2013年12月31日

ロボットを使って両腕運動させたらすごくよかった

元
Robotic unilateral and bilateral upper-limb movement training for stroke survivors afflicted by chronic hemiparesis.
2013  6月  アメリカ

脳卒中後の上肢リハビリに効果的な運動の仕方を調べてみたそうな。


外骨格ロボット(EXO-UL7)を用いて、

*両腕を左右鏡対象に運動させるグループ
*片腕のみを運動させるグループ

および
*通常のリハビリグループ

に分けて、改善程度を13の異なる計測指標で評価、比較した。


次のようになった。

・全てのグループで概ね改善した。

・特に両腕運動グループと通常リハビリグループで肩の可動域と筋力が大いに改善した。

・一方、片腕運動グループはこのような改善は見られなかった。


通常の上肢リハビリに両腕運動を組み合わせたらスゴイかも...


というおはなし。


これがEXO-UL7
写真:外骨格ロボット
こんなに物々しい装置が必要なのだろうか?

2013年12月30日

無症候性脳梗塞とビリルビン

元
Decreased Serum Bilirubin Is Associated With Silent Cerebral Infarction.
2013  12月  中国

無症候性脳梗塞はやがてTIAや脳卒中のきっかけになると言われている。
一方、脳卒中などでは血中総ビリルビンが低下することもわかっている。

そこで、無症候性脳梗塞と総ビリルビンとの関連を調べてみたそうな。


2865人について調べたところ、


次のようになった。

・無症候性脳梗塞がある者は総ビリルビン値が低かった。

・逆に、総ビリルビン値の低い者には無症候性脳梗塞が多く見られた。

・総ビリルビン値と脈波伝搬速度(動脈硬化の指標)との強い関連が見られた。

・総ビリルビン値が高いと無症候性脳梗塞のリスクが低下した。


総ビリルビン値が無症候性脳梗塞のリスク判定に役立つかもしれない、


というおはなし。


感想:

血液検査をすると、この値が妙に高いので関心を持った。

2013年12月29日

クモ膜下出血は急いで病院にゆく必要はないらしい

元
Time intervals from aneurysmal subarachnoid hemorrhage to treatment and factors contributing to delay.
2013  12月  オランダ

クモ膜下出血の発症から治療まで、どこでどのくらい時間がかかるのか調べてみたそうな。


278人の動脈瘤性クモ膜下出血患者の医療データを解析したところ、


次のようになった。

・半数は、発症から病院到着までの時間が約2時間以内だった。

・発症から診断までの時間は3時間で、

・診断から治療までは18時間だった。

・患者の76%は24時間以内に脳動脈瘤手術が行われた。

・紹介病院を経由することで時間の遅れが拡大していた。

・治療開始時間の遅れは、予後の悪化にはつながらなかった。


脳梗塞治療にならって、患者を治療センターに直送する仕組みを作ったらいいのではないか、


というおはなし。


感想:

クモ膜下出血の症状って激しい頭痛に嘔吐と聞く。

これって救急搬送必至な気がするけどそうでもないのかな。

治療が遅れても予後悪化しないなら、脳動脈瘤のクリッピングは単に再発防止措置なのかね。

身近でこの種の手術をした人の話を聞くと、記憶がなくなったり ボケちゃったり でかい脳梗塞になったりといった話ばかりが目立つ。


2013年12月28日

脳梗塞になったら大至急 モリンガを試してもらいたい

元
Cerebroprotective Effect of Moringa oleifera against Focal Ischemic Stroke Induced by Middle Cerebral Artery Occlusion.
2013  12月  タイ

モリンガ(植物)の対脳梗塞効果を調べてみたそうな。


ネズミを人為的に脳梗塞にする2週間前からモリンガ抽出物を経口で与え、計3週間続けた。
モリンガ濃度を変えたグループをいくつか設けた。

その後、梗塞の体積、酸化指標になる複数の物質の量を測定した。


次のようになった。

・モリンガを摂っていたネズミの梗塞体積がモリンガなしに比べ、非常に小さかった。

・これは酸化ストレスの減少によるものと考えられた。

モリンガが脳梗塞にとても効きそうなことがわかった、

というおはなし。
写真:モリンガ



感想:

経口摂取で効いたってところが好印象。

サプリメントもたくさん売ってるし、特に脳梗塞なりたてだったら試さない理由がないんじゃない?


