2026年10月2日

照明でいびきが半減? 脳梗塞病棟で起きた意外な変化

元
2026  9月  ポーランド


脳卒中患者では、睡眠時無呼吸などの睡眠呼吸障害がよくみられ、急性期では50~70%に達するとされる。こうした睡眠の問題は、回復の遅れや再発、死亡率の上昇とも関係する。

一般的な病棟では、昼も夜も同じような白い照明が使われることが多い。しかし夜まで明るい光を浴びると、体内時計が乱れ、睡眠にも悪影響を与える可能性がある。

そこで、時間帯に合わせて照明の色を変えることで、脳梗塞患者の「いびき」が減るかどうかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年10月1日

「視床痛」だけではなかった――脳卒中後の中枢性疼痛、最多はMCA領域

元
2026  8月  インド


中枢性脳卒中後疼痛(CPSP)は、脳卒中によって脳の感覚に関わる経路が傷つくことで生じる神経障害性疼痛である。

灼けるような痛み、しびれ、アロディニア、痛覚過敏などがみられるが、発症が遅れることもあり、見逃されやすい。

またCPSPは、昔から「視床痛」として知られてきたが、実際には視床以外の病変でも起こる。そこで、急性脳梗塞後にCPSPがどのくらい起こるのか、どのような症状や病変部位がみられるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年9月30日

くも膜下出血、瘤発見、即手術――その流れに根拠はあるのか

元
2026  8月  アメリカ


くも膜下出血(SAH)が疑われても、最初のCTで出血が見つからないことがある。

その場合、従来は腰椎穿刺(LP)で髄液に血液が混じっていないかを調べてきたが、近年はCT血管造影(CTA)で動脈瘤を探す方法も使われている。

ただしLPは「本当に出血したのか」を調べる検査であり、CTAは「動脈瘤などの血管病変があるか」を調べる検査である。似ているようで、見ているものは違う。

そこで、CTで異常が見つからなかったSAH疑い患者に対し、LPとCTAをどう使い分けるべきかを整理してみたそうな。

2026年9月29日

バイノウラルビートはリハビリに使えるか――40Hzで動的バランスと協調運動が改善

元
2026  9月  サウジアラビア


バイノウラルビートは、左右の耳にわずかに異なる周波数の音を聞かせ、その差に相当するビートを脳内で知覚させる音響刺激である。

なかでも40Hzのガンマ帯域は、注意、記憶、感覚統合、運動制御などとの関連が注目されている。

これまで、バイノウラルビートが認知機能や運動機能に影響する可能性は報告されてきたが、バランス能力、運動協調、認知機能をまとめて評価した研究は少なかった。

そこで、40Hzバイノウラルビートを繰り返し聴くことで、健常成人のバランス能力、上肢の協調運動、認知機能が変化するかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年9月28日

若いからこそ一生サラサラ薬?――5~6年で出血リスクが脳梗塞などの再発リスクを追い越す

元
2026  9月  オランダ


若年者の脳梗塞後には、再発予防のため抗血小板薬や抗凝固薬が長く処方される。

しかし、若い人ほど服用期間も長くなる一方で、長期的な出血リスクについては十分わかっていない。

そこで、若年脳梗塞患者における抗血栓薬治療中の出血リスクをくわしくしらべてみたそうな。

2026年9月27日

数々の臨床試験で否定されたステント治療――『レスキュー』の名で使われ続ける背景

元
2026  9月  イタリア


頭蓋内動脈狭窄(ICAS)が原因の大きな血管の閉塞では、血栓回収療法(MT)を行ってもうまく血流が戻らなかったり、いったん開いても再び詰まったりすることがある。

そのような場合に、狭くなった血管へステントを入れる「レスキューステント(RS)」が行われることがあるが、どんな患者に有効なのかははっきりしていない。

そこで、実際にどのような患者にRSが選ばれているのか、またその条件によってRSの効果が変わるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年9月26日

予後を悲観し、臓器提供へ――くも膜下出血医療に潜む利益相反

元
2026  9月  ベルギー


重い脳の病気で亡くなる患者のなかには、医学的には臓器提供ができる可能性があっても、移植コーディネーターに紹介されないまま亡くなる人がいる。

そこで、低酸素性虚血性脳症、外傷性脳損傷、くも膜下出血(SAH)でICUに入院し、その後亡くなった患者を対象に、「臓器提供候補なのに紹介されなかった患者」がどのくらいいるのか、また、どのような患者で紹介漏れが起こりやすいのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年9月25日

失語症に運動療法という発想――なぜこれまで、ほとんど研究されてこなかったのか

元
2026  8月  アメリカ


脳卒中後の運動療法は、体力や認知機能の回復に役立つことが知られている。

しかし、失語症のある人で、運動が言語機能の回復にもつながるのかはほとんど調べられていない。

そこで、失語症をもつ脳卒中経験者向けの高強度インターバルトレーニング(HI-FIIV)を行い、安全に続けられるか、さらに言語や認知機能に変化があるかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年9月24日

血栓回収バブルにブレーキ――適応拡大の先に見えた『利益なし』の現実

元
2026  9月  エジプト


中血管閉塞(MeVO)に対する血栓回収療法は、近年「次の適応拡大領域」として期待されてきた。

しかし、2025年に発表されたDISTAL、ESCAPE-MeVO、DISCOUNTの3試験では、機能予後の改善が示されず、出血や重篤な有害事象の増加もみられた。一方、2026年のORIENTAL-MeVOでは、比較的重症の患者に限ると利益が示された。

そこで、MeVOに血栓回収を行うべきなのか、どの患者なら利益が期待できるのかを整理してみたそうな。

2026年9月23日

血圧は『高いから下げる』で正しいのか――入院中の降圧薬で脳梗塞8.5倍、死亡2.36倍

元
2021  7月  アメリカ


入院中は、血圧が高くなると「必要時(PRN)」に降圧薬を追加することがよくある。

しかし、高血圧緊急症でもない患者の血圧を、その場の数字だけを見て下げることが本当に安全なのかは、よくわかっていなかった。

そこで、こうした降圧が血圧を急に下げすぎて、腎障害や脳梗塞などにつながる可能性をくわしくしらべてみたそうな。

2026年9月22日

医者も慎重になる『降圧治療』――脳梗塞、院内死亡“爆上がり”の衝撃

元
2026  9月  アメリカ


入院患者では、痛みやストレス、急性疾患などにより一時的に血圧が上昇することが多い。

しかし、症状や臓器障害を伴わない高血圧をどこまで治療すべきかについては質の高いエビデンスが乏しく、降圧薬の追加がむしろ有害となる可能性も指摘されている。

そこで、実際に病院勤務医がどのような基準で治療しているのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年9月21日

脳がむくんだ可能性は?――くも膜下出血のクラゾセンタンで脳血液量が増加、脳血流は変わらず

元
2026  9月  日本


くも膜下出血後の脳血管攣縮予防にクラゾセンタンが使われているが、脳の細い血管や血流にどのような影響を与えるかは十分わかっていない。

そこで、CT perfusionを使って、ファスジル単独とクラゾセンタン追加時の脳血流の変化を比較してみたそうな。

2026年9月20日

脳卒中の感覚リハビリ、その効果は本物か――SENSe試験を読み直す

元
2026  9月  オーストラリア


脳卒中後には、触覚や位置覚などの体性感覚障害がしばしば生じる。

評価法や治療法についての研究やガイドラインは存在するが、それらが実際の臨床現場でどの程度使われているかは十分に分かっていない。

そこで、作業療法士による上肢の感覚評価・治療の実態と、エビデンスに基づく実践を妨げる要因をくわしくしらべてみたそうな。

2026年9月19日

クラゾセンタンは脳をむくませないのか――クラゾセンタン擁護論文を読む

元
2026  9月  日本


くも膜下出血後に使われるクラゾセンタンには、血管攣縮を抑える効果がある一方、胸水や肺水腫などの体液貯留が知られている。

脳浮腫を起こして頭蓋内圧(ICP)を上昇させる可能性も懸念されてきた。

そこで、クラゾセンタン投与中のICPを直接測定し、本当に頭蓋内圧が上がるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年9月18日

くも膜下出血のクラゾセンタンは本当に安全なのか――体液貯留を測らず『中止率8.3%』を語る

元
2026  8月  日本


クラゾセンタンは、くも膜下出血後の脳血管攣縮を予防する薬として日本で2022年から使用されている。

しかし肺水腫や低血圧などの全身性副作用があり、途中で中止せざるを得ない患者もいる。

そこで、実臨床でどのような患者がクラゾセンタンを中止しやすいのか、また中止とその後の転帰との関係をくわしくしらべてみたそうな。

2026年9月17日

脳卒中リハビリは『音』で変わる?――21のRCTと“毎日できる脳刺激”

元
2026  8月  中国


脳卒中後のリハビリでは、運動機能や歩行能力だけでなく、意欲や生活の質の低下も問題になる。

音楽療法やリズム刺激は非薬物的で導入しやすいが、これまでの研究は規模が小さく、効果も一定していなかった。

そこで、音楽を用いた介入が脳卒中後の回復にどの程度役立つのかを、RCTだけに絞って検証してみたそうな。

2026年9月16日

血小板は正常だった――コロナワクチン接種後に41歳女性が致死的脳出血

元
2026  8月  モロッコ


COVID-19ワクチン接種後には、まれに脳血管障害が報告されている。とくにアストラゼネカ製ChAdOx1では、VITT(ワクチンによって起こる特殊な血栓症)に伴う脳内出血が知られている。

一方、ChAdOx1接種後に、血小板減少や凝固異常を伴わず脳内出血を起こす症例は極めてまれであるが、そのような非典型的症例があったそうな。

2026年9月15日

ARUBA後も手術を続けた脳外科医たち――選び抜いたAVM手術の成績は良好?

