元2021 1月 チェコ共和国
半側空間無視は脳損傷の後によく起きる認知機能障害のひとつである。
治療法としてプリズム順応療法(PAT)が期待されているが、これまでの研究ではかならずしも良い結果が得られていないので、ランダム化比較試験でたしかめてみたそうな。
脳卒中または外傷性脳損傷による中等度から重度の半側空間無視の患者34人について、PAT群と対照群にランダムに割り付けた。
両群ともに、従来の集中リハビリテーションに加えて、2週間にわたり計10回のPAT介入をおこなった。
介入は視野を11度ほど損傷脳側へシフトさせるメガネをかけて、20分の視覚運動訓練をする。対照群は度のないレンズを使用した。
介入前、直後、2週間後、4週間後に、4種類の方法で評価した。
次のようになった。
・67.6%の患者が全セッションを完遂した。・両群で半側空間無視は軽減したが、・改善の程度に両群間で差はみられなかった。・平均回復率は、PAT群で39.1%、対照群で28.6%だったが、この差は統計的有意ではなかった。