でも、妊婦には要注意(by 厚労省)らしい。


2013年12月27日

上肢リハビリに最適なゲームが判明

元
Kinect-based virtual reality training promotes brain reorganization after stroke
2013  12月  中国

キネクトを使うとテレビゲームをコントローラに触れずに楽しむことができる。
この上肢リハビリ効果を脳活動を観察して確かめてみたそうな。


脳卒中患者5人、健常人18人について、
Xbox360+キネクトの装置を使って1時間×週5回×3週間にわたりゲーム(Fruit Ninja)をさせた。

この前後での脳機能画像をMRIで撮影、解析した。

また、12週間後まで改善効果を追跡した。


次のようになった。

・上肢機能が大きく改善した。

・対側の感覚運動野の活動領域が拡大した。

・この効果は12週間後も持続した。


キネクトを使ったゲームは脳の可塑性を促す有効なリハビリ法である、


というおはなし。


この研究者イチオシのゲーム(フルーツ忍者)

なるほど これは効果がありそう


感想:

MRI装置の説明で、
... General Electric scanner (Siemens, Trio Tim, Germany).

という記述を見つけた。

「ソニーのアイポッド」と同じくらいおかしな表現なんだけど
中国人にとってはどうでもよいことのようだ。

2013年12月26日

未来のミラーセラピーはこうなる

元
An augmented reality home-training system based on the mirror training and imagery approach.
2013  12月  ドイツ

ミラーセラピーは幻肢痛や脳卒中片麻痺治療に効くと言われている。
そこで、自宅でもできるミラーセラピー向け拡張現実装置を作ってみたそうな。


・健常な側の手の動きがヘッドマウントディスプレイに左右対称に表示される装置を製作した。

・スクリーン上でいくつかの仮想的なゲームをプレイすることで運動イメージを促す。

・このパフォーマンスデータはインターネットを介して自宅から医療施設へ転送され解析される。

・7人の健常人で動作を確認したところ、トラブルもなく、飽きもせず 順調に動作した。


将来遠隔ミラーセラピーができるようになるかも知れない、


というおはなし。


写真:拡張現実ミラーセラピー



感想:

鏡にただ手を映すだけのことに拡張現実技術を持ち出すギャップが興味深い。


2013年12月25日

朝起きて脳卒中に気づいたら まずコーヒーでも飲んで気持ちを落ち着けて、それから...

元
Characteristics of Wake-up Stroke.
2013  12月  アメリカ

起床時に脳卒中に気づくケースの特徴について調べてみたそうな。

72人の脳梗塞患者について調査したところ、


次のようになった。

・39%が起床時脳卒中だった。 

彼らはそうでない者に比べ、

・アフリカ系アメリカ人に多く、年齢が非常に若かった。

・微小血管障害が原因で神経症状の軽いケースが多かった。

・いびきをかく頻度が高かった。

・脂質、コレステロール管理に問題があった。


起床時脳卒中になりやすい患者は脳の微小血管に原因があり、コレステロール値が高かったり よくいびきをかく、などの特徴が見られた、


というおはなし。


感想:

こういう事実を知ると
脳卒中になったからといって病院に急いで行く必要はあるのかいな...
と いつも思う。

2013年12月24日

末梢神経電気刺激で肩の痛みがとれるらしい

元
Peripheral nerve stimulation compared with usual care for pain relief of hemiplegic shoulder pain: a randomized controlled trial.
2013  12月  アメリカ

脳卒中後の肩の痛み対策として、末梢神経電気刺激を試してみたそうな。


慢性的な肩の痛みのある脳卒中経験者25人を、末梢神経電気刺激または通常のケアの2グループに分けた。

末梢神経電気刺激は3週間行い、その後16週まで効果を追跡した。


次のようになった。

・末梢神経電気刺激グループで著しい痛みの低下があった。

・この効果のグループ間の差は、12週以降に最大になった。


末梢神経電気刺激は安全でかつ肩の痛み緩和に有効だった。通常の治療よりも痛みがよく低下し、その効果は12週後も継続していた、


というおはなし。



感想:

低周波治療器みたいなものかな、と思ったら、

場合によっては手術で電極を埋め込むこともあるらしい。

2013年12月23日

救急車待ちなう スマホアプリを開発

元
Development of smartphone application that AIDS stroke screening and identifying nearby acute stroke care hospitals.
2013  12月  韓国

血栓溶解療法の成否は病院へ到着するまでの時間による。

そこで脳卒中を自己診断支援できるスマートフォンアプリを作ったそうな。


これは、
・iPhoneとAndroidで動作する。

・症状を確認するための絵が表示され、タップしながら質問に答えてゆく方式。

・脳卒中が疑われる場合、119番ボタンが表示される。

・さらにGPS情報から近隣の血栓溶解療法の可能な病院施設が表示される。

・すでに77の病院を登録済みである。


この脳卒中診断支援アプリを使うことで病院到着時間を短くできるに違いない、


というおはなし。

写真:脳卒中アプリ

感想:

ツイッターと連携しているか が気になる。


2013年12月22日

喫煙を経験しておいた方が脳卒中的には良い と考える理由

元
Smoking Status and Severity of Ischemic Stroke. A Population-Based Study.
2013  12月  フランス

喫煙状況と脳梗塞の重症度との関連を調べてみたそうな。


2006-2011の脳梗塞患者1056人の医療データを解析したところ、


次のようになった。

・67%が非喫煙者、19%が現役喫煙者、13%が元喫煙者だった。

・非喫煙者に比べ、元喫煙者の脳梗塞の神経症状は軽かった。

・この関連は現役喫煙者には見られなかった。


どういうわけか喫煙したことのない人に比べ、元喫煙者のほうが脳梗塞の症状が軽かった、


というおはなし。


写真:元喫煙者


感想:

そういえば似たような話があった。
喫煙習慣のある脳梗塞患者はなぜか死亡率が低い

健康にいいのかも知れない。

2013年12月21日

不安が脳卒中の原因になる

元
Anxiety linked to higher long-term risk of stroke
2013  12  アメリカ

不安と脳卒中リスクとの関連を調べてみたそうな。


25-74歳の6000人あまりを22年間追跡調査したところ、


次のことがわかった。

・他の要因を考慮に入れてなお、不安それ自体が脳卒中のリスクを上昇させた。

・不安のまったくない者にくらべ、不安があると脳卒中リスクが3割増しになった。

・不安のある者は喫煙しやすくなり、運動不足にもなることが原因と推測された。

というおはなし。



感想:

不安はうつとは違うらしいけど、いつも違いがよくわからない。



Prospective Study of Anxiety and Incident Stroke.

2013年12月20日

ミラーセラピーで歩けるようになるのか?

元
Effectiveness of mirror therapy on lower extremity motor recovery, balance and mobility in patients with acute stroke: A randomized sham-controlled pilot trial.
2013  10月  インド

脳卒中患者の下肢機能へのミラーセラピー効果を調べてみたそうな。


急性期脳卒中患者22人を2グループに分けて、一方にはミラーセラピーを施した。

ミラーセラピーは1回30分間。

両グループ共に通常のリハビリも併せて、1回90分間×週6回×2週間の訓練を行った。

その後、運動機能、バランス、移動能力を評価した。


次のようになった。

・運動機能やバランス機能では両グループで有意な差は見られなかった。

・移動能力ではミラーセラピーグループに有意な改善効果が見られた。


急性期脳卒中患者へのミラーセラピーは、運動機能とバランスには効果はないものの、移動能力は改善することがわかった、

というおはなし。




感想:

微かに効果があるのかも知れない、ってことと理解。

2013年12月19日

脳卒中とてんかん 若いひとの場合

元
Epilepsy after TIA or stroke in young patients impairs long-term functional outcome: The FUTURE Study.
2013  11月  オランダ

若年脳卒中患者で、てんかん発作のあった者の長期的な回復具合を調べたそうな。


18-50歳の脳卒中患者537人について、てんかん発作の有無、機能回復の程度を約10年間追跡調査した結果、


次のようになった。

・てんかん発作経験者の割合は、脳梗塞12.7%、TIA2.2%、脳内出血25.6% だった。

・てんかん発作のあった脳梗塞患者の機能回復程度は、てんかんのなかった者よりも悪かった。

・TIA,脳内出血患者については、てんかん発作の有無と機能回復程度との関連はなかった。


若年脳卒中患者のてんかん発作はよくあることで、特に脳梗塞の場合 予後への悪影響が10年以上にわたる、


というおはなし。

2013年12月18日

脳卒中後のウツはいつまで続くのか...

