者実績からどちらの治療が転帰の改善に適しているものか、くわしくしらべてみたそうな。

2022年8月21日

Stroke誌:脳梗塞の4分の1は精神疾患もち

2022  8月  デンマーク


精神疾患があると脳卒中症状の認識が遅れて再灌流療法の機会をうしなう可能性がある。

実際にそのような差が生じるものかくわしくしらべてみたそうな。

2022年8月20日

脳梗塞後もつづく頭痛の割合と特徴

2022  8月  ロシア


脳梗塞後の頭痛には急性のものと3ヶ月以上つづく持続性のものがある。

持続性の頭痛はあまり注目されていないので、その有病率と関連要因をくわしくしらべてみたそうな。

2022年8月19日

JAMA誌:脳梗塞の遠隔虚血コンディショニングは効く

2022  8月  中国


上肢動脈の閉塞と開放を繰り返す「遠隔虚血コンディショニング」の神経保護効果が示唆されている。

しかし脳梗塞患者でのあきらかなエビデンスはないので、大規模な臨床試験をやってみたそうな。

2022年8月18日

壁スクワット1年後の血圧

2022  8月  イギリス


4-12週間のアイソメトリックエクササイズトレーニング(IET)で、血圧を下げる効果は多少なりとも得られる。

しかしエクササイズを継続しなければやがて元に戻ってしまうことはあきらかである。

そこで、長期に継続したときの血圧への影響をくわしくしらべてみたそうな。

2022年8月17日

脳卒中の履き物を足病医が鑑定

2022  8月  イギリス


脳卒中患者はバランスを崩しやすく転倒しやすいという認識が広まっているにもかかわらず、足病医(podiatrist)による履物の評価についての研究がほとんどないので、くわしくしらべてみたそうな。

2022年8月16日

心房細動の有病率は

2022  6月  中国


心房細動は持続性の不整脈であり、高齢化や社会の工業化にともない増加すると考えられている。

その有病率についてこれまでいくつかの研究がおこなわれてきたが、結果は必ずしも一貫していない。

そこで、中国の全国規模の調査をおこない有病率と関連要因をくわしくしらべてみたそうな。

2022年8月15日

へき地でのくも膜下出血は死ぬしかないの?

2022  7月  ロシア


遠隔地や交通の不便な地方住民は、くも膜下出血になったとき迅速に治療をうけることができない。

彼らには医療搬送が必要になる。

そこで、何段階もの複雑な医療搬送がくも膜下出血の転帰に及ぼす影響をくわしくしらべてみたそうな。

2022年8月14日

壁スクワットが血圧を下げるメカニズム

2022  8月  イギリス


アイソメトリックエクササイズトレーニング(IET)は血圧降下に有効であるとして推奨されている。

しかしその生理メカニズムはじゅうぶんに理解されていないので、
あきらかにするべくメタアナリシスをこころみたそうな。

2022年8月13日

時間外入院のくも膜下出血は死亡率高い?

2022  8月  ニュージーランド


くも膜下出血患者の時間外入院(週末や平日の夜間)が、死亡率におよぼす影響をメタアナリシスでくわしくしらべてみたそうな。

2022年8月12日

自発的「失業」と脳卒中

2022  8月  ポーランド


脳卒中の有病率と職業との関連を、自発的失業(Voluntary unemployment)と非自発的失業とを区別してくわしくしらべてみたそうな。

2022年8月11日

「絞め技」で頚動脈解離や脳梗塞になるの?

