元2026 7月 イラン
睡眠の質は、ストレス、心理状態、痛み、さまざまな疾患などによって低下する。睡眠薬は短期的には有効である一方、依存、翌日の眠気、認知機能低下、転倒リスクなどの問題があるため、薬を使わずに睡眠を改善する方法が求められている。
睡眠中の脳波は、眠りが深くなるにつれてアルファ波、シータ波、デルタ波へと変化し、深いノンレム睡眠であるN3ではデルタ波が多くなる。そこで研究者らは、左右の耳にわずかに異なる音を聞かせて差分周波数を知覚させるバイノウラルビートにより、睡眠中の脳波をデルタ帯域へ同調させれば、深睡眠を増やせるのではないかと考えた。
先行研究では、3 HzのバイノウラルビートによってN3睡眠が増える可能性が示されていた。しかし、研究デザインや測定方法に限界があり、入眠直後の睡眠段階にどのような変化が起きるのかは十分にわかっていなかった。
そこで、健康な若年成人を対象として、3 Hzのデルタ・バイノウラルビートが、入眠と睡眠維持、特に最初の120分間のN3睡眠に及ぼす影響をくわしくしらべてみたそうな。