元
The long-term outcomes of depression up to 10 years after stroke; the South London Stroke Register.
2013  10月  イギリス

脳卒中後ウツのリスクがいったいいつまで続くのか調べてみたそうな。


1997-2010に3240人の脳卒中患者について、発症3ヶ月時点でウツ評価を行い、その後毎年10年間にわたり追跡調査した。


次のようになった。

・3ヶ月時点でウツだった患者は、5年後までの死亡率、障害、不安、低QOLのリスクが非常に高かった。

・1年以内にウツから復帰できたとしてもこれらリスクの程度は変わらなかった。

・5年時点でウツだった者は、不安、低QOLの高リスク状態が10年後にまで続いた。


脳卒中後のウツはその後ずーっと影響する、


というおはなし。

2013年12月17日

微小脳出血がある脳卒中患者の1年後のウツ状況について

元
Cerebral Microbleeds as a Predictor of 1-Year Outcome of Poststroke Depression.
2013  10月  香港

脳卒中経験者には微小脳出血がよく見られる。
そこで、微小脳出血と脳卒中後ウツとの関連を調べてみたそうな。


脳梗塞で入院した774人について、発症から3ヶ月後、15ヶ月後のウツの割合と、微小脳出血の有無をMRI検査で調べた。


次のようになった。

・3ヶ月時点でウツだった者が15ヶ月後もウツの割合は65.9%だった。

・34.1%はウツから復帰した。

・微小脳出血がある割合は、ウツ復帰できなかった者:18.4%、復帰できた者:4.3%だった。

・特に脳葉(皮質のちかく)に微小脳出血がある場合、ウツになりやすかった。


脳葉に微小脳出血のある脳卒中患者は1年後もウツになりやすいことがわかった、


というおはなし。




感想:

数カ所、あるんだ...

ほとんど気にしてないけど。



2013年12月16日

ミラーセラピーは左右の区別もできないほどのボケ患者にのみ効くものなのか?

元
Left/right judgement does not influence the effect of mirror therapy after stroke.
2013  11月  デンマーク

左右の判別能力とミラーセラピーの効果との関連について調べてみたそうな。


発症後ひと月前後の脳卒中患者36人について、
ミラーセラピーの直前に手の写真を見せて、左右どちらの手であるかを判断する能力を測定した。

ミラーセラピーの前後で手の運動機能と2点識別能を評価した。


次のようになった。

・左右判別能と手の運動機能、2点識別能との間に関連はなかった。

・31人の被験者は悪影響なしにミラーセラピーを終了した。


左右判別能はミラーセラピーの効果に影響はなかった。ミラーセラピーの前に左右判別能力を調べる必要はないと考える、


というおはなし。

写真:ミラーセラピー


感想:

ミラーセラピーは、左右の区別もできなくなっているほどに認知機能に障害のある患者が、療法士さんに言いくるめられて治ったような気になっている "わけではない"って言いたいんだろな...と思った。

2013年12月15日

足首深部感覚トレーニングをやってみた

元
An Ankle Proprioceptive Control Program Improves Balance, Gait Ability of Chronic Stroke Patients.
2013  10月  韓国

足首の深部感覚トレーニングプログラムの効果を検証してみたそうな。


発症後6ヶ月以上経過した慢性期脳卒中患者13人について、足首の深部感覚トレーニングを1回30分間×週2回×6週間行った。

その後、足首の筋力、バランス、歩行スピード等を評価した。


深部感覚トレーニングのおもな内容:

1:足首関節の柔軟体操
2:立位での体重支持
3:片足立ちでの体重支持 いろいろ


次のようになった。
・足首の背屈筋力、機動力、歩行能力がおおきく改善した。


足首深部感覚トレーニングは効く、


というおはなし。


感想:

足首のグニャグニャ感がいつまで経ってもよくならないので、
最近、片足立ち訓練を始めて、とても調子がいいところだった。

足首の深部感覚が鈍っているためか、体重移動を察知して瞬時に足首の必要な筋肉に力を入れることが難しい。

結局その種の姿勢調整はすべて右足に頼ってしまい、しかもほとんど問題も起きないのでなかなか進歩しない。

そんなこともあって、この報告に関心を持った。


2013年12月14日

脳卒中になると触覚とかがおかしくなるって知ってた?