2022  8月  アメリカ


格闘技での絞め技は「チョーキング」と呼ばれ、世界中で毎年何百万回と行われている。

チョーキングは安全に訓練することもできるが、ひどい障害が生じる可能性もある。

そこで、スポーツチョーキングに関連した頚動脈解離や脳梗塞のケースをくわしくしらべてみたそうな。

2022年8月10日

コイル後の「再発」リスク因子

2022  7月  中国


脳動脈瘤の治療としてのコイル塞栓術は、より一般的な選択肢となってきている。

しかし、コイル塞栓後に瘤内に血液が再開通するいわゆる「再発」が臨床上の課題となっている。

そこで、再発の危険因子をあきらかにするべくメタアナリシスをこころみたそうな。

2022年8月9日

脳卒中後の認知低下はアルツハイマーなみ

2022  8月  台湾


脳卒中後の認知機能障害は珍しくなく、

梗塞位置に固有の認知機能の低下または血管障害によるアルツハイマー病態の増強とも考えられる。

そこで、脳卒中前からの認知機能の変化をアルツハイマー病とくらべてみたそうな。

2022年8月8日

くも膜下出血の頭痛によく効く薬は

2022  8月  アメリカ


くも膜下出血では激しい頭痛が生じることがよくある。

ガイドラインでは、アセトアミノフェンやオピオイド(麻薬鎮痛剤)による治療が勧められているが、実際は頭痛が持続することがおおい。

集中治療中の患者の頭痛データは少ないので、臨床医にウェッブアンケートで訊いてみたそうな。

2022年8月7日

脳卒中後の時間知覚障害

2022  7月  ポルトガル


時間知覚の評価は、明示的または暗示的タイミングを必要とする課題に分けられる。

たとえば前者はリズムを覚えてそれを再現する、後者は車が近づく状況で道路を渡って安全かどうかを判断する、といった能力に関係する。

パーキンソン病、統合失調症、うつ病、自閉症、ADHDなどの神経精神疾患において時間知覚の障害が数多く報告されているが、

脳卒中患者については研究が少ないのでシステマチックレビューをこころみたそうな。

2022年8月4日

半盲は運転しちゃいけないの?