元
2026  9月  アメリカ


未破裂脳動静脈奇形(AVM)では、ARUBA試験により保存的治療が介入治療より安全とされた。

一方、ARUBAでは手術・塞栓術・放射線治療がまとめて評価され、顕微鏡手術単独の成績は十分に検討されていなかった。

そこで、現代の顕微鏡手術が保存的治療より良い成績を示すかを検証してみたそうな。

2026年9月14日

くも膜下出血の「速攻鎮静」に根拠はあるのか――患者が話せるうちに眠らせ、自己決定権を奪っていないか

元
2026  9月  インド


デクスメデトミジンは、動脈瘤性くも膜下出血(aSAH)の鎮静薬として使われる機会が増えている。

しかし、患者の機能予後を改善するのか、遅発性脳虚血(DCI)や血管攣縮を防ぐのかについては明らかではない。

そこで、これまでのランダム化比較試験(RCT)と観察研究を系統的に集め、その効果を検討してみたそうな。

2026年9月13日

心房細動アブレーション後、なぜ抗凝固薬を続けるのか――中止しても脳卒中は増えず、大出血は3分の1

元
2026  9月  アメリカ


心房細動に対するカテーテルアブレーション後も、脳卒中リスクに応じて抗凝固薬を続けることがガイドラインで推奨されている。

しかし、アブレーション後に心房細動の再発がない患者でも抗凝固薬を続けるべきかは、RCTで十分に検証されていなかったのでこれまでの研究を統合してみたそうな。

2026年9月12日

くも膜下出血の動脈瘤は本当に塞ぐべきなのか――「早期治療ほど良い」が崩れた系統的レビュー

元
2026  9月  ブラジル


動脈瘤性くも膜下出血(aSAH)では、動脈瘤を「できるだけ早く」クリップやコイルで閉鎖することが推奨されている。

しかし、発症から治療までの時間が本当に死亡や機能予後を改善するのかは、はっきりしていない。

そこで、治療時期と臨床転帰の関係を系統的に検討してみたそうな。

2026年9月11日

もやもや病、3分の1は脳外科にすら紹介されず――それでも手術群と予後は変わらなかった

元
2019  3月  フィンランド


もやもや病では、脳への血流を補うためにバイパス手術が行われることがある。

しかし、長期的にみて本当に手術した患者のほうが良いのか、データが十分ではなかった。

そこで、フィンランドのもやもや病患者を長期間追跡し、脳卒中再発や機能予後をくわしくしらべてみたそうな。

2026年9月10日

2022年、東京23区で男性孤独死が急増――目立つ心疾患・脳卒中

元
2026  9月  日本


孤独死は高齢化や一人暮らしの増加とともに社会問題になっているが、近年の実態は十分に整理されていなかった。

そこで、東京23区の監察医務院データを用いて、孤独死の人数、死亡率、脳血管疾患を含む死因、季節性などをくわしくしらべてみたそうな。

2026年9月9日

もやもや病の再建術は本当に効くのか――『成功率99%』の裏にRCTなし

元
2026  8月  イラン


小児もやもや病は、脳の主幹動脈が徐々に狭くなり、TIAや脳梗塞を繰り返す病気である。特に幼い子どもでは進行が速く、認知機能低下も問題になる。

現在は血行再建術が標準治療とされているが、間接バイパス、直接バイパス、両者を組み合わせた手術のどれが最適なのか、また誰をいつ手術すべきかについては議論が続いている。

そこで、近年の小児もやもや病の手術成績を整理し、治療選択の考え方をまとめてみたそうな。

2026年9月8日

脳梗塞も脳出血もシロスタゾール?――“血液サラサラ薬”の意外な実力

元
2026  9月  台湾


脳内出血では、血のかたまりである血腫が脳を圧迫するだけでなく、赤血球が壊れたあとの物質も脳を傷つける。そのため、血腫をできるだけ早く片づけることが重要である。

近年、脳脊髄液や老廃物を首のリンパ節へ流す「硬膜リンパ管」が、血腫の除去にも関係していることがわかってきた。

シロスタゾールがこの硬膜リンパ管を増やし、脳内の赤血球の除去を促すことがわかっている。ただしシロスタゾールは抗血小板薬でもあるため、脳出血を悪化させる心配がある。

そこで、通常の臨床に近い量のシロスタゾールを飲ませたとき、血腫の除去と回復を助けながら、出血を悪化させないかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年9月7日

くも膜下出血にニモジピンを使えない日本――クラゾセンタンは「ファスジルよりマシ」なのか

元
2026  9月  日本


動脈瘤性くも膜下出血(aSAH)では、再出血を防ぐためにクリッピング術または血管内治療(EVT)が行われる。その後の回復を悪くする原因のひとつが、脳血管攣縮や遅発性脳虚血(DCI)である。

日本ではこれまでファスジルが広く使われてきたが、2022年から脳血管攣縮を抑えるクラゾセンタンが使えるようになった。

そこで、クラゾセンタン導入の前後で、クリッピングとEVTの治療成績がどう変わったのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年9月6日

動脈瘤は本当に塞ぐべきなのか?――『瘤なしSAH』が突きつける不都合な事実

元
2026  9月  ブラジル


くも膜下出血(SAH)の約15%では、血管撮影を行っても動脈瘤などの原因血管病変が見つからない。

こうした非動脈瘤性SAHには、中脳周囲に限局するPSAHと、動脈瘤性SAHに似たびまん性出血を示すNPSAHがある。

そこで、この2群で重症度、合併症、転帰がどのように異なるかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年9月5日

脳出血死の3割が抗凝固薬使用者――その7割は『不適切な抗凝固』だった

元
2026  8月  イギリス


心房細動患者では脳梗塞予防のため抗凝固薬が使われるが、致死的な頭蓋内出血が大きな問題となる。

特に高血圧は重要な修正可能リスク因子である。

そこで、抗凝固薬を服用中に頭蓋内出血で死亡した心房細動患者について、高血圧性血管障害がどの程度関与していたのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年9月4日

脳卒中リハ、結局どれが効く?――最新レビューでも「通常理学療法超え」は見えず

元
2026  7月  インド


脳卒中後には、上肢・下肢の麻痺や歩行障害が長く残り、日常生活や生活の質を大きく損なう。

現在の理学療法を中心とした運動リハビリには、課題志向訓練、筋力訓練、VR、ロボット、電気刺激、BCIなど多くの方法があるが、どの方法がより有効なのかは明確ではない。

そこで、脳卒中後の運動機能回復に対する神経理学療法の効果を、RCTを対象に系統的に検討してみたそうな。

2026年9月3日

ランセット:脳梗塞は防げ、、? QOLも改善しない?――心房細動アブレーションは詐欺か!

元
2026  8月  ドイツ


心房細動に対するカテーテルアブレーションは、症状やQOLを改善する目的で推奨されている。

しかし従来の多くの試験は非盲検であり、「治療を受けた」という期待によるプラセボ効果を十分に除外できていなかった。

そこで、アブレーションが偽手術(シャム)を上回ってQOLを改善するのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年9月2日