元
Stroke survivors' experiences of somatosensory impairment after stroke: An Interpretative Phenomenological Analysis.
2013  10月  イギリス

脳卒中経験者の感覚障害体験について調べてみたそうな。


すでに退院した5人の脳卒中経験者に感覚障害について面談調査を行った。


次のようになった。

・体験談の中に次の3つのテーマが見つかった。
*感覚障害を理解する。
*感覚障害の運動機能への影響。
*感覚障害に負けない。

・彼らは感覚障害は脳卒中が原因と理解していたが、

・その体験や問題点の説明に 難しさを感じていた。

・感覚障害は主に上肢機能の問題として語られることが多かった。


まずは脳卒中経験者の感覚障害に気づくことが必要なのでは、


というおはなし。



感想:

感覚障害については言いたいこといっぱいあるんだけど、
たぶん理解してもらえないだろうから面倒くさくて言わない。


感覚がないのではなくて、感覚が理解できない状態。
感覚という言語の失語症みたいな...

そんな印象を持っている。

2013年12月13日

脳卒中になったらBMI35を目指せ

元
Association of Body Mass Index and Mortality After Acute Ischemic Stroke.
2013  12月  アメリカ

脳卒中患者の死亡率とボディマス指数(BMI)との関連を調べたそうな。


関連する複数の要因を考慮し解析した結果、

・死亡率とBMIはU字型の関連になった。

・もっとも死亡率の低いBMIは、35(kg/m2) だった。

・BMIが低過ぎても高過ぎても死亡リスクが上がった。


重度の肥満は脳卒中死亡率の上昇につながっていた。クラス2の肥満だともっとも死亡率が低かった。脳卒中経験者の適正体重についてさらなる研究が必要である、


というおはなし。

写真:クラス2肥満



感想:

さすがはアメリカ、肥満を推奨しているように聞こえる。

BMI:35に相当する体重は、35×(身長m)×(身長m)なので、

いま自分は65kgだけど、110kgまで太ると脳卒中的にはベストらしい。



2013年12月12日

脳卒中患者ってボーっとしてるか眠ってるかだよね

元
Post-Stroke Apathy and Hypersomnia Lead to Worse Outcomes from Acute Rehabilitation.
2013  10月  アメリカ

脳卒中後のアパシー(無気力状態)や過剰睡眠が予後にどんな影響があるのか調べてみたそうな。


急性期リハビリ施設に入院した213人の脳梗塞、脳出血患者の医療データを見なおして解析したところ、


次のようになった。

・21%がアパシーと診断された。

・5.6%が過剰睡眠だった。

・これらの患者には認知機能や注意力の低下、ウツが見られた。

・アパシー患者は自立度が低く、介護施設に送られる可能性が2.4倍で、

・過剰睡眠も同様に自立度が低く、介護施設への可能性は10倍だった。


アパシー、過剰睡眠患者を早くみつけることでなにか対策がとれるかもしれない、


というおはなし。

写真:過剰睡眠


感想:

当時、入院中はとてもヒマで、おまけに現実がつらすぎて、みんな眠るしかやることがなかった。

いまはスマホとかあるから 状況違うんじゃないかな。


2013年12月11日

ロボット上肢トレーニングやってみた

元
Randomized Trial of a Robotic Assistive Device for the Upper Extremity During Early Inpatient Stroke Rehabilitation.
2013  12月  イタリア

脳卒中患者の早期のロボット上肢トレーニングは効果的であると言われている。
確かめてみたそうな。


発症後15日以内の脳卒中片麻痺患者34人について、ロボットトレーニングあり、なしのグループに分けた。

両グループともに上肢リハビリを、1回120分×週5日×5週間行った。
ロボットトレーニンググループはNeReBotを使用し、リハビリ時間のうち35%をこれに充てた。

トレーニング後7ヶ月間効果を追跡した。


次のようになった。
・追跡期間中、運動機能、器用さ、日常生活動作いずれも両グループ間で差は見られなかった。


ロボット上肢トレーニングは通常のリハビリを超えるものではなかった、


というおはなし。


写真:上肢支援ロボット

2013年12月10日

Wii Fitでリハビリやってみた

元
Visual Biofeedback Balance Training Using Wii Fit after Stroke: A Randomized Controlled Trial.
2013  8月  ブラジル

