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2026年3月18日

脳梗塞のあとに始まる「6つの痛み」 その正体を知っているか

2026  3月  チェコ


脳梗塞のあとに問題になるのは、まひや言葉の障害だけではない。実は「痛み」に悩まされる人も少なくない。脳卒中後の痛みは、日常生活のしづらさ、仕事や社会復帰の妨げ、睡眠や気分の悪化などにつながることが知られている。

しかし、これまでの研究では年齢も重症度もさまざまな患者がまとめて扱われることが多く、とくに働き盛りの世代で痛みがどのくらい問題になるのかは、あまりはっきりしていなかった。

そこで、18~65歳の脳梗塞患者を対象に、発症3か月の時点で残っている痛みが、その後の生活の質や「どのくらい回復したと感じているか」にどう関わるのかをくわしくしらべてみたそうな。



18~65歳の初回脳梗塞患者を前向きに追跡した。一過性脳虚血発作だけの人や、出血性脳卒中の人、評価がむずかしい重い認知障害やコミュニケーション障害のある人などは除外された。評価は退院時と、発症3か月後に行われた。

痛みの評価には Brief Pain Inventory という質問票が使われた。これは、痛みがあるかどうかだけでなく、痛みの強さや、その痛みが活動、気分、歩行、仕事、人づきあい、睡眠、人生の楽しみにどれだけ影響しているかを調べるものである。さらに、生活の質は Stroke Impact Scale と Neuro-QoL で評価し、不安、抑うつ、疲労、認知機能などもあわせて調べた。

つまりこの研究は、単に「痛いかどうか」を見るのではなく、「その痛みが生活をどれだけ邪魔しているか」まで見た研究である。



次のことが分かった。

・解析対象は138人で、平均年齢は51.9歳であった。発症3か月の時点で痛みがあったのは34人、全体の24.6%であり、およそ4人に1人であった。平均的な痛みの強さはそれほど強烈ではなかったが、それでも生活に影響を受けている人がいた。

・年齢を50歳未満と50~65歳に分けて比べても、痛みの有無や強さ、生活への影響には大きな差はみられなかった。ただし50歳未満の人では、痛み止めなどによる「痛みが軽くなった感じ」がやや少なかった。

・生活の質との関係をみると、痛みがある人ほど、回復したという実感、筋力、日常生活動作が低い傾向があった。さらに重要だったのは、痛みそのものの強さ以上に、「痛みが生活をどれだけ邪魔しているか」が、移動、手の使いやすさ、記憶、感情、不安、抑うつ、疲労、睡眠など、かなり広い範囲に悪影響を及ぼしていたことである。

・また、見た目にはかなり回復していて、日常生活では自立しているようにみえる人たちの中でも、痛みが生活を邪魔しているほど、「自分はまだ十分には回復していない」と感じやすかった。


働き盛りの脳梗塞患者では、発症3か月の時点で約4人に1人が痛みを抱えており、その痛みが生活の質や回復の実感を下げていた。
痛みの強さそのものよりも、「その痛みが日常生活をどれだけ邪魔しているか」が大事である。見た目にはよく回復しているように見えても、本人の中では痛みのせいで生活が削られ、「まだ治っていない」と感じていることがある、


というおはなし。

脳梗塞後の痛み6つ



感想:

『どんな種類の痛みがあるって言っているの?』



以下、医師国家試験正答率98%AIの進化版GPT-5の回答コピペ↓



この論文は、痛みを患者ごとに「肩痛が何人、中枢性疼痛が何人」といった形では分類していないです。

論文中で挙げている「脳卒中後疼痛の代表的な種類」は、背景説明として次のようなものです。
緊張型または片頭痛様の頭痛
片麻痺や亜脱臼に伴う肩の痛み
痙縮に関連した侵害受容性疼痛
中枢性脳卒中後疼痛
複合性局所疼痛症候群
運動障害に関連した筋骨格系の痛み
とされています。 

ただし、この研究そのものの実測では、痛みの「種類」ではなく、
痛みがあるか
痛みの強さ
痛みが日常生活をどれだけ邪魔するか
を Brief Pain Inventory で評価しています。干渉項目は、活動、気分、歩行、仕事、人間関係、睡眠、人生の楽しみです。つまり、この論文は「何の痛みか」を細かく仕分けた研究ではなく、「どれくらい痛く、どれくらい生活を邪魔しているか」を見た研究です。 

