元2022 4月 ドイツ
くも膜下出血後の血管攣縮のメカニズムは完全にはわかっていない。
いくつかの危険因子が報告されてはいるが部分的には矛盾する結果になっている。
そこで、血管攣縮を起こしやすい患者の特徴をくわしくしらべてみたそうな。
2010-2016年の非外傷性くも膜下出血の全患者の記録を解析した。
次のことがわかった。
・456人の患者を対象とした。・男性184人、女性272人だった。・平均年齢57.7で男女間の差はなかった。・119人(26%)が血管攣縮と診断された。・血管攣縮の発生率に男女間で差はなかった。・血管攣縮の患者は有意に若く、36-40歳でもっとも発生率が高かった。・中大脳動脈瘤の破裂でおおく見られた。・コイリングよりもクリッピングで発生率が高かった。・重症度の高い患者がなりやすかった。・年齢、薬物乱用歴、抗凝固薬歴が発生率に関連していた。
くも膜下出血後の血管攣縮は、若年、中大脳動脈瘤、クリッピング術、薬物乱用歴、抗凝固薬使用が発生率に関連していて、男女差はみられなかった、
というおはなし。
感想:
血管攣縮って漢字はむつかしいけどたいしたことないのかもしれんね。