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2020年12月9日

Neurology誌:がん患者の脳卒中リスク

2020  12月  中国


過去の研究では、がん患者は脳卒中リスクが比較的高いことを示唆している。

これをたしかめるべく、メタアナリシスをこころみたそうな。

2020年11月24日

脳梗塞後のがんの頻度と予測因子

2020  11月  カナダ


脳梗塞はがんの合併症として一般的であり、不顕性がんの最初の症状として現れることもある。

がん特有の血液の凝固亢進と炎症がその原因と考えられている。

しかし脳梗塞後のがん検診の必要性については考えた方が一貫していないので、これまでの研究をまとめてみたそうな。

2020年6月26日

脳卒中にありがちな潜伏がんの種類は

2020  6月  デンマーク


脳卒中経験者は原因不明の潜伏がんのリスクが高いことがわかっている。

その潜伏がんの種類についてくわしくしらべてみたそうな。

2019年9月14日

若年脳卒中にがんが見つかる率


Increased risk for cancer after stroke at a young age- etiological relevance or incidental finding?
2019  9月  ドイツ

脳卒中患者のほとんどは75歳以上であるが、およそ10%は55歳以下という。

彼ら若年者が脳卒中になる原因は血管リスク要因だけでは説明がつかない。

潜在的ながんにより引き起こされる血栓形成傾向(thrombophilia)についての報告がいくつもあがっている。

これらの研究のおおくはがん患者の脳卒中の発生をしらべたもので、脳卒中になったのちがんが診断されたケースの調査はすくない。

そこで脳卒中患者を10年間フォローした研究データをつかってくわしくしらべてみたそうな。



ドイツの医薬品疾病データベースから
がんと診断されていない脳梗塞患者18668人と、同数の脳卒中でない患者記録を抽出してその後10年間のがん診断の有無との関連を解析したところ、



次のことがわかった。

・全体の15.5%が55歳以下だった。

・脳卒中患者のがん診断率は、高齢で29.4%、55歳以下17.3%だった。

・非脳卒中患者とくらべ脳卒中患者のがん診断率は高く、55歳以下では17.3% vs. 9.5%、高齢では29.4% vs. 24.9%だった。

若年で脳卒中になった患者の10年間のがん診断率は非脳卒中患者のおよそ2倍だった、


というおはなし。

図:若年脳卒中のがん発症率


感想:

これ↓おもいだした。
脳卒中患者にしめるがんの率

脳卒中のあと がんになりやすいは本当?

脳卒中後のがんは6ヶ月以内にみつかりすでに手遅れ

がんの宣告を受けると脳梗塞になる

軽い脳梗塞とホッとしていたのも束の間 実はガンでしたと告げられる患者の割合と見分け方

若い脳梗塞患者でガンで亡くなってしまう人の特徴

なぜ脳梗塞患者はガンになりやすいのか

2019年7月15日

脳卒中患者にしめるがんの率


Cancer prevalence higher in stroke patients than in the general population; Dutch PSI Stroke study
2019  7月  オランダ

がんと心血管疾患は世界の死因1,2位を占める。がん患者の解剖研究によると15%に脳血管障害の痕跡が確認できたという。

がんがあると血液が凝固亢進状態になり血栓性内膜炎や血管の圧迫がおきる。また治療での放射線や抗がん剤の毒性が脳卒中の原因になりうる。

そこで、脳卒中患者に占めるがんを有する者の率とその種類について大規模にしらべてみたそうな。

2019年2月13日

脳卒中のあと がんになりやすいは本当?


Cancer risk in stroke survivors followed for up to 10 years in general practices in Germany
2019  2月  ドイツ

近年、がんの診断のあとに血液の凝固性亢進や腫瘍そのものによる影響で脳卒中になるリスクが高まるとする報告がふえてきた。

いっぽう脳卒中の診断のあとにがんになるリスクが高まるとする報告はあまりない。

そこで、ドイツの10年間の一般診療データをもちいて脳卒中後のがん発生との関連を大規模にしらべてみたそうな。


2006-2015の患者データベースから年齢条件のひとしい脳卒中(脳梗塞)経験のある者、ない者を男女べつにそれぞれ9579人、9089人ずつ抽出して(計37336人)、
10年間のがんの発生との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・男性では脳卒中経験者の29.3%が、非脳卒中経験者の23.8%ががんと診断された。

・女性では脳卒中経験者の25.0%が、非脳卒中経験者の20.5%ががんと診断された。

・脳卒中の診断とがんの発生はあきらかに相関があり、男性でリスク1.18倍、女性では1.22倍になった。

・この関連は男女ともに呼吸器や胸郭内のがんで顕著で、消化器のがんは男性でおおかった。

脳卒中を経験するとがんになるリスクがあきらかに高くなった、


というおはなし。

図:脳卒中後のがんリスク


感想:

この論文にはデータなかったけど、たぶんアルコールが共通の原因じゃないかな。
脳卒中後のがんは6ヶ月以内にみつかりすでに手遅れ

2017年9月7日

脳卒中後のがんは6ヶ月以内にみつかりすでに手遅れ


ESMO 2017 Press Release: Some Stroke Survivors May Have Underlying Cancer
2017  9月  スペイン

