元2021 12月 韓国
出血源を特定できないアンギオ陰性くも膜下出血は中脳周囲にみられることがおおく、転帰は良い。
出血が中脳周囲でない場合の転帰と関連因子についてくわしくしらべてみたそうな。
2009-2019年の全くも膜下出血患者1601人の記録を対象にした。
次のことがわかった。
・アンギオ陰性で非中脳周囲くも膜下出血の患者が51人みつかった。・そのうち、41例(80.3%)が転帰良好だった。・とくに出血が局所的でないこと(フィッシャーグレード3以外)が転帰良好の予測因子だった。
出血源を特定できないアンギオ陰性くも膜下出血のうち、非中脳周囲タイプのほとんどは転帰良好だった、
というおはなし。
感想:
出血源がわからないからクリップでつまんだりコイルを詰めたりができない。
にもかかわらず、安静にしておくだけで8割がもとどおりに回復するということ。
じつは、くも膜下出血は脳梗塞とおなじくらい頻繁に起きている。
しかしその症状は、片腕が麻痺したり言葉がもつれたりはせず頭痛や吐き気くらいしかないので、ほとんどは深刻に考えず病院にゆかない。
そして我慢しているうちに自然に治ってしまう。
意識を失うなど重篤なケースのみが病院に担ぎ込まれるため、見かけ上の死亡率が非常に高い。
たまたま瘤がみつかった患者に対してのみ、クリップやコイル手術がおこなわれるが、
これら手術の有効性を証明するランダム化比較試験はこの世に存在していない。