視覚フィードバック装置を使った脳卒中片麻痺患者のバランス訓練の効果を調べてみたそうな。


任天堂のWii Fitをバランス機能の視覚フィードバック装置として採用し、これを用いた場合とそうでない場合での理学療法の成果を20人の患者について比較した。


次のようになった。
・両グループ共にバランス機能、自立度が大きく向上した。

・両グループ間で統計的に有意な差は見られなかった。


Wii Fitを用いたバランス訓練を行ったが、通常のリハビリを上回るような効果は確認できなかった、


というおはなし。





感想:

リハビリ病院にWii Fitあったけど、ほこりかぶってた。

1回やったらすぐに飽きた。

療法士さんを相手にするのが楽しいのにゲームなんてやってられない、と思った。

2013年12月9日

やっぱり効果なし? ビタミンBで脳卒中予防

元
Effect of B-vitamin Supplementation on Stroke: a Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials.
2013  11月  中国

ビタミンBは動脈硬化を防ぐすると言われている。
そこで、ビタミンBサプリメントの脳卒中予防効果を調べてみたそうな。


医学研究データベースから関連する論文を厳選し、データを統合、再解析した結果、


次のようになった。
・57143人、2555件の脳卒中事例を含む18件の臨床試験がみつかった。

・ビタミンBサプリメントで脳卒中リスクはあまり下がらなかった。

・被験者の男/女比率が2を超えるセッティングだと若干のリスク減少効果が見られた。


ビタミンBサプリメントの脳卒中予防効果は認められなかった。でもひょっとしたら男性には効果があるかも知れない、


というおはなし。

2013年12月8日

脳卒中後のボケはエアロビクスで治る

元
Aerobic exercises enhance cognitive functions and brain derived neurotrophic factor in ischemic stroke patients.
2013  11月  エジプト

脳卒中にはなんらかの認知障害がつきものである。

そこで、有酸素運動が認知機能を改善するものかどうか、神経の成長を司るタンパク質に着目して調べてみたそうな。


前頭部の脳梗塞で入院した患者30人について、通常の理学療法に加えて有酸素運動を行うグループと なしのグループに分けてその前後での認知機能テストおよび脳由来神経栄養因子(BDNF)の血中濃度を測定、比較した。


次のようになった。

・有酸素運動グループで認知機能テストスコアが著しく向上した。

・同様に、有酸素運動グループでBDNF濃度も大きく上昇した。

・BDNF濃度の上昇度と認知機能テストのスコアの改善度とは関連があった。


脳梗塞患者の認知機能は有酸素運動で改善した。これは血中BDNF濃度と関係していた、


というおはなし。


2013年12月7日

高齢者の視床出血が急増中 日本で

元
Trends in the Incidence and Survival of Intracerebral Hemorrhage by its Location in a Japanese Community.
2013  11月  日本

脳内出血の日本での発症数と発症部位の傾向を調べてみたそうな。


久山町住民を対象に行った3回の追跡調査の結果を解析したところ、
1回目:1961- (1618人)
2回目:1974- (2038人)
3回目:1988- (2637人)


次のようになった。
・各調査は13年間フォローされた。

・1回目→2回目にかけて脳内出血件数は大きく減少した。

・60-69歳での被殻出血は減少傾向にあるものの、

・視床出血は70歳以上で急増した。

・危険要因である高血圧と飲酒の割合はおおきく減少した。


高血圧とアルコール対策によって脳内出血者は一時期減少傾向にあったが、高齢者の視床出血の急増により相殺されてしまった、


というおはなし。

図:視床出血
Putamenが被殻、Thalamusが視床出血


感想:

視床出血の増加は高齢者が長生きするようになったのが理由かな。

ちなみに自分は被殻出血だった。


2013年12月6日

クライストチャーチ地震で脳卒中は増えたのか?

