元2022 3月 スペイン
脳卒中後の精神神経症状についての研究では、そのコミュニケーションの困難さから失語症患者を除外しておこなわれることがおおい。
そこで、慢性期脳卒中で失語症の患者での精神神経症状について、これまでの研究のレビューと小規模の観察研究をこころみたそうな。
関係する114の論文のナラティブレビューと、
軽中等度の失語症の患者20人について、家族による通訳の助けも借りて種々のテストをおこなった。
次のようになった。
・失語症患者の精神神経症状は、うつ、不安、無気力、興奮、攻撃、摂食睡眠障害、幻覚、躁状態、など多岐に渡った。・20名の患者の75％にはうつ症状がみられ、次いで興奮攻撃性（70％）、過敏性（70％）、不安（65％）、摂食障害（65％）だった。・また、半数が無気力症状を呈し、多幸感や妄想、幻覚の症状は5％にすぎなかった。
慢性期脳卒中で失語症患者の患者にはうつ 不安、攻撃性などの精神神経症状がよくみられる、
というおはなし。
感想：
ネットを介してみるかぎり、たしかに沸点の低さは感じる。
おもうように意思を伝えられないのだからメンタルにくるわな。