元2020 9月 中国
外傷性脳損傷や広範囲の脳梗塞による頭蓋内圧の亢進は脳幹を圧迫して生命をおびやかす。この状況にたいして開頭減圧術(decompressive craniectomy)が勧められているが長期的な治療効果は確認されていない。
そこで、脳動脈瘤破裂のくも膜下出血(aSAH)への開頭減圧術の短期 長期の治療効果をくわしくしらべてみたそうな。
2008-2016年に開頭減圧術をうけた 重症のaSAH患者(ハントヘスグレードⅣ Ⅴ)およびサンプルマッチさせた対照群を設定し、6ヶ月から3年後までフォローした。
次のことがわかった。
・開頭減圧術をうけた21人は、開頭減圧術なしの24人にくらべ、短期死亡率が有意に減少し、・術後の頭蓋内圧の低下もみられた。・しかし長期評価(GOS,mRS,BI)では両群間で有意差は認められなかった。
重症くも膜下出血で頭蓋内圧亢進患者への開頭減圧術は、短期的には延命効果があると考えられる。しかし長期的には効果はなかった、
というおはなし。
感想:
開頭減圧術を積極的におこなっても植物人間(vegetative status:VS)ができるだけなんだって。
くも膜下出血の治療はやれることがほとんどない。
ちなみにクリップやコイルはのちの再出血予防のためであって発症時の緊急な状況を改善するものではない。しかも再出血予防の効果もいまだ確認されていない。
そして、治る人は放置してても勝手に治る。