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2025年1月19日

高所得層がくも膜下出血治療を諦める時

2025  1月  アメリカ


動脈瘤性くも膜下出血(aneurysmal subarachnoid hemorrhage, aSAH)は、突然の発症と重篤な影響を持つ脳卒中の一種である。

治療の選択肢には、生命維持治療(life-sustaining treatment, LST)が含まれるが、WLST
(withdrawal of life-sustaining treatments)は、生命を維持するための人工呼吸器や薬物療法、栄養補給などを中止することを指す。

これは患者の予後が厳しい場合や、本人の意志や家族の希望がある場合に選択される重要な医療判断である。この決定に社会経済的地位(socioeconomic status, SES)がどのような影響を与えるかについては十分に明らかではないのでくわしくしらべてみたそうな。



2016年から2023年の間にある学術医療センターに入院したaSAH患者410人の記録を対象とした。

患者のSESは、郵便番号ごとの地域の所得データと保険ステータスを基に分類された。具体的には、低SESはMedicaidを利用している、無保険である、または世帯所得が下位20%に属する地域に住む患者、高SESは他の保険を利用し、上位20%の地域に住む患者と定義した。中SESはこれらのいずれにも属さない患者とした。

多変量ロジスティック回帰分析を用いて、SESとWLSTや死亡率、3カ月後の機能回復(modified Rankin Scale, mRS)を評価した。



次のことがわかった。

・研究対象者の平均年齢は57.9歳で、65%が女性、70%が白人であった。

・SESが高いほどWLSTが選択される確率が高かった(オッズ比1.53、95%信頼区間1.07-2.18, p=0.02)。

・また、地域の所得が1つの五分位上がるごとにWLSTの選択確率が上昇することも示された(オッズ比1.41、95%信頼区間1.07-1.86, p=0.014)。

・しかし、SESと3カ月後の機能回復(mRS)との関連は認められなかった。


高SESおよび高所得地域に居住する患者は、WLSTが選択されやすい傾向にあることが明らかになった。ただし、SESが長期的な機能予後に与える直接的な影響は確認されなかった、


というおはなし。

WLST



感想:

脳内出血でもおなじ。↓





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