動脈瘤を治しても終わらない?――40年で3割に新たな脳動脈瘤

元
2026  8月  スウェーデン


くも膜下出血を若くして経験した人では、その後に新しい脳動脈瘤(de novo aneurysm)ができることが知られている。

しかし、生涯にわたってどの程度のリスクが続くのか、また禁煙などによってそのリスクを下げられるのかは十分にわかっていなかった。

そこで、若年のくも膜下出血経験者を最長57年間追跡し、新たな脳動脈瘤ができるリスクとその危険因子をくわしくしらべてみたそうな。

2026年9月1日

脳梗塞を防ぐ手術じゃなかった!?――日本の心房細動アブレーション41万件の闇」

元
2026  8月  日本


心房細動アブレーションは、心房細動による症状を改善するために広く行われている。

しかし、治療件数や実施する病院が急速に増えるなかで、安全性が保たれているのかははっきりしていなかった。

これまでの臨床研究では死亡率は約0.05~0.06%と低い一方、米国の行政データでは0.46%という約10倍高い数字も報告されている。

そこで、日本の全国規模データを使って、予定入院で行われる心房細動アブレーションの死亡リスクをくわしくしらべてみたそうな。

2026年8月31日

「脳卒中は増えなかった?」――ファイザーワクチン8研究をまとめた最新メタ解析

元
2026  8月  韓国


ファイザー製COVID-19ワクチンBNT162b2の接種後に、脳卒中リスクが高まるのではないかという懸念がある。

これまで個別の観察研究は存在したが、BNT162b2に限定し、自己対照ケースシリーズ(SCCS)研究だけをまとめたメタ解析はなかった。

そこで、接種後の短期間に脳卒中リスクが上昇するかを統合して評価してみたそうな。

2026年8月30日

クラゾセンタン治療中のくも膜下出血患者が悪化?――ファスジル追加の本当の理由

元
2026  8月  日本


くも膜下出血では、発症後の脳血管攣縮が脳梗塞や転帰悪化につながる。

日本では従来ファスジルが広く使われてきたが、2022年からクラゾセンタンも使用可能になった。両者は作用機序が異なるため、実臨床ではクラゾセンタンにファスジルを追加することがある。

そこで、この併用に本当に上乗せ効果があるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年8月29日

やりすぎ血栓回収?――『血栓が取れる』と『患者が助かる』は別だった

元
2026  8月  中国


血栓回収術(EVT/MT)は、大きな脳血管が詰まるタイプの急性期脳梗塞に対する重要な治療である。

近年、その対象は発症早期の患者だけでなく、発症から時間がたった患者、大きな脳梗塞、脳底動脈閉塞などへ広がってきた。

しかし問題は、「血栓を取れるか」ではない。「血栓を取ることで、その患者のその後の生活が本当に良くなるのか」である。

そこで、血栓回収術の患者選び、治療方法、追加治療について、最近の研究結果を整理してみたそうな。

2026年8月28日

軽症患者を速攻で眠らせる――『死亡72%減』をうたう日本発くも膜下出血研究の危うさ

元
2023  10月  日本


動脈瘤性くも膜下出血では、破裂した動脈瘤からの再出血が致命的となることがある。

そこで、患者が救急室に到着した直後に全身麻酔を行う「即時全身麻酔(iGA)」によって、入院後の再出血や死亡を減らせるかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年8月27日

「治療しないと92%死亡」の正体――くも膜下出血“非治療群”のカラクリ

元
2026  8月  デンマーク


動脈瘤性くも膜下出血(aSAH)の院内死亡率は、これまで7.1~24.1%と報告されてきた。しかし「院内死亡」の定義や観察期間は研究ごとに異なり、治療を受けた患者だけを対象とした研究も多いため、実際の死亡率を評価することは難しい。

そこで、デンマーク全国のほぼすべてのaSAH患者が登録されるデータベースを用いて、脳神経外科への初回入院中の死亡率と、その関連因子をくわしくしらべてみたそうな。

2026年8月26日

脳内出血は早く動かすほど回復する?――『超早期リハビリ』の怪しい中身

元
2026  8月  中国


脳内出血のあと、リハビリをいつ始めるのが最もよいのかは、いまだにはっきりしていない。

早く動き始めれば、廃用を防ぎ、脳の可塑性が高い時期を利用できる可能性がある。一方で、あまりに早い離床は血圧変動や再出血、転倒などの危険も懸念される。

そこで、脳内出血後の「超早期リハビリ」と「早期リハビリ」の成績を比較した研究をまとめて検討してみたそうな。

2026年8月25日

意識清明で搬送された42歳日本人女性が3か月後に死亡――ステントが血管壁を突き破っていた

元
2026  7月  日本


内頸動脈のblood blister-like aneurysm(BBA:血豆状動脈瘤)は、血管壁が非常にもろく、くも膜下出血を起こしやすい特殊な病変である。

近年はステント併用コイル塞栓術などの血管内治療が行われるようになったが、重篤な合併症も問題となる。

こんかい、治療後しばらくしてステント端から致死的な血管破裂を起こした症例を、剖検所見からくわしくしらべてみたそうな。

2026年8月24日

脂っこい食事で脳梗塞後の炎症が悪化――腸内細菌を整える食事とは?

元
2026  8月  中国


肥満や高脂肪食は脳卒中の予後を悪化させることが知られているが、その仕組みは十分には分かっていない。

そこで、高脂肪食による腸内細菌叢の乱れが、ストレス反応を調節するHPA軸(視床下部―下垂体―副腎系)を介して、脳梗塞後の炎症や神経障害に影響する可能性をくわしくしらべてみたそうな。

2026年8月23日

いまさら『作業療法は効くかもしれない』――脳卒中リハビリの意外なエビデンス

元
2026  8月  オーストラリア


脳卒中後には、着替え、食事、入浴などの日常生活動作(ADL)が難しくなることが多い。

作業療法では、実際の生活動作を繰り返し練習するリハビリが行われている。しかし、脳卒中後の早い時期に病院内でこうした訓練を行うことで、本当にADLの自立度が高まるのかは、意外にもはっきりしていなかった。

そこで、これまでの臨床試験をまとめて、その効果を検証してみたそうな。

2026年8月22日

脳卒中後の不安にも? 5Hzバイノウラルビートを10分聴くと不安が低下

元
2026  4月  インド


長期間お酒を飲み続けている人が、急に飲酒をやめたり大幅に減らしたりすると、脳が一時的に興奮しすぎた状態になり、不安、いらだち、震えなどが現れることがある。これが「アルコール離脱」である。重症になると、けいれんやせん妄が起きることもある。

バイノウラルビートには不安を和らげる可能性があり、手術前などを対象とした研究は行われてきた。しかし、アルコール離脱時の不安に対して調べた研究はほとんどなかった。

そこで、バイノウラルビートを短時間聴くだけで、アルコール離脱患者の不安が軽くなるかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年8月21日

長生きできる脳内出血、再発する脳内出血――そして語られない危険因子

元
2026  8月  台湾


脳内出血はひとまとめにされがちだが、原因や出血する場所によって、その後の経過はかなり違う可能性がある。

たとえば、高血圧による深い場所の脳内出血と、脳動静脈奇形や動脈瘤などが関係する非高血圧性の脳内出血では、長期の生存率や死因も異なるかもしれない。

そこで、脳内出血を原因や再発の有無で分け、その後の生存率や死因を最長15年間くわしくしらべてみたそうな。 

2026年8月20日

MRIでラクナ発見→一生サラサラ薬? その常識に根拠はあるのか

元
2026  7月  韓国


MRIで白質病変(WMH)やラクナ、微小出血などの脳小血管病(cSVD)が偶然見つかることは珍しくない。

こうした所見は将来の脳卒中リスクと関連するため、脳卒中や心筋梗塞などの動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)の既往がない人にも、抗血小板薬が経験的に処方されることがある。

しかし、無症候性のWMHやcSVDに対して抗血小板薬が初回脳卒中を予防できるかは明らかではない。そこで、ASCVD既往のない人を対象に、抗血小板薬の使用と脳卒中発症との関連をくわしくしらべてみたそうな。

2026年8月19日

ランセット誌:くも膜下出血の手術に効果はなかった!――日本が無視する1965年のRCT

元
1965  4月  イギリス


くも膜下出血の原因となった脳動脈瘤は、手術で治療したほうがよいのだろうか。

現在では「破裂した動脈瘤は治療する」という考え方が当たり前になっているが、1960年代には、そもそも手術によって患者の予後が本当に良くなるのかが問題になっていた。

英国の脳神経外科医McKissockらは、治療の価値を判断するには、手術を受けた患者の成績を見るだけでは不十分だと考えた。

患者の状態によって治療成績は大きく変わるためである。そこで、破裂した前交通動脈瘤の患者を、手術する群と手術しない群に無作為に分けて直接比較したそうな。

2026年8月18日

くも膜下出血はなぜ脳死ドナーになりやすいのか?――“重症度”は入院後につくられる

元
2025  7月  韓国


韓国では臓器移植の需要に対して脳死ドナーが不足しており、生体ドナーへの依存度が高い。

重症頭部外傷、脳出血、くも膜下出血などは脳死に至る代表的な疾患であり、これらを日常的に診療する脳外科医は脳死臓器提供において重要な位置にいる。

そこで、韓国における脳死臓器提供の現状と、脳外科医および韓国臓器提供機関(KODA)の役割を整理してみたそうな。

2026年8月17日

血栓回収を疑うことは「非倫理的」?――科学の上に立ちはじめた専門医たち

元
2026  7月  アメリカ


脳梗塞に対する血管内血栓回収術は、2015年以降の複数の臨床試験によって急速に標準治療となった。

しかし、治療効果が明らかになっていく途中で、「それでも治療を受けない対照群を設けて試験を続けてよいのか」という倫理的な問題が生じた。
また、重症脳卒中では患者本人が同意できないことも多く、研究参加の同意をどう扱うかも大きな課題である。

