元2024 8月 アメリカ
脳卒中には、血管が詰まることによる脳梗塞(IS)と、血管が破れて出血することによる脳内出血(ICH)の2種類がある。
一般的に、ICHは発症時の症状がISよりも重く、その後の回復も困難とされてきた。
しかし、一部では、病巣の大きさが同じであれば、ICHの方が血腫の再吸収や炎症の軽減によって回復が良い可能性があるという仮説も存在する。
そこで、ICHとISの長期的な回復状況を比較し、この仮説を検証してみたそうな。
研究はシングルセンターで行われ、300名のICH患者と300名のIS患者が対象となった。
これらの患者は、年齢、性別、病巣のサイズ、病巣の位置(左右の半球および血液循環系)を基準にマッチングされた。
つまり、同じ条件下での比較ができるように、できるだけ類似した背景を持つ患者を選んだ。このマッチングにより、結果の偏りを最小限に抑え、ICHとISの回復の違いを正確に評価することができた。
次のことがわかった。
・ICH患者はIS患者よりも発症時に重度の症状を示し、退院時やその後の回復も劣っていた。・90日後および12ヶ月後の評価で、ICH患者はIS患者に比べて機能障害が残りやすく、死亡率も高かった。・また、病巣の大きさや位置が同じ条件でも、ICH患者の転帰がIS患者よりも悪いままであり、仮説としてあった「ICHの回復が良い可能性」は、データによって支持されなかった。
ICH患者の回復がIS患者よりも悪いことが確認された。出血の再吸収や炎症の軽減による回復が期待されていたものの、実際のデータはその仮説を支持していない。これらの結果は、今後の臨床試験のデザインや患者とその家族への説明に重要な影響を与えるだろう、
というおはなし。
感想:
たいてい脳内出血のはんぶんくらいは血液サラサラ薬使用者なんだけど、その情報がなにも書いてなかったのが残念。