2022  8月  スウェーデン


視野欠損は脳卒中患者によくある症状であり、自動車運転ができない理由とされる。

しかし、運転免許に要求される視覚要件にはかならずしも科学的根拠があるわけではない。

そこで、脳卒中の半盲が運転シミュレーションへおよぼす影響をくわしくしらべてみたそうな。

2022年8月3日

実際のくも膜下出血の瘤は小さく破裂しにくい

2022  7月  アメリカ


くも膜下出血の死亡率は高いので、未破裂脳動脈瘤の破裂リスクを理解することは臨床的に重要な意味をもつ。

そこで、未破裂脳動脈瘤の自然歴についての3つの臨床試験ISUIA、UCAS、PHASES で得られた破裂リスクの計算式を、実際のくも膜下出血患者に適用して、

もし未破裂で瘤が見つかったならばどれほどの破裂リスクが提示されただろうか、をくわしくしらべてみたそうな。

2022年8月2日

チーズが脳梗塞を防ぐ因果関係は

2022  7月  中国


乳製品には飽和脂肪酸がおおくふくまれ、LDLコレステロール値を高める。

しかし、チーズの摂取と脳卒中など心血管疾患との関連については逆の相関を示す報告も少なからず存在する。

そこで、因果関係を評価するべくメンデルランダム化解析をこころみたそうな。

2022年8月1日

脳内出血がおきやすい部位と病因

2022  6月  イラン


脳内出血患者のおおくは高血圧を患っていて、ほかにアミロイド血管疾患、血管奇形、動脈瘤破裂、血液凝固障害、抗血栓薬なども原因として挙げられている。

そこで、脳内出血患者のCT画像上および臨床症状での特徴をくわしくしらべてみたそうな。

2022年7月31日

脳内出血後のけいれん発作と死亡率

2022  6月  中国


脳内出血の死亡率は脳梗塞よりもずっと高く 36–46%と言われている。

血腫拡大、脳浮腫、脳室内出血で水頭症、けいれん発作、などが死亡率に影響する合併症と考えられている。

これらのうちけいれん発作は、30日内に8%が経験するとされているが、臨床転帰や死亡率との関連があきらかになっていないので、メタアナリシスをこころみたそうな。

2022年7月30日

雷鳴頭痛のないくも膜下出血はワイドネック

2022  7月  中国


くも膜下出血では雷鳴のような激しい頭痛と意識障害が「典型的」とされている。

しかしさいきんの報告では、高齢者で軽い頭痛、嘔吐、めまいがゆっくりと進行する非典型的臨床パターンが認められるようになってきた。

それら非典型的患者の特徴についての研究がないので、くわしくしらべてみたそうな。

2022年7月29日

長生きな父親と脳梗塞の因果関係は

2022  7月  中国


1971年の研究では冠動脈疾患、高血圧、脳卒中による死亡率が、長寿の両親を持つ集団で著しく低いことが報告されている。

その後、この効果が母親ではなく父親の長寿と関連することが示されたが、因果関係はわかっていないのでメンデルランダム化解析でくわしくしらべてみたそうな。

2022年7月28日

日本人脳卒中のけいれん発作のあと

2022  7月  日本


脳卒中後のてんかん(poststroke epilepsy:PSE)患者の予後をフォローした研究はほとんどない。

そこで、機能予後と死亡率について、けいれん発作(seizure)の再発による影響も含めくわしくしらべてみたそうな。

2022年7月27日

コロナで咳したら頚動脈が左右とも解離

2022  7月  イラン


頚部動脈解離は若年脳卒中のおもな原因の1つである。

解離は原因もなく起こることもあれば、運動やカイロプラティック、くしゃみ、嘔吐、に続いて起きることもある。

コロナウイルス感染症の咳(せき)が原因としかおもえない頚部動脈解離の脳虚血があったそうな。

2022年7月26日

うつ診断後の運動が脳梗塞をふせぐ

2022  7月  韓国


うつ病診断前後の身体活動の変化と、脳卒中をふくむ心血管疾患および全死亡率との関連をくわしくしらべてみたそうな。

2022年7月25日

くも膜下出血の30日後と12ヶ月後死亡率

2022  7月  デンマーク


くも膜下出血のこれまでの研究では30日死亡率は22-34%と報告されている。

これら研究は古い時代のものがおおく、しかも長期フォローした研究も少ない。

そこで、さいきんの長期の死亡リスクをくわしくしらべてみたそうな。

2022年7月24日

職場が寒いと脳卒中になりやすいの?

2022  7月  フランス


脳卒中の発生に寒さが関与することを示す研究はいくつもあるが、職場環境の寒さが脳卒中に及ぼす影響についての研究はほとんどないので、

大規模にくわしくしらべてみたそうな。

2022年7月23日

くも膜下出血の3年後

2022  7月  スウェーデン


動脈瘤性くも膜下出血の発症率は10万人あたり6-9人と低いものの、発症年齢は若く死亡率が高い。

生存者のおおくが認知障害を示すという。

そこで、くも膜下出血の長期転帰について複数の指標をもちいてくわしくしらべてみたそうな。

2022年7月22日

歩行ペースと脳卒中の因果関係

2022  6月  中国


ウォーキングの健康効果の研究のおおくは歩行時間や歩数にフォーカスされていることがおおい。

歩行ペースが脳卒中など心血管疾患リスクの予測因子であるとする報告もあるが、その因果関係はあきらかでないので、メンデルランダム化解析でくわしくしらべてみたそうな。

2022年7月21日

ここをやられると脳卒中後の「疲労」

2022  6月  中国


脳卒中後の疲労は主観的な疲労であり、休息をとっても改善しない。

そのメカニズムはいまだ不明である。

病変位置との関連についてのこれまでの研究は解剖学的正確さに欠けているので、VLSM法をもちいてくわしくしらべてみたそうな。

2022年7月20日

アスピリンは微小脳出血のもと

2022  6月  中国


微小脳出血は症状がないためおもにMRI検査で発見される。

微小脳出血はのちの脳内出血や脳梗塞の可能性を示すと考えられている。

抗血小板薬が微小脳出血の発生に関与しているとする報告が増えているが、それらのおおくは脳卒中患者も含む一般集団で行われている。

そこで、脳卒中の既往のない集団について、抗血小板薬と微小脳出血との関連をくわしくしらべてみたそうな。

2022年7月19日

脳動脈瘤のWEB治療で脳梗塞の率

2022  7月  アメリカ


Woven EndoBridge (WEB)デバイスはワイドネック動脈瘤に対する新しい血管内治療法である。

安全性と有効性を検証したWEB-IT試験2019年の報告では、術後30日以内の血栓塞栓症のリスクは0%であったが、ほかの報告では10%という高い率が示されている。