そこで過去の研究倫理に関する文献をくわしくしらべてみたそうな。

2026年8月16日

左側が見えないのではない?――半側空間無視は『脳の処理落ち』かもしれない

元
2026  8月  イタリア


半側空間無視(unilateral spatial neglect:USN)は、脳卒中後に起こる神経心理学的な障害である。典型的には、脳の損傷した側とは反対側の空間にあるものに気づきにくくなったり、注意を向けにくくなったりする。

特に右半球の脳卒中後に多く、右半球損傷者の約38%、左半球損傷者の約18%に認められるとされる。右脳卒中では発症1週間以内の約45%にみられ、1年以上経過しても約20%に残存するという報告もある。

半側空間無視がある患者では、脳卒中そのものが重症であることが多いだけでなく、入院期間が長く、退院時の障害や依存度が高く、死亡率や施設入所率も高い。ところが、その臨床的重要性に比べて、発症早期には見逃されることも多い。

そこで、脳卒中後の半側空間無視について、どのように評価すればよいのか、そして現在どのようなリハビリ方法があり、どこまで効果が期待できるのかを整理してみたそうな。

2026年8月15日

痛みが5.6→3.4に――たった30分の『5Hz』バイノウラルビート

元
2026  9月  インド


バイノウラルビートは、左右の耳にわずかに異なる周波数の音を聞かせ、その差に相当する周期的な音を知覚させる方法である。

これまで痛みや不安、認知機能への効果が報告されてきたが、研究ごとに用いる周波数が異なり、シータ帯(4~8Hz)だけの効果は十分に整理されていなかった。

そこで、シータ帯バイノウラルビートが成人の痛み、不安、認知機能にどの程度有効なのかを系統的に検証してみたそうな。

2026年8月14日

血栓溶解「4.5時間ルール」を壊して大丈夫?――画像で選べば安全という新常識

元
2026  8月  アメリカ


脳梗塞に対する静注血栓溶解療法(IVT)は、原則として発症4.5時間以内が標準的な治療時間枠である。

しかし、発症から時間がたっていても、画像検査でまだ救済可能な脳組織が残っている患者がいる。

そこで、4.5時間を超えてIVTを行った場合でも、機能予後を改善できるのか、安全性に問題はないのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年8月13日

昏睡状態でも『耳』は生きている?――音楽で意識障害の覚醒率が42%から73%に

元
2026  7月  中国


重い脳損傷のあとには、昏睡、無反応覚醒症候群、最小意識状態などの意識障害が生じることがある。

原因には外傷性脳損傷だけでなく、脳出血や脳梗塞などの脳卒中も含まれる。

音楽刺激には覚醒や意識回復を促す可能性が報告されてきたが、研究方法や評価指標がばらばらで、十分な根拠は得られていなかった。そこで、ランダム化比較試験(RCT)に限定して音楽介入の効果を検証してみたそうな。

2026年8月12日

血管攣縮予防はどこへ?――クラゾセンタンを脳に直接投与したくも膜下出血研究

元
2026  8月  日本


くも膜下出血(SAH)では、出血した血液から出るヘモグロビンが脳の組織や血管の周囲に入り込み、炎症や早期脳障害(EBI)を引き起こす。

クラゾセンタンは血管攣縮を防ぐ薬として使われているが、静脈から投与すると脳に届きにくく、肺水腫や低血圧などの全身性副作用も問題となる。

そこで、クラゾセンタンを髄液に直接届ければ、脳の炎症を抑え、ヘモグロビンを脳の外へ排出しやすくできるのではないかと考え実験してみたそうな。

2026年8月11日

動脈瘤治療が無事に終わるかで運命が決まる?――くも膜下出血の新研究

元
2026  8月  スイス


くも膜下出血では、患者の重症度を表す指標としてWFNSグレードがよく使われている。

しかし、いつ評価すると予後をもっともよく予測できるのかははっきりしていない。
発症直後は、水頭症、けいれん、鎮静、挿管、動脈瘤治療などの影響で、患者本来の神経学的な状態がわかりにくくなることがある。

そこで、WFNSを測るタイミングによって、その後の回復の予測精度がどの程度変わるかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年8月10日

くも膜下出血の薬が肺の防御反応を邪魔する? クラゾセンタンは副作用の宝庫

元
2026  8月  日本


クラゾセンタンは、くも膜下出血のあとに起こる脳血管攣縮を防ぐための薬である。
しかし、肺水腫や胸水、体液貯留など、肺に関係する副作用も知られている。

肺には、空気が入らなくなった部分への血流を自動的に減らし、血液中の酸素が下がりすぎないようにする仕組みがある。ところがクラゾセンタンは、この仕組みを弱める可能性がある。

こんかい、クラゾセンタン投与中に「肺水腫では説明できない重い低酸素血症」を起こした患者がいたそうな。

2026年8月9日

脳内出血を吸い出しても効果は不明――STICH後も続く日本の外科介入

元
2026  8月  日本


自然発症の脳内出血では、血腫による圧迫を減らす目的で外科的血腫除去が行われることがある。

近年は開頭術より低侵襲とされる内視鏡的血腫除去術が普及しているが、高齢者、抗血栓薬使用者、さまざまな出血部位を含む実臨床でのデータは十分ではない。

そこで、一施設で行ってきた内視鏡的血腫除去術の治療成績をまとめ、その安全性、血腫除去率、90日後の機能予後などをくわしくしらべてみたそうな。

2026年8月8日

血栓回収術で血管が破れる――穿孔した患者の半数が90日以内に死亡

元
2026  8月  中国


急性期脳梗塞に対する血栓回収術では、治療器具によって頭蓋内血管が穿孔し、造影剤が血管外へ漏れることがある。

この合併症は90日死亡率が約50%とされるが、発生頻度、起こりやすい操作、止血方法、患者転帰は十分に整理されていなかった。そこで、

これまでの研究を統合して実態をくわしくしらべてみたそうな。

2026年8月7日

眠れない脳卒中経験者に朗報? 3ヘルツのバイノウラルビートで深睡眠が2倍

元
2026  7月  イラン


睡眠の質は、ストレス、心理状態、痛み、さまざまな疾患などによって低下する。睡眠薬は短期的には有効である一方、依存、翌日の眠気、認知機能低下、転倒リスクなどの問題があるため、薬を使わずに睡眠を改善する方法が求められている。

睡眠中の脳波は、眠りが深くなるにつれてアルファ波、シータ波、デルタ波へと変化し、深いノンレム睡眠であるN3ではデルタ波が多くなる。そこで研究者らは、左右の耳にわずかに異なる音を聞かせて差分周波数を知覚させるバイノウラルビートにより、睡眠中の脳波をデルタ帯域へ同調させれば、深睡眠を増やせるのではないかと考えた。 

先行研究では、3 HzのバイノウラルビートによってN3睡眠が増える可能性が示されていた。しかし、研究デザインや測定方法に限界があり、入眠直後の睡眠段階にどのような変化が起きるのかは十分にわかっていなかった。

そこで、健康な若年成人を対象として、3 Hzのデルタ・バイノウラルビートが、入眠と睡眠維持、特に最初の120分間のN3睡眠に及ぼす影響をくわしくしらべてみたそうな。

2026年8月6日

「血栓溶解で死亡半減?」――“治療を受けられなかった患者”と比べた研究

元
2026  7月  パキスタン


急性虚血性脳卒中では、静注血栓溶解療法による早期再灌流が機能予後を改善するとされている。

しかし、パキスタンなど医療資源が限られた地域では、血栓溶解療法を受けた患者と受けなかった患者の実臨床データが少ない。

そこで、両群の退院時の機能回復、院内死亡、合併症、入院期間を比較してみたそうな。

2026年8月5日

瘤を塞いだはずのコイルが、脳の血管を塞いだ――脳動脈瘤コイル塞栓術の落とし穴

元
2026  7月  ベトナム


脳動脈瘤に対するコイル塞栓術は低侵襲で広く行われているが、まれにコイルが瘤外へ逸脱し、親動脈閉塞、血栓塞栓、脳梗塞を起こすことがある。

特に、治療直後には問題なく見えても、その後にコイルが移動する遅発性逸脱は診断と治療が難しい。

こんかい、破裂脳動脈瘤のコイル塞栓後にコイルが移動し、開頭手術で救済した症例があったそうな。

2026年8月4日

40Hzバイノウラルビートで脳が再起動?――意識障害患者に起きた好ましい変化

元
2026  7月  中国


脳卒中や外傷、低酸素脳症などによる意識障害では、脳内ネットワークの複雑性や機能的結合が低下する。

本人にとって好ましい音楽は感情・記憶に関係する脳回路を刺激する。また、40 Hzのバイノウラルビートは意識に関係するガンマ帯域の脳活動を同調させる可能性がある。

そこで、好みの音楽と40 Hzバイノウラルビート(BBT)を組み合わせることで、意識障害患者の脳活動と意識状態が改善するかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年8月3日