脳卒中患者の検死解剖からがんがみつかることがあり その関連が指摘されている。

そこで 脳卒中とがんの関連をしらべてみたそうな。
今週の欧州臨床腫瘍学会でのプレスリリースから。


脳卒中患者381人についてがんの発生を18ヶ月間フォローしたところ、


次のことがわかった。
・脳卒中患者の7.6%が がんと診断され そのおおくが大腸がん、肺がん、前立腺がんで、一般人のがん発生率4.5%よりも高かった。

・がんが見つかるまでの平均期間は6ヶ月で、がんがみつかったうちの62%の患者は転移もしくは進行した状態だった。

・76歳より高齢、フィブリノゲンが高い、ヘモグロビンが低い、が がんと関連していた。

脳卒中経験者のがん発生率は一般人のおよそ2倍で、6ヶ月以内に進行した状態で発見されることがおおかった。脳卒中がおきた時点で無症候性のがんがすでに存在していたのかも、



というおはなし。
図:がんの告知

感想:

おもに脳梗塞のばあいなんだよね。
がんの宣告を受けると脳梗塞になる

軽い脳梗塞とホッとしていたのも束の間 実はガンでしたと告げられる患者の割合と見分け方

若い脳梗塞患者でガンで亡くなってしまう人の特徴

なぜ脳梗塞患者はガンになりやすいのか

2017年8月16日

がんの宣告を受けると脳梗塞になる


Risk of Arterial Thromboembolism in Patients With Cancer
2017  8月  アメリカ

アメリカ人の40%はその生涯にがんを経験する。がんになると深部静脈血栓や肺塞栓が起きやすくなることは知られている。

いっぽう心筋梗塞や脳梗塞など 動脈の血栓塞栓症との関連についてはよくわかっていないので調べてみたそうな。


2002-2011のがん患者(乳がん、肺がん、大腸がん、膀胱がん、膵臓がん、胃がん)と がんでない比較グループ患者との279719組の記録を解析したところ、


次のことがわかった。

・がん診断後6ヶ月間の動脈血栓塞栓症の発生率は4.7%で、がんでない者では2.2%だった。

・とくに 心筋梗塞の発生率はがんだと2.0%、非がんで0.7%、

・脳梗塞発生率は がんで3.0%、非がんで1.6%だった。

・このリスク上昇はがんの種類やステージにも関連し、およそ1年で解消した。

がんと診断された患者はその直後から短期的に心筋梗塞や脳梗塞のリスクが上昇する、


というおはなし。
図:ガン宣告のあとの脳卒中リスク

感想:

ってことは 脳梗塞やったひとには隠れがんの可能性があるのかな。
軽い脳梗塞とホッとしていたのも束の間 実はガンでしたと告げられる患者の割合と見分け方

なぜ脳梗塞患者はガンになりやすいのか

2017年4月5日

運動は脳卒中とがんの予防になるのか


Physical Activity and Lifetime Risk of Cardiovascular Disease and Cancer.
2017  3月  アメリカ

WHO(世界保健機関)のガイドラインでは心血管疾患とがんの予防に中強度以上の運動を勧めている。
身体活動レベルとこれら疾患の生涯リスクとの関連をじっさいにしらべてみたそうな。


45-64歳の男性5807人と女性7252人について、1987-2012にかけてその身体活動レベルと脳卒中など心血管疾患およびがんの発生をフォローした。

身体活動レベルをつぎのように場合分けした。
*運動なし:安静時代謝の3倍強度以上の運動が週に0分、
*推奨運動レベル:安静時代謝の3-6倍強度の運動を週に150分以上または6倍強度より強い運動を75分以上、
とした。


次のようになった。

・この間に4065件の心血管疾患と3509件のがんがみつかった。

・男性の45-85歳までの心血管疾患リスクは、運動なしが52.7%、推奨運動レベルでは45.7%、

・女性の心血管疾患リスクは順に、42.4%、30.5%だった。

・がん全体については男性で 運動なし40.1%、推奨運動レベル42.6%、

・女性では順に31.4%、30.4%だった。
WHOが推奨する運動レベルを守ると 脳卒中など心血管疾患の生涯リスクは男女ともに低かった、しかしがんはそうではなかった、


というおはなし。
図:運動レベルと脳卒中の生涯リスク

感想:

それだからなのか 脳卒中は意志のよわい怠け者がなる病気 のイメージがある。

2015年5月3日

若い脳梗塞患者でガンで亡くなってしまう人の特徴


Cancer in Young Adults With Ischemic Stroke
2015  4月  スウェーデン

ガンは脳梗塞の原因となり得る。

そこで脳梗塞患者にガンが見つかる頻度と死亡リスクを調べてみたそうな。


15-49歳の脳梗塞患者をおよそ10年間フォローした医療記録から1002人ぶんを抽出して解析したところ、


次のことがわかった。

・77人(7.7%)がガンと診断された。

・そのうち39人(3.9%)は脳卒中以前にガンと診断されていた。

・ガンと診断された者の53.2%(41人)はフォロー期間中に死亡していた。

・ガンと診断されてから脳卒中になるまでの期間はおよそ 4.9年で、

・脳卒中からガンが見つかるまでの期間は 6.7年だった。

・脳卒中後のガンは40歳以上で大酒飲み、喫煙者に多かった。

・亡くなった者の割合は、ガンあり68.6% vs. ガンなし19.7% だった。

脳梗塞の原因が明らかでなく、しかもガンが見つかった若年患者は生存可能性が低い、


というおはなし。

ガン細胞


感想:

このひと月で脳梗塞とガンについての記事をよく見かけるようになった。なぜだろう、、
軽い脳梗塞とホッとしていたのも束の間 実はガンでしたと告げられる患者の割合と見分け方

なぜ脳梗塞患者はガンになりやすいのか

2015年4月22日

軽い脳梗塞とホッとしていたのも束の間 実はガンでしたと告げられる患者の割合と見分け方


Predictors of Occult Cancer in Acute Ischemic Stroke Patients.
2015  4月  スペイン

ガン(癌)を隠し持っている脳梗塞患者がどれくらいいるのか、またどうやったら判別できるのか調べてみたそうな。


過去2年間の脳梗塞患者631人の医療記録を見なおして、ガンが明らかになったグループとそうでないグループに分けて比較した結果、


次のことがわかった。

・平均年齢70、59%は男性で脳梗塞の症状やその他リスク要因にグループ間の違いはなかった。

・2.1%がガンであることが明らかになった。

・塞栓原因の不明な脳梗塞患者に限定すると5.3%がガンだった。

・ガングループでは血液検査でフィブリノーゲンとC反応性蛋白(CRP)が非常に高かった。

・ガンの検出感度、特異度はそれぞれ、フィブリノーゲン600mg/dL以上で67%、91%、CRP20mg/L以上で75%、96%だった。


潜在性のガンは脳梗塞患者の2.1%で見つかった。特に発症原因不明の脳梗塞患者では5.3%に及んだ。フィブリノーゲン600mg/dLまたはCRP20mg/L以上で かつ原因のよくわからない脳梗塞の患者はガンである可能性が非常に高い、


というおはなし。



感想:

この記事↓に通じるものがある。
なぜ脳梗塞患者はガンになりやすいのか

2015年4月16日

なぜ脳梗塞患者はガンになりやすいのか


Incident Cancer in a Cohort of 3,247 Cancer Diagnosis Free Ischemic Stroke Patients.
2015  4月  アメリカ

臨床症状のないガンが原因で血栓ができて脳梗塞になり、後にガンであることが明らかになる場合がある。

そこで、脳梗塞のあとにガンになった患者の割合について調べてみたそうな。


身体障害のない脳梗塞患者3680人を2年間フォローしてビタミンサプリメントの効果を調べた研究のデータを使って、ガンの発生率、死亡率を解析したところ、


次のことがわかった。

・3247人は調査開始時にガンではなかった。

・あらたにガンになった割合は、100人あたりで、1か月後0.15人、6ヶ月後0.80人、1年後1.2人、2年後2.0人だった。

・脳梗塞患者を一般人と比較したときのガン発症率は高く、10万人あたり1年間で582vs.487人、2年間では1302vs.912人だった。

・ガンを発症した脳梗塞患者の死亡リスクはガンにならなかった者のオッズ比で3倍だった。


脳梗塞患者のガンの年間発症率は一般人よりも高かった。ガンになった場合 その死亡リスクは非常に高かった、


というおはなし。


感想:

脳梗塞になるような年齢なら 詳しく調べればガン見つかってもおかしくないわな。

軽い脳卒中をきっかけに健康意識に目覚めて、うっかり人間ドックに通ったりすると、、

2011年3月5日

ガン抑制遺伝子が がんばりすぎると脳卒中予後が悪くなる

The human Tp53 Arg72Pro polymorphism explains different functional prognosis in stroke. 2011 2月 スペイン
Good gene type for cancer bad for stroke



脳梗塞や脳出血の血腫周辺の組織は血の巡りが 悪くなって壊死しかかっている。

この組織が生き残れる可能性は、 どうやら遺伝子レベルでの違いにも影響されていそうである。


p53という遺伝子は細胞がガン化しそうになると、 その細胞を自殺するように仕向ける働きがあり、 ガン抑制遺伝子として有名である。

このp53遺伝子が脳虚血で死にかけた細胞を 気を利かせて自殺させてしまうのではないかと考えられる。

そしてp53遺伝子のアミノ酸配列が通常のものとほんの少しだけ異なる場合、 脳卒中の予後が大きく変わることがわかってきた。

脳卒中の治療に際し、このDNA配列の僅かな違いを知ることができれば、 将来 より効果的な治療ができるようになるのではないか…

というおはなし。



アポトーシスとp53の働きビデオ

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