元
The Christchurch earthquake stroke incidence study.
2013  11月  ニュージーランド

震災と脳卒中との関連を調べてみたそうな。

ニュージーランドで起きた最近2回の震災前後での脳卒中発生数を調べた。

2010/9/4と2011/2/22の震災後の6週間の入院患者数と前年同時期のそれを比較した。


次のようになった。

・2010/9/4の震災では、
地震後97人(81%は脳梗塞)の入院患者があった。
前年は、104人(77%が脳梗塞)だった。

・2011/2/22の震災では、
地震後71人(79%は脳梗塞)の入院患者があった。
前年は、96人(75%が脳梗塞)だった。

・この調査期間中、心塞栓症や心房細動由来の脳梗塞比率は変化なかった。

・2011の震災直後は退院して自宅に戻る患者の数が若干減った。

・震災前後での週ごとの入院者数にも前年比で変化はなかった。


震災による強い心理的ストレスは短期的な脳卒中リスクにはなりえなかった、


というおはなし。

写真:クライストチャーチ地震


感想:

この記事と一致する。
東日本大震災のあと、脳卒中はぜんぜん増えていなかった…

2013年12月5日

ビタミンCは脳卒中予防にイイのか?

元
Vitamin C intake, circulating vitamin C and risk of stroke: a meta-analysis of prospective studies.
2013  11月  中国

ビタミンCの脳卒中予防効果は実はよくわかっていない。
そこで、これまでの研究を見なおしてみたそうな。


医学研究データベースから関連する論文を厳選し、データを統合、再解析した。


次のようになった。

・ビタミンCをほとんど摂らない人と比べた脳卒中の相対リスクは下図のようになった。
図:ビタミンCと脳卒中リスク
一日のビタミンC摂取量と脳卒中リスク


・ビタミンCサプリメントについての研究はほとんどなかった。



ビタミンCを多く摂るほど脳卒中リスクが概ね下がることがわかった、


というおはなし。



2013年12月4日

脳卒中患者はヤバイくらいに動いていないことが判明

元
Measuring activity levels at an acute stroke ward: comparing observations to a device.
2013  10月  オーストラリア


加速度センサーを使った脳卒中患者の活動測定が当てになるものかどうか調べてみたそうな。


発症後2週間以内、18歳以上の脳卒中患者20人について、2軸加速度センサー記録装置を脚に付けて朝8時から夕5時までの行動を記録した。
並行してビデオ記録を取り、患者の状態を、寝ている、座っている、立っているの3つの状態に分類し、比較した。


次のようになった。

・各状態の割合の中央値は、寝ている:36%、座っている51%、立っている:2% だった。

・加速度センサーの結果と実際の観察結果とは非常によく一致していた。


急性期脳卒中患者の活動レベルは非常に低くかった。加速度センサーを使った観測結果は妥当なものだった、


というおはなし。

図:行動時間


感想:

当時、ちょっと歩いただけですごい達成感があったから
実際の活動時間を知ると異常に短い印象を受ける。


現在もデスクワークが多いから、ほんとうの活動時間を知りたいね。

本気でFitBitが欲しくなってきた。
歩数計はもう古い!FitBitを着けた脳卒中患者が増える予感

2013年12月3日

脳卒中で便秘は異常なことなのか?

元
Poststroke constipation in the rehabilitation ward: incidence, clinical course and associated factors.
2013  11月  台湾

脳卒中後の便秘とその特徴について調べてみたそうな。


リハビリ施設に入院した急性期脳卒中患者の医療データを解析した結果、

2013年12月2日

神童と呼ばれていた人ほど脳卒中になりにくい理由とは

元
IQ in childhood and atherosclerosis in middle-age: 40 Year follow-up of the Newcastle Thousand Families Cohort Study.
2013  12月  イギリス

子供のころ知能の高かった人は冠動脈疾患になりにくいといわれている。
そこで、子供のころの知能指数(IQ)と脳卒中の原因でもあるアテローム性動脈硬化との関連を調べてみたそうな。


1947年に生まれた1142人について、11歳時点でのIQを測定した。
その結果と、49-51歳時点の健康診断で得られたアテローム性動脈硬化の指標でもある頸動脈内膜厚の測定結果との関連を解析したところ、


次のようになった。

・子供の頃IQの高かった者は中年時の頸動脈内膜厚が薄かった。

・同様の関連が国語や算数の成績との間にも見られた。

・教育など他の要因を考慮に入れてなお、この関連は明らかだった。


子供のころIQが高かった人は、のちにアテローム性動脈硬化になりにくいことがわかった、


というおはなし。






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