血管内治療は本当に「低侵襲」なのか――見過ごされる造影剤関連腎障害

元
2026  7月  日本


脳血管内治療では造影剤を使用するため、造影剤関連急性腎障害(CA-AKI)が問題となる。

しかし、脳血管内治療後のCA-AKIについては、病気や治療の種類による発生率の違いが十分に調べられていなかった。

そこで、CA-AKIの発生率を病変別に比較し、その危険因子をくわしくしらべてみたそうな。

2026年8月2日

破裂動脈瘤は本当に「時限爆弾」なのか――治療しなかった患者も長期安定した半世紀前の臨床試験

元
1971  7月  フィンランド


「一度破裂した脳動脈瘤は、すべて手術すべきなのか」を確かめた半世紀まえの研究である。

1970年代当時から、状態のよい患者が手術群に選ばれ、重症患者が保存療法群に回される偏りがあったため、著者らは治療しない場合の自然経過も含めて比較する必要があると考え試験してみたそうな。

2026年8月1日

脳梗塞予防の味方・オメガ3が心房細動を増やす? 11万人解析の意外な結果

元
2026  7月  アメリカ


オメガ3脂肪酸の摂取により心房細動が増える可能性が、過去のメタ解析で指摘されてきた。

しかし、従来の解析は最大でも8試験に限られており、投与量や患者の心血管リスクが十分に考慮されていなかった。

そこで、未公表データも含めて対象試験を拡大し、EPA・DHAの投与量と心血管リスクによって心房細動の発症リスクが異なるかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月31日

製薬企業寄りのモデルで評価してなお――高リスク心房細動における抗凝固薬の利益はわずかだった

元
2026  7月  イギリス


心房細動では脳梗塞予防のために抗凝固薬が推奨されるが、高齢、腎機能低下、出血歴、フレイルなどを理由に治療されていない患者も多い。

そこで、脳卒中リスクが高いにもかかわらず抗凝固薬を使用していない患者について、非使用の理由と転帰をくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月30日

「元気だから60分」を「60分だから元気」に変えた日本の早期リハビリ絶賛論文

元
2026  7月  日本


脳卒中後の早期リハビリは推奨されているが、開始時期や1日あたりの実施時間については、各国のガイドラインでも見解が一致していない。

そこで、日本の医療データを用いて、急性期脳梗塞に対する早期リハビリの開始時期と実施量が、院内有害事象に与える影響をくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月29日

再開通の陰で7割が出血――血栓回収療法の語られない闇

元
2026  7月  中国


血栓回収療法後の出血性変化(HT)は、予後を悪化させる重要な合併症である。

とくに治療直後の単純CTでみられる脳内高吸収域(PCHD)は、造影剤漏出や血液脳関門障害を反映し、HTの手がかりとなる。

しかし、従来の画像評価は手間がかかり、判定者によるばらつきもある。そこで、治療直後のCTと臨床情報からHTを迅速に予測するAIモデルの開発を試みたそうな。

2026年7月28日

「HH5は99%助からない」は本当か?――くも膜下出血の死亡予測を覆した研究

元
2026  7月  アルゼンチン


動脈瘤性くも膜下出血では、入院時の重症度と予後の評価にHunt and Hess(HH)分類が広く用いられている。

しかし、動脈瘤治療や神経集中治療が進歩した現在でも、HH分類による死亡予測が正確であるかは明らかでない。

そこで、HH分類による院内死亡予測の精度と、退院時および6か月後の神経学的転帰をくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月27日

脳梗塞の血栓溶解、4.5時間を超えても有効? 出血リスク2倍でも広がる治療時間

元
2026  7月  ギリシャ


急性期脳梗塞に対する静注血栓溶解療法は、通常、最終健常確認時刻から4.5時間以内が標準とされている。

しかし、実際には4.5時間を超えて来院する患者も多い。近年、画像検査などで患者を選別すれば、より遅い時間帯でも治療効果が期待できる可能性が示されている。

そこで、4.5時間を超えて実施する静注血栓溶解療法の有効性と安全性をくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月26日

ワイドネック動脈瘤にステント?――日本のくも膜下出血140例を検証

元
2026  7月  日本


破裂ワイドネック動脈瘤に対するステント併用コイル塞栓術(SAC)は治療選択肢を広げる一方、くも膜下出血の急性期には血栓塞栓性合併症や出血性合併症が懸念される。

そこで、日本の単施設における急性期SACの実行可能性と安全性をくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月25日

左脳梗塞は再発・死亡が多い? 672人を追跡して見えてきた“左右差”

元
2026  7月  サウジアラビア


脳梗塞では、左半球と右半球のどちらが障害されたかによって症状が異なる。

左半球梗塞では失語、右半球梗塞では半側空間無視などが生じやすいが、病変側が長期的な再発や死亡にも関係するかは十分に検討されていなかった。

そこで、脳梗塞の病変側と、発症後12か月以内の再発および死亡との関連をくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月24日

インフルワクチンで脳梗塞が半減?――日本の高齢者13万人研究が示した“予防効果”の正体

元
2026  7月  日本


インフルエンザ感染は、急性の全身炎症、血管収縮、血栓形成などを通じて、虚血性脳卒中を引き起こす可能性がある。

したがって、インフルエンザワクチンによって感染や重症化を防げれば、感染を契機とする脳卒中も減少する可能性がある。そこで、日本人を対象としてくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月23日

アルツハイマー脳は40Hzで変わる?――3週間のバイノウラルビートで記憶力が改善

元
2026  2月  イラン


アルツハイマー病では、記憶や注意、実行機能に関係する約40Hzのガンマ波活動が乱れることが知られている。

そこで、40Hzのバイノウラルビート刺激によって脳のガンマ活動を整えれば、認知機能を改善できるのではないかと考え実験してみたそうな。

2026年7月22日

血圧計が心房細動をあおる時代――日本人を待つ「受診と投薬」の連鎖

元
2026  7月  日本


心房細動は脳梗塞の重要な原因であり、早期発見と治療が重視されている。

近年、心電図機能を備えた家庭用血圧計が普及しているが、「心房細動の可能性」と警告された人が、その後どの程度医療機関を受診するのかは明らかでなかった。

そこで、警告後の受診率、受診までの期間、受診に関連する要因をくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月21日

右脳をやられると、人の気持ちがわからなくなる?――55年分の研究が示した“見えない言語障害”

元
2026  7月  アメリカ


脳卒中による言語障害というと、左半球の損傷による失語症がよく知られている。しかし、右半球の脳卒中でも、比喩や冗談、相手の感情、会話の意図などを理解しにくくなることがある。

そこで、右半球脳卒中後に生じるこうしたコミュニケーション障害について、過去55年間の研究を整理してみたそうな。

2026年7月20日

脳卒中で入院したら音楽を聴け――急性期150人の臨床試験

元
2026  7月  イタリア


音楽を聴くことは、気分や認知機能に良い影響を与える可能性がある。しかし、脳卒中を発症した直後の患者に対して、音楽がどの程度役立つかは十分に検証されていなかった。

そこで、急性期から患者の好みに合わせた音楽を聴かせることで、不安、抑うつ、睡眠などが改善するかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月19日

めまいの脳卒中はたった2.8%?――検査法が隠す“小さな脳梗塞”

元
2026  7月  イスラエル


めまいやふらつきは救急外来でよくみられる症状であり、脳卒中が原因ではないかと心配されることが多い。一方、これまでの研究では、めまいだけを訴える患者に脳血管イベントが見つかる割合は低いとされてきた。

過去の研究の多くは救急外来から帰宅した比較的低リスクの患者を対象としていた。

そこで、実際に入院して精査を受けた患者において、脳血管イベントがどの程度みつかるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月18日

眼底に出た異変は、脳の警報だった――網膜症で脳卒中リスク1.9倍

元
2026  6月  中国


網膜の血管は、脳の細い血管と構造や性質がよく似ている。糖尿病や高血圧によって網膜の毛細血管が傷む「網膜症」は、脳内でも同様の微小血管障害が進んでいるサインかもしれない。

しかし、網膜症と脳卒中リスクの関係については研究ごとに結果が一致していなかった。そこで、これまでの研究を統合し、網膜症が脳卒中リスクとどの程度関連するのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月17日

血栓回収は本当に得なのか――腎不全リスクが置き去りにされている

元
2026  7月  ポーランド


機械的血栓回収療法では造影剤を使用するため、腎機能が低下している患者では急性腎障害(AKI)が懸念される。

しかし、腎障害が造影剤によるものなのか、脳卒中の重症化や全身状態の悪化によるものなのかは明確ではない。

そこで、もともと腎機能が低下している患者を対象に、血栓回収後のAKIの頻度、危険因子、転帰への影響をくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月16日

「脳卒中経験者は10年短命」――余命が3年延びても、一般人口との差はなお約10年

元
2026  7月  アメリカ


脳卒中は、米国における主要な死亡・障害原因の一つである。急性期治療や再発予防は進歩してきたが、脳卒中を経験した人の長期的な余命が、過去20年間でどの程度変化したのかは十分に分かっていなかった。

