元2021 1月 ドイツ
脳梗塞は長期にわたる身体障害、不安やうつなど情動症状(emotional symptoms)、QoLの低下と関連している。
しかし最近の調査では情動症状が身体の障害に起因するという考え方に疑問が呈されている。
たとえば、情動症状は梗塞や身体障害の遺っていない一過性脳虚血発作(TIA)のあとにも報告されている。
そこで、TIA後の情動症状について生活の質(QoL)に与える影響をふくめ、脳梗塞の場合とくらべてみたそうな。
脳梗塞患者73人とTIA患者24人について、
情動症状およびQoLを、
Hospital Anxiety and Depression Scale (HADS)、
Short Form 36 Heath Survey (SF-36)、で1年間に6回 評価した。
次のようになった。
・全体として、不安と抑うつは時間の経過とともに減少したが、不安はより大幅に減少した。・TIA患者は脳梗塞患者とくらべて不安とうつのレベルは同程度だった。・これら情動症状は脳卒中後非常に早い時期に検出され、両群ともに長く続いた。・情動症状はQoLの低下と関連していたが、TIA患者でその関係が顕著だった。
TIA後の不安やうつは脳梗塞患者のそれに匹敵していた。TIA後の情動症状はQoLと強く関連していた、
というおはなし。
感想:
TIAで脳の損傷もなく手足に麻痺もない。けれど不安とうつで以前とは別人のよう。
このあたりは脳卒中で興味深いところのひとつ。