元2021 5月 ハンガリー
脳動静脈奇形(AVM)は、出血、てんかん発作、神経障害、頭痛などのリスクをともなうめずらしい血管病変である。
未破裂AVMの保存措置と破裂予防治療(切除、塞栓、定位放射線)とを比較したさいきんの研究によると、未破裂AVMは治療しないほうが有益であるという結論に至った。
しかしそれら研究ではAVMを抱えていることによる日常生活への長期的な影響については考慮されていなかったので、未治療AVM患者のQoLについてくわしくしらべてみたそうな。
未治療の未破裂AVM患者36人について、EQ-5D-5L質問票をもちいてQoLを評価した。
対照群としてハンガリーの健康な一般人5534人のQoL調査の結果と比較した。
次のことがわかった。
・頭痛はAVMに関連したもっとも一般的症状であり、女性におおかった。神経学的障害は33%にみられ、てんかん発作は26%にみられ男性におおかった。・不安と不快感がQoL低下のおもな要因で、若年層(18-34歳)におおくみられた。・高齢者は若年層と比較して、セルフケアや普段の活動に よりおおきな影響を受けていた。
未治療AVMのもたらす症状のいくつかは患者QoL低下の要因であると考えられる、
というおはなし。
感想:
治せないので不安になるのは仕方がない。だからといって、一発逆転を狙った破裂予防治療を選択する理由にはならない。