そこで、50歳以上の米国人を対象に、脳卒中歴のある人の平均余命を1996~2006年と2008~2018年で比較し、男女差についても検討してみたそうな。

2026年7月15日

脳動脈瘤は“金のなる木”なのか――根拠なきスクリーニングが健康な人を患者に変える

元
2026  7月  フィンランド


くも膜下出血は死亡率が高く、後遺症も残りやすい重い脳卒中である。その主な原因の一つが、脳動脈瘤の破裂である。

破裂する前の未破裂脳動脈瘤を検査で見つければ、くも膜下出血を防げる可能性がある。しかし、検査費用だけでなく、偶然見つかった動脈瘤への追加検査や予防治療にも費用とリスクが伴う。

そこで、脳動脈瘤スクリーニングが本当に費用に見合うのか、過去の経済評価研究をまとめて検証してみたそうな。

2026年7月14日

フロスをすれば脳卒中を防げる?――繰り返される歯科研究の都合のいい結論

元
2026  7月  韓国


歯周病や歯の喪失など、口腔内の状態が悪い人では脳卒中リスクが高いことが知られている。

しかし、歯磨きだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシまで使用することで、脳卒中リスクがさらに低下するかは明らかではなかった。
そこで、日常的な口腔ケア習慣と脳卒中発症との関係をくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月13日

若くして脳卒中――5年後も消えない“見えない障害”と失われた自分

元
2026  7月  イギリス


脳卒中は高齢者の病気と思われがちだが、若い世代でも発症し、その後の人生に長く影響を残す。とくに若年脳卒中では、仕事、子育て、人間関係、経済的責任など、現役世代特有の問題が重なる。

しかし、従来の研究や医療では、歩行や麻痺など目に見える障害が重視され、疲労、認知機能低下、不安、感覚過敏といった「見えない障害」や、自己喪失感については十分に調べられてこなかった。

そこで、若年脳卒中から5〜8年後の人々が、実際にどのような生活を送っているのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月12日

くも膜下出血の「効かない高額薬」に発作予防効果?――クラゾセンタン論文の奇妙な力学

元
2026  7月  日本


脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血では、発症後にけいれん発作を生じることがある。けいれん発作は神経学的転帰を悪化させ、後のてんかんにつながる可能性もある重要な合併症である。

クラゾセンタンは、くも膜下出血後の脳血管攣縮や遅発性脳虚血を抑える薬である。
しかし、クラゾセンタンを投与された患者における入院中のけいれん発作については、十分に調べられていなかった。

そこで、クラゾセンタン投与患者における早期発作と院内後期発作の発生率をくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月11日

血栓回収は本当に効いているのか?――バルーン論争が隠す“患者選別”という核心

元
2026  6月  中国


血栓回収術では、血栓を引き抜くときに破片が末梢へ飛び、別の血管を詰まらせることが問題になる。バルーンガイドカテーテル(BGC)は、頸動脈側で一時的に血流を止め、血栓片の飛散を防ぐ目的で使われる補助器具である。

しかし近年のランダム化試験では、BGCの有効性について否定的または中立的な結果も報告されている。一方で、それらの試験では、重症になりやすい頭蓋内内頚動脈閉塞の患者が少なかった。

そこで、急性の頭蓋内内頚動脈塞栓性閉塞に限って、BGC使用が血栓回収の成績を改善するかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月10日

脳卒中の常識が崩れる? 病巣と同じ側に麻痺が出る“同側性片麻痺”の謎

元
2026  7月  スイス


脳卒中による片麻痺は、通常、脳病変の反対側に出る。これは皮質脊髄路が延髄錐体で交叉するためである。

しかし、ごくまれに、脳病変と同じ側に片麻痺が出ることがある。これを同側性片麻痺という。

そこで、このまれな現象がどのくらい起こるのか、どのような患者に多いのか、背景にどのような神経解剖学的メカニズムがあるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月9日

脳動脈瘤「塞げば安心」は本当か?知らされない予防治療の代償

元
2026  6月  ノルウェー


未破裂脳動脈瘤は、画像検査の普及によって偶然見つかることが増えている。一方で、くも膜下出血の発生率は低下しており、未破裂瘤から実際に破裂へ進むリスクは、以前考えられていたより低い可能性がある。

そのため、未破裂瘤を「予防的に治療する」ことの利益と危険を、あらためて冷静に評価する必要がある。そこで、北ノルウェーの一定地域で実際に治療された未破裂脳動脈瘤の治療成績をくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月8日

タバコで脳動脈瘤が増える!それでも「塞げば安心」と言えるのか?

元
2026  7月  ドイツ


喫煙は、未破裂脳動脈瘤の形成・増大・破裂リスクを高める因子として知られている。しかし、喫煙者でなぜ破裂リスクが高くなるのか、その機序は十分に明らかではない。

そこで、喫煙が、破裂リスクを高めるとされる動脈瘤の特徴、すなわち大きさ、部位、形状、多発性と関連するかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月7日

認知症は「脳出血の結果」ではなく「原因」だった!?

元
2026  6月  中国


精神疾患と脳出血の関係はよく知られているが、その多くは「脳出血のあとにうつや不安、認知機能低下が起こる」という見方である。

しかし、精神疾患が脳出血のリスクを高めるのか、つまり「脳出血の前からある精神・認知の病態が出血を招くのか」は十分に調べられていなかったので、
16種類の精神疾患と脳出血の因果関係を、メンデルランダム化解析と実臨床データの両方からくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月6日

脳卒中経験者はデマに弱い? SNS誤情報と“正しい医療情報”の落とし穴

元
2026  6月  中国


SNSでは、脳卒中に関する医療情報が急速に広がる。

その中には正しい情報だけでなく、科学的根拠が不十分な情報や、誤解を招く健康情報も含まれる。
脳卒中では発症時の判断や受診の遅れが重大な結果につながるため、SNS上の誤情報を誰が信じやすいのかを知ることは重要である。

そこで、「年齢」「本人または家族の脳卒中経験」「正しい情報と誤情報の割合」「訂正フィードバック」が、脳卒中関連情報の真偽判断にどう影響するかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月5日

脳卒中体質をつくる「炎症食」——その正体はコンビニ飯かもしれない

元
2026  6月 中国


脳卒中には高血圧や糖尿病だけでなく、全身の慢性炎症も関わると考えられている。

食事は炎症状態を左右する重要な要因である。そこで「食事性炎症指数(DII)」を用いて、炎症を起こしやすい食事と脳卒中既往との関連をくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月4日

脳に出血の兆しがなくても、タバコは危ない:日本人データで確認

元
2026  6月  日本



喫煙と脳内出血の関係は、これまでの研究で必ずしもはっきりしていない。

喫煙は心臓や血管に悪いこと、脳梗塞の危険因子であることはよく知られている。しかし脳内出血については、「関係がある」とする研究もあれば、「はっきりしない」とする研究もあった。

その理由のひとつとして、脳内出血が起きる背景が人によって違うことが考えられる。そこで、MRIで見える脳微小出血 CMB に注目した。CMBは、脳の細い血管が出血しやすくなっていることを示す手がかりである。CMBがある人とない人を分けて、喫煙の影響をくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月3日

血栓回収後のくも膜下出血――なぜ「無害」とされるのか

元
2026  6月  アメリカ


機械的血栓回収術後に、くも膜下出血がみられることがある。その頻度はおよそ4.51〜7.23%とされている。

しかし、この出血が単独でみられる場合、つまり脳実質内出血や硬膜下出血などを伴わない「孤立性くも膜下出血」が、患者の予後を本当に悪化させるのかは明確ではなかった。

そこで、機械的血栓回収術後に生じた孤立性くも膜下出血が、臨床転帰にどのような影響を与えるかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月2日

砂糖入りコーヒーは血圧を上げない。しかし健康効果は消える

元
2026  6月  中国


コーヒーやお茶は、心血管病リスクを下げる可能性がある飲み物としてしばしば語られてきた。しかし過去の研究では結果が一致していない。

その理由のひとつとして、砂糖や甘味料を入れて飲む習慣が十分に考慮されてこなかった可能性がある。

そこで、無糖のコーヒー・お茶と、甘味付きのコーヒー・お茶を分けて、脳卒中を含む心血管病リスクとの関係をくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月1日

「早期リハビリが効いた」は本当か?脳卒中の自然回復を“治療効果”に見せる論文の罠

元
2026  6月  中国


脳内出血は、運動機能だけでなく、認知機能や感情面にも長期的な影響を及ぼす疾患である。発症後に認知障害、うつ、不安を経験する患者は少なくない。

これまでの研究では、出血量、出血部位、脳萎縮、病前の認知機能など、発症前または発症時点の要因に注目するものが多かった。しかし、発症後のリハビリテーションの経過が、その後の認知障害や感情障害にどう影響するかは十分に明らかではなかった。