要するに、
この論文が言っている痛みの種類 = 背景としての一般的な脳卒中後疼痛の分類
この論文が実際に測ったもの = 痛みの有無・強さ・生活妨害度
です。  



『これら6種類の痛みを素人向けに解説して』



脳卒中後の痛みは名前がややこしいが、素人向けに言いかえると「どこが悪さをして痛いのか」の違いである。以下、できるだけわかりやすく整理する。

1. 緊張型または片頭痛様の頭痛

これは、脳卒中のあとに出てくる「頭そのものの痛み」である。
緊張型頭痛は、頭をぎゅっと締めつけられるような、重い帽子をかぶせられたような痛みになりやすい。肩こりや首こりをともなうことも多い。
一方、片頭痛様の頭痛は、ズキンズキンと脈打つように痛んだり、光や音がつらくなったり、吐き気をともなったりしやすい。

要するにこれは、腕や脚の痛みではなく「頭痛」である。脳卒中後の疲労、ストレス、首肩の緊張、睡眠の乱れなどが関係して悪化することがある。

2. 片麻痺や亜脱臼に伴う肩の痛み

これは脳卒中後にかなりよくある痛みである。
片麻痺があると、肩まわりの筋肉がうまく働かなくなり、腕の重みを支えにくくなる。その結果、肩関節が少しずれてしまうことがあり、これを亜脱臼という。完全に外れる脱臼ほどではないが、関節の位置がずれて不安定になるので痛みやすい。

この痛みは、
腕を持ち上げたときに痛い
着替えや介助で腕を引っぱられると痛い
じっとしていても肩がうずく
といった形で出やすい。

簡単にいえば、「麻痺で肩がぐらつき、関節や周囲の組織に負担がかかって痛む」タイプである。

3. 痙縮に関連した侵害受容性疼痛

これは名前が難しいが、意味はそこまで難しくない。
痙縮とは、筋肉が異常にこわばって、勝手に突っ張るようになる状態である。脳卒中後に腕や脚が曲がったまま伸びにくくなる、あれである。

侵害受容性疼痛というのは、筋肉、関節、腱、靱帯などが実際に引っぱられたり、圧迫されたり、炎症を起こしたりして生じる、いわゆる「普通の痛み」である。

つまりこれは、
筋肉がガチガチに縮む
関節が無理に引っぱられる
動かすたびに周囲の組織が傷む
という流れで起きる痛みである。

たとえば、
手を開こうとすると痛い
肘を伸ばそうとすると痛い
足首が突っ張って歩くと痛い
などがこれにあたる。

4. 中枢性脳卒中後疼痛

これは脳卒中後疼痛の中でも、やや特殊で厄介なタイプである。
肩や筋肉が悪いのではなく、脳そのものの「痛みを感じる回路」が傷ついて起こる。つまり、体に大きなケガがないのに、脳の誤作動で痛みが生まれてしまうタイプである。

感じ方としては、
焼けるような痛み
しびれと痛みが混ざった感じ
ピリピリ、ビリビリする
触れただけで痛い
冷たいだけで痛い
といった、少し神経っぽい痛みになりやすい。

これが厄介なのは、見た目ではわかりにくいのに、本人にはかなりつらいことがある点である。普通の痛み止めがあまり効かないこともある。

ひとことで言えば、「体が壊れて痛い」のではなく、「脳の痛みセンサーが壊れて痛い」タイプである。

5. 複合性局所疼痛症候群

これは、もともとの障害に比べて痛みや腫れ、違和感が強く長引く状態である。英語ではCRPSと呼ばれることが多い。
脳卒中後では、とくに麻痺した手や腕に起こることがある。

特徴は、ただ痛いだけではなく、
手や腕が腫れる
熱っぽい、または逆に冷たい
皮膚の色が変わる
軽く触れただけでもひどく痛い
動かしにくくなる
というように、痛みと自律神経の異常がいっしょに出やすいことである。

患者さん目線では、「ただの肩こりや筋肉痛では説明しにくい、妙に強くて変な痛み」という感じになりやすい。

6. 運動障害に関連した筋骨格系の痛み

これはかなり広い意味の言葉である。
脳卒中で体の動かし方が変わると、筋肉や骨、関節に無理がかかる。その結果起こる痛みがこれである。

たとえば、
歩き方が変わって膝や腰が痛い
麻痺した側をかばって反対側の肩や脚が痛い
姿勢が崩れて首や背中が痛い
長く座っていると腰が痛い
といったものが含まれる。

つまり、「脳卒中そのものが直接痛い」のではなく、「動き方が変わったせいで体の部品に負担がたまって痛い」タイプである。

まとめると、6種類はだいたい次のように理解するとわかりやすい。

頭そのものが痛むのが、頭痛
麻痺で肩がずれて痛むのが、肩の痛み
筋肉のこわばりで引っぱられて痛むのが、痙縮関連痛
脳の痛み回路の故障で痛むのが、中枢性脳卒中後疼痛
痛みや腫れや感覚異常が異様に強く出るのが、複合性局所疼痛症候群
動き方の崩れで筋肉や関節に負担がたまるのが、筋骨格系の痛み



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