元2022 3月 中国
最近発表されたメンデルランダム化解析による研究では、遺伝的に予測されるコーヒー摂取量がアルツハイマー病や脳内出血リスクの上昇と関連することが示されている。
そこで、コーヒー摂取が脳体積に及ぼす影響をしらべるべく、さらにメンデルランダム化解析をこころみたそうな。
37万人以上のデータからコーヒー摂取量に関連する12の一塩基多型を抽出した。これらを変数として、
認知症リスクと関連が強いことがわかっている脳小血管病患者のMRI画像の脳体積情報との関連を解析した。
次のことがわかった。
・コーヒー摂取量は脳の灰白質体積と逆相関にあった。・また、規模の小さい別標本から得られた一塩基多型を用いても同様の結果が得られた。・灰白質体積以外では、白質高信号体積、白質の拡散異方性、微小脳出血、全脳体積、白質体積、海馬体積、に対するコーヒー摂取の影響は認められなかった。