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2024年6月18日

脳内出血治療の盲点:病院の専門性に頼れない現実

2024  6月  スペイン

 
自然発生の脳内出血(ICH)患者の転帰は、入院先の病院の種類によって異なるのかどうかはあきらかでない。

そこで、脳内出血(ICH)患者の入院先(遠隔脳卒中センター[TSC]、一次脳卒中センター[PSC]、総合脳卒中センター[CSC])

が転帰に及ぼす影響をくわしくしらべて、CSCに入院した患者の転帰がもっとも良好であるという仮説を検証してみたそうな。



これは、2020年3月~2022年3月の、スペインのカタルーニャ州で自然発症したICH患者で、

発症前の修正Rankinスケール(mRS)スコアが0~3であり、発症から24時間以内に入院した患者全員を対象とし、3ヶ月後のmRSスコアを比較した。



次のようになった。

・2,230人の患者のうち、1,961人のデータが得られた。内訳は、TSC/PSC(n = 641)またはCSC(n = 1,320)で、平均年齢(SD)は70歳(14.1歳)、713人(38%)が女性であった。

・交絡因子(年齢、NIH脳卒中スケールスコア、脳室内出血、血腫容積、およびpre-ICH mRSスコア)を調整した後、最初の入院時の病院の種類(CSC vs TSC/PSC)は転帰と関連していなかった。

・また、TSC/PSCからCSCへの転院した331人は、転院しなかったの310人に比べて良好な転帰と関連していないこともわかった。


脳内出血患者の転帰は、入院した病院の専門性の高さの違いに影響されなかった。より高度な病院に転院しても転帰はまったく変わらなかった、


というおはなし。

点滴だけ


感想:

すくなくとも脳内出血治療に関しては、専門性の高い病院は存在しない、ってこと。

病院のレベルにかかわらず、治る人は治るしダメなひとはダメ。

だから、竹田くんのように働き者の脳外科医にあたると患者は悲惨。


さいわいにも自分のばあい、あたまを高くしたベッドで、マンニトールっていう薬を点滴されるだけだった。




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