2018年4月19日

くも膜下出血の超早期手術はじっさいどうなの?


Ultra-early treatment for poor-grade aneurysmal subarachnoid hemorrhage: a systematic review and meta-analysis.
2018  4月  中国

脳動脈瘤の破裂によるくも膜下出血患者のうちグレードがⅣ Ⅴに相当する重症患者は18-24%を占め、その60%は死亡または重度の障害が残る。

くも膜下出血の再出血率は重症患者で20% 軽症患者は5%、12時間以内の再出血が特におおい。

これまでクリッピングやコイリングといった手術は発症から数日間患者の様子をみてから実施されてきた。

しかし最近では24時間以内の超早期に手術を行うことで再出血や血管攣縮を防ぐことができるとする考え方が流行してきている。

この超早期手術が重症患者にも有効なのか?メタアナリシスで検証してみたそうな。


関係する研究論文を厳選してデータを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。

・患者1111人を含む14の研究がみつかった。

・回復良好患者は47%で、

・死亡率は26%、再出血率10%、手術困難率20% だった。

・従来のやり方にくらべ超早期手術には予後改善と死亡率低下の効果は認められなかった。

重症くも膜下出血患者への超早期手術に機能回復や死亡率を下げるあきらかな効果はなかった、


というおはなし。
図:クリッピングとコイリング

感想:

1) 再出血予防手術の有効性のRCTは存在しない。(by ガイドライン

2) 入院が遅れるほど死亡率は下がる。

3) そして今回の結果。

これらの事実から、じぶんがくも膜下出血になったときには手術をお断りするつもり。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇■

 無料メールマガジン:脳卒中をやったなら
 おぼえておきたい回復のヒント100
メールアドレス  例:stroke@example.co.jp


過去7日間で人気の記事ベスト10