元2021 12月 中国
脳半球の広範な梗塞(Large hemispheric infarction:LHI)は頸動脈や中大脳動脈の閉塞により発症し、死亡率が高い。
LHIは頭蓋内圧の上昇や脳ヘルニアをともなうことがおおく、悪性脳浮腫の原因になる。
LHIの左右が転帰に与える影響についてはよくわかっていないので、くわしくしらべてみたそうな。
梗塞が中大脳動脈域の50%以上におよぶ場合をLHIとし、損傷脳半球の左右と転帰との関連を解析した。
次のようになった。
・314人のLHI患者の記録のうち、54.5%が右脳損傷だった。・右脳LHI患者は入院時の神経症状が軽く、心房細動割合が高く、心塞栓症割合も高かった。・右脳LHI患者は悪性脳浮腫の割合が高かった。・3ヶ月死亡率と転帰不良率に左右脳半球の差はなかった。
脳半球の広範な梗塞患者では、右脳損傷のばあいは心房細動と心塞栓症の頻度が高かった。右脳損傷は悪性脳浮腫と関連があったが、死亡や転帰不良の因子ではなかった、
というおはなし。
感想:
右脳は心血管系の自律神経調節の点で優位にあるから、浮腫おこしたりしやすいんだって。