元2022 8月 シンガポール
脳卒中の機能的転帰は、脳梗塞か脳内出血であるかによって異なるとする報告と有意な差はないとする報告がある。
とくにアジア人での比較研究は少ないのでくわしくしらべてみたそうな。
2016-2017年の脳卒中でリハビリテーション入院した患者の記録を解析した。
次のことがわかった。
・脳梗塞211例、脳内出血69例の記録を対象とした。・脳内出血患者は脳梗塞よりも 55 vs. 64歳 で有意に若かった。・集中治療室が必要な患者割合は 82.6% vs. 7.6% で脳内出血が10倍高かった。・入院時の機能的自立度スコアFIMは 67 vs. 74 で脳内出血が有意に低く、とくに運動FIMスコアが低かった。・入院リハビリテーションのあと、FIMの改善度は脳内出血のほうが6ポイントおおきかった。
脳内出血は入院時にあきらかに重症であるにもかかわらず、リハビリテーション入院後は脳梗塞患者と同様の機能改善、自立度、を達成していた、
というおはなし。
感想:
脳内出血のほうが入院時に重症そうにみえるのはなぜなのか?