そこで、脳内出血後1年間のリハビリテーション軌道が、長期的な認知障害、うつ、不安にどのように関係するかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月30日

脳動脈瘤を塞いでも、くも膜下出血は防げない

元
2026  6月  日本


未破裂脳動脈瘤のクリッピングは、くも膜下出血を予防する目的で行われる。

しかし、治療して瘤を閉じても、その後に新しい動脈瘤ができたり、残された未治療瘤が大きくなったりする可能性がある。

予防的治療である以上、手術直後の成績だけでなく、長期的にどのくらい新生瘤や未治療瘤の増大が起きるのかを知る必要があるのでくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月29日

治療しないくも膜下出血は、なぜ予後がいいのか

元
2026  6月  オランダ


くも膜下出血というと、多くは脳動脈瘤破裂が原因として語られる。しかし実際には、出血しているのに原因となる動脈瘤が見つからない「非動脈瘤性くも膜下出血」も存在する。

このタイプは、動脈瘤性くも膜下出血に比べて予後がよいとされ、とくに中脳周囲型では「良性」と説明されることが多い。

しかし、本当に長期的にも問題が少ないのかを長期追跡し、機能予後、復職、生活の質、残存症状をくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月28日

脳死まで1日──心停止くも膜下出血と臓器提供の不穏な関係

元
2026  6月  フランス


動脈瘤性くも膜下出血は、突然死に近い形で発症することがある。

なかでも院外心停止を起こした場合、その後にどれだけ神経学的に回復できるのかはよくわかっていなかった。

そこで、院外心停止を伴った動脈瘤性くも膜下出血の患者について、6か月後の転帰を臓器提供可能性もふくめくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月27日

血栓溶解を受ける患者の3割は軽症脳梗塞──その治療、本当に必要だったのか

元
2026  6月  シンガポール


軽症の脳梗塞に対して、血栓を溶かす治療をすぐに行うべきかどうかは、長く議論されてきた問題である。

脳梗塞では「早く血流を戻す」ことが重要とされる。しかし、症状が軽い患者にまで一律に静注血栓溶解療法(IVT)を行えば、本当に利益があるのか。むしろ出血などの害が増えるのではないか。

そこで、Doheim らによるRCT限定メタ解析(https://doi.org/10.1212/wnl.0000000000213863)を取り上げ、この問題を整理してみたそうな。

2026年6月26日

4Hz・5Hzのバイノウラルビートは、脳卒中後の脳を再調律するのか

元
2026  6月  イラン


多発性硬化症では、ストレスへの反応や、自律神経の回復が乱れやすいと考えられている。ストレスがかかると、体内ではコルチゾールというホルモンが変化し、心拍や自律神経にも影響が出る。

バイノウラルビートは、左右の耳に少し違う周波数の音を聴かせることで、脳や体の反応を変える可能性がある音刺激である。安全で、体に傷をつけない方法なので、ストレスをやわらげる手段として注目されている。

そこで、多発性硬化症の人で効果があるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月25日

リハビリ室に通う意味はあるのか:脳卒中上肢麻痺と遠隔リハの現在地

元
2026  6月  中国


脳卒中後には、多くの患者で上肢の運動障害が残る。上肢の麻痺やこわばり、感覚障害、運動制御の低下は、日常生活の質を大きく下げる。

従来のリハビリは、病院や施設に通う必要があり、時間・場所・医療資源の制約を受けやすい。そこで、インターネット、ビデオ通話、スマート機器、ウェアラブル機器などを使った遠隔リハビリが注目されている。

しかし、脳卒中後の上肢機能に対して、遠隔リハビリがどの程度有効なのかは十分に整理されていなかった。そこで、ランダム化比較試験に限定して、遠隔リハビリの効果を系統的に評価してみたそうな。

2026年6月24日

“治療された患者”だけで語る進歩:くも膜下出血20年史の落とし穴

元
2024  11月  アメリカ


動脈瘤性くも膜下出血の治療は、この20年で大きく変化してきた。従来のtriple-H療法や抗線溶療法の位置づけが見直され、破裂動脈瘤に対する治療も、開頭クリッピングから血管内治療へと比重が移ってきた。

また、米国では人口の高齢化も進んでおり、患者の重症度や背景も変化している。

そこで、米国の全国入院データを用いて、自然くも膜下出血の発生、治療方法、転帰が2001年から2020年にかけてどう変わったかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月23日

再開通信仰にだまされるな:軽症脳梗塞と血栓溶解の落とし穴

元
2026  6月  カナダ


脳梗塞では、詰まった脳の血管が再び通ること、つまり再開通することが、回復のよさと強く関係すると考えられている。

しかし、症状が軽い脳梗塞でも、実際に脳の血管が詰まっている場合、その血管が開くかどうかで、その後の回復にどれほど差が出るのかは十分にわかっていなかった。

そこで、軽症脳梗塞の患者で、治療後に血管が再開通したかどうかと、早期および90日後の回復との関係をくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月22日

クラゾセンタンは本当に効いたのか?『RECOVER研究』の正体は“後ろ向き解析”

元
2026  6月  日本


動脈瘤が破れて起こるくも膜下出血では、その後に脳の血管が細くなる「脳血管攣縮」や、それに続く脳の血流不足が問題になる。

クラゾセンタンは、この血管攣縮を防ぐ目的で使われる薬である。しかし、どの患者にも同じように役立つとは限らない。

そこで、クラゾセンタンの効果が患者の体格や重症度によって違うのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月21日

脳出血を起こしたのに、また血液サラサラ薬? 小規模試験が投げた重い疑問

元
2026  6月  ノルウェー


脳内出血を経験した患者では、再び出血を起こす危険がある一方で、脳梗塞や一過性脳虚血発作などの虚血性イベントを起こす危険もある。

そのため、脳内出血後に抗血小板薬を再開すべきか、避けるべきかは判断が難しい。

STATICH試験で、この問題について抗血小板薬の長期使用の安全性と有効性をくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月20日

4.5時間を超えた脳梗塞に血栓溶解薬を使う危うい理屈

元
2026  6月  ブラジル


急性期脳梗塞に対する静脈血栓溶解療法は、発症または最終健常確認から4.5時間以内に行う治療として確立している。

しかし、この時間制限のために治療対象となる患者は限られる。そこで、4.5時間を超えた時間帯でも、テネクテプラーゼが有効かつ安全に使えるかを、メタ解析でくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月19日

「医師が言うから正しい」のか――ショート動画時代の脳梗塞情報

元
2026  6月  中国


脳梗塞では、症状に早く気づき、すばやく医療につなげることが重要である。治療には時間窓があり、対応が遅れるほど死亡や後遺症の危険が高くなる。

いまではTikTokやBilibiliのようなショート動画で、脳梗塞について知る人も多い。しかし、そうした動画が本当に役に立つ情報を含んでいるのか、人気のある動画ほど信頼できるのかはよくわかっていなかった。

そこで、脳梗塞に関するショート動画の内容、信頼性、情報の質をくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月18日

片手リハビリはもう古い? 脳卒中後の両手練習が示した意外な限界

元
2026  5月  アメリカ


日常生活の多くは、片手だけでなく両手を協調させて行う。

食事、調理、着替え、物の持ち運びなどでは、左右の手が別々の役割を持ちながら同時に働く。しかし脳卒中後は、麻痺側の運動障害だけでなく、両手を時間的・空間的に合わせる能力も低下する。

両手練習は脳卒中リハビリで重要と考えられているが、実際に1回の両手課題練習で、動作や脳の興奮性がどう変わるのかは十分にわかっていなかったのでくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月17日

ミューズリーで脳卒中リスク8割減?メンデルランダム化が示した「朝食の摂り方」

元
2026  6月  中国


食事は脳卒中を予防するうえで重要な生活習慣の一つと考えられている。

しかし、従来の観察研究では、健康意識、所得、運動習慣、喫煙などの影響を完全に取り除くことが難しい。たとえば、ある食品をよく食べる人が脳卒中になりにくかったとしても、その食品そのものが効いているのか、もともと健康的な生活をしている人がその食品を選んでいるだけなのかは区別しにくい。

そこで、メンデルランダム化という方法を用いて、32種類の食習慣が虚血性脳卒中の発症リスクと、発症後の機能予後に因果的に関係するかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月16日

「心理的フレイル」が高い人は脳卒中リスク3倍――心のもろさは脳血管の警報か

元
2026  6月  中国


脳卒中、心疾患、糖尿病などの心血管代謝疾患は、中高年以降の健康を大きく左右する。

従来は高血圧、肥満、脂質異常、喫煙などが主要な危険因子とされてきた。しかし、それだけでは発症リスクを十分に説明できない。

近年、身体的なフレイルだけでなく、気分の落ち込み、不安、孤独感、記憶力低下、主観的な体力低下などを含む「心理的フレイル」が注目されている。そこで、心理的フレイルが将来の脳卒中を含む心血管代謝疾患と関連するかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月15日

