元2022 3月 ブラジル
くも膜下出血では血管内治療(コイリング)が主流になりつつあり、それで対応できない特別な動脈瘤が顕微鏡下での開頭クリッピング手術(マイクロサージャリー)に回されてくる傾向がある。
したがって、開頭手術に対応できる脳神経外科医の育成は困難が予想され、その学習過程での安全性に疑問が生じる。
ある新人脳外科医が担当したくも膜下出血手術の最初の300例をフォローしてその結果をくわしくしらべてみたそうな。
次のことがわかった。
・7割のケースが中大脳動脈域のワイドネックで10mm以上の動脈瘤だった。・手術経験と臨床転帰には有意な相関がみられ、手術経験が増えるほど転帰不良の発生率は低くなった。・とくに最初の40例では、手術合併症、転帰不良、低完全閉塞率が高頻度に観察された。・手術経験が増えるにつれ、手術に要する時間が有意に減少していった。
開頭手術を担当する新人脳外科医のくも膜下出血治療の最初の40人の患者では、合併症や転帰不良、完全閉塞の失敗が非常によく見られた、
というおはなし。
感想:
この最初の40例のまえの研修医時代には、指導医の監督下で40例の同様の手術をこなしていたという。
ところで、くも膜下出血の20%くらいはコブがみつからないので手術はできず保存治療になる。それにもかかわらず、8割以上の患者はほぼ完全回復できる↓。
コブの手術はほんとうに必要なの?