そこで、WEBデバイスを使用した患者での、手術直後に血栓塞栓による脳梗塞をおこした患者の特徴をくわしくしらべてみたそうな。

2022年7月18日

頚部動脈解離の脳梗塞は高血圧だからではなかった

2021  12月  スロベニア


若年成人における脳梗塞原因の20%を頚部動脈解離が占めるという。

これまでの研究で、頚部動脈解離の危険因子として、

男性、片頭痛、高ホモシステイン血症、感染症、軽微な頚部外傷、若年、現在喫煙、白血球数の増加、血液凝固時間の短縮
が挙げられているいっぽう、

高コレステロール血症および過体重は保護的と考えられてきた。

高血圧との関連についてはどうか、くわしくしらべてみたそうな。

2022年7月17日

うつ疲労は脳卒中の兆し

2022  7月  ドイツ


脳卒中のあとにうつ症状が現れることはよく知られている。

そこで、脳卒中発症まえの数年間を含めたうつ症状の推移をくわしくしらべてみたそうな。

2022年7月16日

LDLコレステロールの低い愛知県民は脳内出血

2022  7月  日本


LDLコレステロールが高い状態は冠動脈疾患や脳梗塞の原因になるといわれている。

これらの報告のおおくは欧米の研究によるもので、日本人についてはとくに脳梗塞との関連はあきらかになっていないので、くわしくしらべてみたそうな。

2022年7月15日

若年福岡県民の脳梗塞の原因

2022  7月  日本


脳梗塞患者に占める若年成人の割合は15-18%と推定されている。

若年成人の脳梗塞の原因は高齢者と異なると考えられるが、報告がすくないので日本人についてくわしくしらべてみたそうな。

2022年7月14日

くも膜下出血のあとの遅発性脳虚血の時期

2022  7月  ドイツ


遅発性脳虚血(脳梗塞)はくも膜下出血後の転帰を決定する主な要因のひとつである。

これまで遅発性脳虚血は血液分解物による血管攣縮(れんしゅく)が原因と考えられてきたが、さいきんは血液脳関門の破綻、微小血栓症、自動調節能の喪失による多因子的概念として理解されている。

そこで新たな考え方に基づく遅発性脳虚血の発症のタイムラインをくわしくしらべてみたそうな。

2022年7月13日

アスピリン使用者のくも膜下出血は「即死」

2022  7月  イギリス


アスピリンとくも膜下出血の関係を調査した過去の研究では、危険性と予防効果の相反する結果が得られているので、

UKバイオバンクの大規模データを用いてくわしくしらべてみたそうな。

2022年7月12日

脳卒中は貧乏でまともな食事とれないから

2022  7月  アメリカ


経済的に余裕がないために食料を安定的に入手できない状態を、Food Insecurity 「食料不安」という。

食料不安は脳卒中の再発予防に不可欠な健康的食生活を制限してしまうと考えられるので、この関連をくわしくしらべてみたそうな。

2022年7月11日

リハビリ中は抗精神病薬を使ってはいけない Japan

2022  7月  日本


抗精神病薬の使用はリハビリテーション中の日常生活動作に影響するとの報告がある。

しかし高齢で筋肉量が減少したサルコペニアの脳卒中患者への影響についてはわかっていないので、日本人でくわしくしらべてみたそうな。

2022年7月10日

くも膜下出血の死因は「手術」だった

2022  6月  アメリカ


くも膜下出血後の再出血を防ぐためには、破裂動脈瘤の迅速な修復が不可欠であると考えられている。

そこで、動脈瘤の修復手術までの時間および病院の種類、手術の方法と死亡率との関連をくわしくしらべてみたそうな。
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