元2022 9月 中国
脳梗塞の再発予防として脂質降下薬治療が勧められている。
ガイドラインにはLDLコレステロール値の目標を 1.80mmol/L(70mg/dL)未満にするものと1.40mmol/L(55mg/dL)にするものとがある。
しかし積極的なコレステロールの低下は脳出血を引き起こす可能性が指摘されている。
そこで、80万人規模のデータをつかって、LDLコレステロール値が低いときの脳出血リスクについてくわしくしらべてみたそうな。
脳梗塞患者793572人のうち、入院中に脳出血(脳内出血またはくも膜下出血)を起こした患者のLDLコレステロール値との関連を解析した。
次のようになった。
・LDLコレステロール値が1.80-2.59 mmol/L にくらべて、1.80mmol/L 未満のときの脳出血リスクは有意に高かった。・この関連は年齢、性別、肥満度にはよらず、とくに血栓溶解療法を受けた患者で顕著だった。・さらに、LDLコレステロール値が低いと軽い脳梗塞であっても脳出血をおこしやすかった。
脳梗塞患者のLDLコレステロール値が1.80mmol/L(70mg/dL)を下回っていると、脳出血が起きやすい、
というおはなし。
感想:
この閾値はこれまでもおおくの研究で指摘されている。
それでもなおガイドラインでさらなる低下を勧めてくるのは、
LDLコレステロール値を下げて脳出血で亡くなったとしても、脳梗塞の再発を生涯防げたのだから治療は大成功!という考え方をするひとが少なくないから。
これは抗血栓薬の使用にも共通する。
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