元2021 3月 フランス
脳梗塞発症の数日から数週間後にかけて、壊死組織の周辺部では失われた機能を回復するために集中的にシナプスの再編成がおこなわれる。
これら神経可塑性における局所電場電位(LFP)の脳内振動の重要性についての報告は増えていて、シータ波およびガンマ波成分の減少が神経細胞間の長期増強(LTP)の低下と関連することがわかってきた。
脳卒中後の脳の振動活動は、これまで脳波を用いて調べられているが、その空間解像度は低く梗塞周辺部を正確にマッピングすることがむつかしい。
そこで動物実験で、梗塞から数mmの位置での脳活動の周波数分布を脳卒中からの時間別にくわしくしらべてみたそうな。
左脳を虚血にしたマウスの梗塞から異なる距離ごとに電極を置き、
局所電場電位の周波数スペクトルを、発症7日と21日後に測定した。
次のことがわかった。
・梗塞周辺の皮質ではデルタ波とシータ波は正常強度を示していたが、・ガンマ波は梗塞巣に近づくにつれ徐々に減少していった。・対側の右脳では全周波数域で活動強度が増加していた。
梗塞周辺のガンマ波の減少が、脳卒中後のシナプス再編プロセスを遅らせている可能性がある。外からガンマ波をブーストすることで機能回復を促すことができるかも、、、
というおはなし。
感想:
脳梁を介した相互抑制のタガが外れて、対側の右脳の活動が亢進したんだって。