元2022 7月 ドイツ
遅発性脳虚血(脳梗塞)はくも膜下出血後の転帰を決定する主な要因のひとつである。
これまで遅発性脳虚血は血液分解物による血管攣縮(れんしゅく)が原因と考えられてきたが、さいきんは血液脳関門の破綻、微小血栓症、自動調節能の喪失による多因子的概念として理解されている。
そこで新たな考え方に基づく遅発性脳虚血の発症のタイムラインをくわしくしらべてみたそうな。
2010-2018年、三次病院での動脈瘤性くも膜下の患者341人の記録を対象とした。
遅発性脳虚血は、脳灌流CTおよび各種神経モニタリングの結果もあわせて診断された。
12ヶ月後のGOSスコアを遅発性脳虚血の発症時期別に評価、比較した。
次のことがわかった。
・出血日から遅発性脳虚血までの日数中央値は7日であり、・その発症確率には5日目と9日目にピークが見られた。・遅発性脳虚血が起きた15.6%の患者で梗塞が優位脳半球または両脳半球に生じ、生命維持の中止が余儀なくされた。・死亡に至った彼らのうちほとんどが7日以内に遅発性脳虚血を起こしていた。