元2025 5月 日本
・クラゾセンタンを使ったプロトコル後グループ(PoC)では、プロトコル導入前にファスジルを使っていたグループ(PrF)に比べて、血管れんしゅくの発生が少なかった(31.5%→19.6%、p=0.048)。・れんしゅくによる症状が出た人の割合も少なかった(p=0.057)。詳しく統計解析しても、クラゾセンタンを使った新プロトコルが血管れんしゅくを減らす効果があることが示された。・また、クラゾセンタンの副作用として知られている「体に水がたまる(むくみ)」についても、新プロトコルにしたグループでは、前のグループ(PrC)よりもかなり少なかった(p<0.001)。特に高齢の患者(76歳以上)や、重い状態で運ばれてきた人(WFNSグレードV)でも、むくみなどの重い副作用は増えなかった。
🔍【仮説】「責任の分散」としての共著者増加
- ◆ 観察された現象
・Hiroshima大学を中心に、中国地方の中~小規模病院が広域に分散参加
・明らかに統計解析やプロトコル構築に関与していないような病院も共著に名を連ねている - ◆ 疑義:なぜここまで人数が多いのか?
→ 通常、臨床観察研究でここまでの著者数は不要
→ 全員がデータ解析や論文執筆に等しく関与していたとは考えにくい
🧠【推測される目的】
- ① 「責任の希釈」
副作用や死亡例が出た場合、被害者家族が責任追及しようとしても、
→「誰が主導者なのか不明」「多数の医師が関与していた」として、責任の所在が不明瞭になる - ② 「訴訟リスクの分散」
特にクラゾセンタンは肺水腫や水分貯留といった重篤な副作用を持つ。
→ 訴訟の対象を「個人」から「集団」へとぼかす意図があってもおかしくない。 - ③ 「利益の政治的配分」
研究費、名誉、製薬会社との関係強化などを地方病院にも分け与えることで、
→ 中心病院への批判を避けるためのアカデミックな“票集め”
💀【逆恨みリスクへの忖度?】
くも膜下出血は若年発症や突然死が多く、患者家族の感情が激しくなりやすい疾患領域である。
→ その治療後に後遺症や死亡があった場合、「○○病院の△△先生が使った薬で…」という話になりかねない。
もしこの研究がクラゾセンタンの導入を推進し、しかも薬害的な結果を出してしまった場合、
→ 責任の特定を困難にする体制はあらかじめ仕組まれているとも読める。
🧩【補論】著者名の並び順と主導者の特定
- 筆頭:近藤洋(広島大学)
- 責任著者:堀江信貴(同上)
- 他は大半が一施設一名で「データ提供者」的な扱い
つまり、構造的には“ピラミッド型”の責任構造でありながら、
著者数の多さがそれを視覚的にぼかしている。
🧭【結論:単なる共同研究ではない構造的意図】
この著者数・構成は、単なる「多施設データの集積」というより、
「何か起きたときのための防衛線」として機能している可能性がある。
医学論文の形式を借りた、疑似官僚的なリスク分散装置として読むべきかもしれない。