元2024 6月 フィンランド
若年性の原因不明の脳梗塞(CIS)の主要なリスク要因は依然としてあきらかでない。
そこで、多施設共同研究により、飲酒とCISとの関連性をくわしくしらべてみたそうな。
最近CISを発症した18~49歳の患者540人と、性別と年齢を一致させた脳梗塞のない対照者540人を対象とした。
アルコール8gを1単位(ビール250ml相当)とし、
多量飲酒(heavy drinking)を、女性で週7単位以上、男性で週14単位以上、
または、1回あたり5単位以上(女性)または7単位以上(男性)を月に平均2回以上飲む場合を大量飲酒(binge drinking)と定義した。
次のことがわかった。
・患者は対照群と比較して2倍ほど頻繁に多量飲酒者であった(13.7% vs 6.7%)。また、患者は高血圧、喫煙中、太りすぎ、運動不足である可能性が高かった。・調査対象全体では、多量飲酒は独立してCISと関連していた。・男女別では、男性の多量飲酒が CIS と関連していたが、女性では有意な関連が認められなかった。・大量飲酒との関連性を調査したところ、男性では有意な関連性が示されたが、女性では示されなかった。
若年者の原因不明の脳梗塞について、多量の飲酒または大量飲酒の習慣が独立したリスク要因であると考えられる、
というおはなし。
感想:
ランセット誌によると「アルコールはヘロインよりも有害な薬物である」。(BBC news)
若者が酒浸りでいてくれると為政者にとって都合が良いから、アルコール飲料が野放しにされている。
お酒は60歳過ぎてから、にしたほうがいい。
