2018年8月9日

運動イメージ能力と半側空間無視


Motor imagery in chronic neglect- An fMRI pilot study
2018  8月  ドイツ

脳卒中患者の運動イメージ訓練が半側空間無視にも有効であるとする報告がいくつかある。

このときの脳の働きをくわしくしらべてみたそうな。


右脳損傷の脳卒中で半側空間無視の慢性期患者9人について、

親指と他の指をタップする課題(finger opposition task)を心のなかで行わせた。

このときの脳のはたらきを脳機能MRIで観察したところ、


次のことがわかった。

・非麻痺手の運動イメージは、左脳の1次体性感覚野、運動前野および補足運動野が活動し、

・麻痺手の運動イメージでは、左脳の運動前野、補足運動野および背外側前頭前野の働きがあった。

・発症からの時間と視覚的にイメージ操作する能力がおおきいほど麻痺手イメージ中の補足運動野の活動が小さかった。

・半側空間無視が重症であるほど麻痺手イメージ中の補足運動野の活動はおおきかった。
麻痺手の運動イメージ中の補足運動野の活動をとおして運動イメージ能力が無視症状にたいして代償的に働くことを示せた、


というおはなし。
図:運動イメージと無視

感想:

なるほど、イメージができていないものはたとえ目の前にあっても見えないってことか。

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