くも膜下出血薬クラゾセンタンの不都合な現実――予後を改善せず、重い副作用

元
2026  6月  サウジアラビア


くも膜下出血では、発症後に脳の血管が細くなる「血管攣縮」が問題になる。血管が細くなれば脳に血が届きにくくなり、脳梗塞や後遺症につながる可能性がある。クラゾセンタンは、この血管攣縮を防ぐ目的で使われる薬である。

しかし、重要なのは「血管が広がったように見えること」と「患者がよくなること」は同じではない、という点である。血管の画像が改善しても、死亡率が下がらず、後遺症も減らないなら、それは本当に患者のための治療なのか、という疑問が残る。

また日本では、世界標準薬であるニモジピンではなく、ファスジルやクラゾセンタンという独自色の強い薬物療法が使われている。こういった治療の進め方が、本当に患者利益に結びついているのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月14日

コーヒー健康説に落とし穴? 飲んだ直後に若年「原因不明脳梗塞」のリスク爆上がり

元
2026  6月  イギリス


若年者の虚血性脳卒中は増加しており、その中でも原因を特定できない「原因不明脳梗塞」が重要な問題になっている。通常の危険因子だけでは説明できない場合、発症直前の行動や状態が「引き金」として関与している可能性がある。

そこで、世界中で広く飲まれているコーヒー、紅茶、コーラなどの非アルコール性カフェイン飲料が、若年者の原因不明脳梗塞の急性トリガーになりうるかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月13日

脳卒中リハに「貼るだけ革命」? キネシオテープは補助具か、おまじないか

元
2026  5月  パキスタン


脳卒中後には、下肢の感覚障害や片麻痺の影響により、立位や歩行時のバランスが崩れやすくなる。バランス障害は日常生活動作を制限し、転倒リスクを高める重要な問題である。

脳卒中リハビリではバランス訓練が広く行われているが、キネシオテーピングを併用することで、足関節まわりの感覚入力や支持性が高まり、よりよい改善が得られる可能性がある。

そこで、バランス訓練のみの場合と、テーピングを併用した場合とで、脳卒中患者のバランス改善に差があるかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月12日

注意欠如・多動症(ADHD)は脳梗塞の原因だった?

元
2026  6月  中国


精神疾患と脳卒中の関連は、これまでの観察研究でたびたび報告されてきた。しかし、精神疾患そのものが脳卒中を増やすのか、それとも生活習慣・薬剤・併存疾患などの影響なのかははっきりしていなかった。

そこで、統合失調症、双極性障害、うつ病、自閉スペクトラム症、ADHD、アルツハイマー病、パーキンソン病の7つの精神・神経疾患について、脳卒中およびその病型との因果関係を遺伝学的にくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月11日

事前同意なしの脳卒中研究、日本人の6割が「受け入れる」と回答

元
2026  6月  日本


脳梗塞の超急性期では、治療開始が数分単位で予後に影響することがある。しかし患者本人は意識障害や失語などで判断できず、家族もすぐには見つからない場合もある。

このような状況では、通常どおり事前に詳しい説明を行い、書面で同意を得てから研究に参加してもらうことが難しい。とくに新しい治療法を検証するRCTでは、同意手続きのために治療開始が遅れれば、研究そのものが現実的に成り立たなくなる。

そのため海外では、一定の条件を満たす緊急研究について、事前同意なしで登録し、あとから本人や家族に説明する仕組みが認められる場合がある。

しかし日本では、超急性期脳梗塞に対するこのような研究手続きは明確には整っていない。そこで、日本の一般市民が「事前同意なしの緊急脳卒中研究」をどの程度受け入れるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月10日

5Hzは左脳、15Hzは右脳? 音で言語ネットワークを揺さぶる研究

元
2026  6月  イラン


脳のリハビリでは、損傷部位だけでなく、脳内ネットワークのつながり方が重要である。発達性ディスレクシア(失読症)でも、音を言葉として扱う音韻意識の低下と、皮質ネットワークの結合異常が関係すると考えられている。

この研究では、左右の耳にわずかに異なる音を聞かせて脳内に特定のリズムを生じさせるバイノウラルビートが、音韻意識とEEGコヒーレンスに影響するかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月9日

脳卒中後の肩の痛み、なぜ理学療法の根拠はこんなに弱いのか?

元
2026  6月  イタリア


脳卒中後の片麻痺肩痛は、よくみられる合併症であり、痛みだけでなく上肢機能、リハビリ参加、生活の質にも影響する。

電気刺激、衝撃波、レーザーなどの物理療法は臨床で用いられているが、その有効性については一貫した結論が得られていなかった。

そこで、脳卒中後の片麻痺肩痛に対する物理療法の効果と安全性を、ランダム化比較試験にしぼって検討してみたそうな。

2026年6月8日

脳卒中患者の経腸栄養、半数近くが下痢…原因は「病棟システム」か?

元
2026  5月  中国


脳卒中のあとには、十分に食べられなくなり栄養不足になる人が少なくない。栄養不足は、回復の遅れ、合併症、入院期間の長期化につながる。

このとき使われるのが、鼻から管を入れるなどして栄養を届ける経腸栄養である。経腸栄養は便利な方法だが、下痢が起きることがある。下痢が続くと、水分や電解質が乱れ、皮膚トラブルや感染、栄養不足につながる可能性がある。さらに、下痢のために経腸栄養を中止すると、必要なエネルギーやタンパク質が入らなくなり、回復にも影響する。

そこで、脳卒中患者の経腸栄養による下痢について、理想的な予防・管理と、実際の医療現場とのズレをくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月7日

脳梗塞の2剤サラサラ薬、効くのは最初の1週間だけ?

元
2026  5月  ブラジル


軽い脳梗塞や、脳梗塞の前ぶれとされる高リスクTIAのあとには、再発を防ぐためにアスピリンなどの抗血小板薬が使われる。最近では、抗血小板薬を1種類だけではなく、2種類組み合わせて使うDAPTも広く行われている。

しかし、DAPTの効果がどのくらい続くのか、また出血の危険と比べて本当に得なのかは、まだはっきりしていなかった。

そこで、DAPTの効果と出血リスクを「週ごと」に分けてくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月6日

くも膜下出血の薬クラゾセンタン、「効かない理由」は髄液に届かないから?

元
2026  6月  日本


くも膜下出血のあとには、いったん治療が終わったように見えても、数日後に脳の血流が悪くなることがある。これを遅発性脳虚血 DCI という。DCIは、その後の回復や生活の質に大きく関わる重要な合併症である。

クラゾセンタンは、血管を縮ませる働きに関わるエンドセリンA受容体をブロックする薬である。日本では、くも膜下出血後の脳血管攣縮やDCIを防ぐ目的で使われている。

しかし、この薬が血液の中にあるだけでよいのか、それとも脳の周囲を満たす髄液の中まで届くことが重要なのかは、よくわかっていなかった。

そこで、クラゾセンタンを使った患者で、血液中と髄液中の薬の濃度を測り、DCIを起こした患者と起こさなかった患者で違いがあるかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月5日

脳卒中リハビリ、最強は「歩く練習」ではなく体幹だった

元
2026  6月  中国


脳卒中のあとには、手足の動かしにくさだけでなく、立つ・歩く・体を支えるといったバランスの問題が起こりやすい。こうした問題は、日常生活のしづらさにもつながる。

リハビリではいろいろな運動療法が行われている。たとえば、ロボットを使った歩行訓練、トレッドミル、体幹安定化トレーニング、筋力トレーニング、水中療法、地上での歩行訓練などである。しかし、どの運動がより効果的なのかは、はっきり整理されていなかった。

そこで、脳卒中後のバランス能力と活動能力を改善するには、どの運動療法が有望なのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月4日

症状のない脳動脈瘤を治療して、1年後も10人に1人が悪化:日本の高齢者397例の研究

元
2026  5月  日本


高齢者では、検査でたまたま未破裂脳動脈瘤が見つかることが増えている。未破裂脳動脈瘤は、破裂すると重いくも膜下出血につながることがある。

一方で、高齢者では体力の低下や持病があるため、治療したほうがよいのか、慎重に見守ったほうがよいのかの判断が難しい。

そこで、高齢者の未破裂脳動脈瘤治療において、体の弱り具合であるフレイルや、脳MRIで見える白質病変が、治療後の経過に関係するかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月3日

運動イメージ訓練でも「両手>片手」だった!脳卒中リハビリにヒント

元
2026  5月  日本


運動を頭の中でくり返しイメージするメンタルプラクティスは、実際の運動能力を高める方法として知られている。脳卒中後の上肢リハビリでも、比較的簡便で低コストな方法として注目されている。

一方で、片手だけをイメージする練習と、両手を同時にイメージする練習のどちらがよいのか、またそれらをどの順番で行うべきかは十分にわかっていない。そこで、両手イメージと片手イメージの組み合わせが、実際の運動成績と脳波指標であるERDにどのような影響を与えるかをくわしくしらべてみたそうな。

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