元2025 11月 イギリス
脳梗塞後に落ち込みや意欲低下が起こりやすく、それが回復に悪影響を及ぼすことはよく知られている。
しかし、脳に大きな傷を残さない一過性脳虚血発作(TIA)の後に起こる気分の落ち込みについては、実態が十分に調べられていない。TIAは「軽い脳卒中」と扱われることが多く、退院後の心の状態に注意が向けられない傾向がある。
そこで、TIA後に気分の落ち込みがどの程度起こり、生活や命にどのような影響を及ぼすのかをくわしくしらべてみたそうな。
元2025 11月 イギリス
元2025 3月 中国
元2025 2月 アメリカ
元2023 9月 中国
元2023 9月 スウェーデン
元2023 8月 デンマーク
元2023 6月 中国
元2022 10月 カナダ
元2022 10月 中国
元2021 2月 中国
元2021 1月 ドイツ
元2020 10月 アメリカ
元2020 9月 日本
元
Are patients afraid to go home- Disposition preferences after transient ischaemic attack and minor stroke
2020 1月 アメリカ
元
Long-term risk of stroke and its predictors in transient ischemic attack patients in Germany
2019 12月 ドイツ
元
Motor impairments in transient ischemic attack increase the odds of a positive diffusion-weighted imaging- A meta-analysis
2019 9月 アメリカ
・被験者6710人を含む24の研究がみつかった。
・運動機能障害のあったTIA患者がDWI陽性(梗塞あり)であるオッズ比は、運動機能障害がない場合の1.80倍だった。
・TIA発症から2日以内にDWIを撮る場合にくらべて、2日以降にDWIを撮った場合のDWI陽性オッズ比にあきらかな差はなかった。

軽いしびれやめまいがガチ脳梗塞の率 JAMA Neurol.
元
Altered Functional Connectivity within Default Mode Network in Patients with Transient Ischemic Attack- A Resting-State Functional Magnetic Resonance Imaging Study
2019 9月 中国
・左の中側頭回(MTG) 角回(AG)と 内側前頭前皮質(mPFC)および後帯状皮質(PCC) 楔前部(Pcu)との機能結合性が健常者にくらべあきらかに低下していて、
・さらにmPFCと右Pcu,左PCC,左AG, および右Pcuと左PCCの結合性の低下も見られた。
・1年後までに次の虚血イベントを経験した患者では、mPFCと左PCCとの結合性が有意に低下していた。
・臨床症状、生理学的、生化学的マーカーと機能結合性との関連は確認できなかった。
安静時fMRIでみたTIA脳の異常
nature.com:急性期の脳機能結合と予後
感覚障害の機能的ネットワーク結合
脳幹梗塞のデフォルト・モード・ネットワーク
心房細動患者のデフォルトモードネットワークに異常
脳卒中後うつ患者の脳内ネットワーク
脳卒中後うつのfALFF解析
脳卒中後のうつ不安とデフォルトモードネットワーク
メンタルプラクティス+理学療法の効果を脳のネットワーク的に見ると、、
脳卒中患者のデフォルト・モード・ネットワークは…
元
Disability after minor stroke and TIA
A secondary analysis of the SOCRATES trial
2019 8月 アメリカ
・軽症脳卒中の19%、TIAの5%の患者でなんらかの障害(mRS2以上)が残った。軽症脳卒中やTIAのあとの再発や合併症が障害とつよく関連していた。たとえNIHSSスコアは小さくとも のちの障害度と比例しており予測因子として使えそうである、
・NIHSSスコアおよび「再発や合併症」と障害度に強い関連があった。
・TIAで障害が残った者のうち65%、軽症脳卒中で障害が残った者のうち39%が 再発や合併症を経験していた。
・障害度はNIHSSスコアに比例していた。
・とくに手や脚に麻痺があった者の のちの障害可能性は高かった。
元
Rate and associated factors of transient ischemic attack misdiagnosis
2019 5月 アメリカ
・2人の神経医がTIAとした最終診断結果の互いの一致率は80.9%だった。
・24人の患者はTIA専門クリニックに直行した。この場合のTIA誤診率は45.8%だった。
・のこりの230人は病院に入り、このときのTIA誤診率は60.0%だった。
・さらに退院時にもTIAと診断された患者は54.3%いたものの、最終的にTIAとされた患者は24.8%にすぎなかった。
・入院時にTIAと診断された患者のほとんどにはなんの治療も為されず、診断結果を確かめる追加検査もおこなわれていなかった。
じつは脳卒中でなかった割合 in Japan
元
Small vessel occlusion is a high-risk etiology for early recurrent stroke after transient ischemic attack
2019 3月 日本
・TIA 1320人の原因として、SVOが322人、LAA 259人、CE(cardioembolism:心原性脳塞栓)231人、その他 508人と推定された。ラクナ梗塞タイプのTIA患者で脳の深部にそれがあるばあい、まもなく脳卒中を起こすリスクが他のTIAよりも高かった、
・そして61人(4.6%)が30日以内に再発し脳卒中になった。
・その再発率は、SVOタイプが7.8%ともっとも高く、ついでLAA 5.4%だった。
・再発脳卒中にあきらかに関連する要因として、SVOタイプのTIAの経験、収縮期血圧、3時間以内の入院、が確認でき、
・とくに脳の深部にラクナ梗塞がある場合に再発リスクが非常に高かった。
急いで病院に行くと脳卒中でもないのに血栓溶解治療されてしまう危険性について