2019年6月16日

ハイテクトイレが脳卒中患者を支援


Technology-assisted toilets- Improving independence and hygiene in stroke rehabilitation
2017  8月  カナダ

トイレを使用して自らの肛門や会陰周辺を清潔に保つ能力は高齢になるほど衰える。

とくに脳卒中を経験して片麻痺になると「拭く動作」に困難が生じ、トイレ使用が自立できた者は退院時で51.6%、6ヶ月経っても16.4%が依存状態とする報告もある。

水流による洗浄からファンでの乾燥まで自動でおこなってくれるハイテクトイレは日本では普及しているが北アメリカやヨーロッパではいまだ贅沢品のあつかいである。

ハイテクトイレはリハビリ過程にある脳卒中患者の自立をうながし、介護者の負担をへらし、さらには衛生状況の改善も期待できる。

この点についての先行研究はほとんどないのでやってみたそうな。



リハビリ入院中の脳卒中患者30人について、

いくつかの状況下で
福祉機器の心理評価スケール(PIADS:Psychosocial Impact of Assistive Devices Scale)
をもちいてハイテクトイレを採点させた。



次のようになった。

・通常のトイレにくらべハイテクトイレのPIADSスコアはあきらかに高く、

・73%のケースで完璧に洗浄できていた。

ハイテクトイレには通常トイレにくらべ脳卒中患者の心理社会的自立をうながす効果があり、かれらほとんどの肛門をキレイキレイにした、


というおはなし。

図:ウォシュレット


感想:

この実験に使用したハイテクトイレは
TOTO Washlet S350e(←動画リンク)で、
便座が自動開閉し ハンドリモコンですべて操作できる。

リモコン?とおもったけど、右麻痺にはありがたいかも。

2019年6月15日

くも膜下出血の遅発性脳虚血の割合


Delayed cerebral ischaemia in patients with aneurysmal subarachnoid haemorrhage- Functional outcome and long-term mortality
2019  6月  デンマーク

くも膜下出血は脳卒中ぜんたいの3%をしめ、その80-85%は脳動脈瘤の破裂によるもので、発生率は年間10万人あたり8-20人である。

遅発性脳虚血(delayed cerebral ischaemia:DCI)はくも膜下出血から4-14日後におきやすいという。

DCIは血管攣縮や炎症 酸化ストレスが原因とされカルシウム拮抗薬のニモジピンに若干の予防効果があるとされるものの他には有効な予防手段がない。

DCIは患者の20-30%にみられるとされているが 昏睡状態にあるとわからないことから過小評価されていると考えられる。

そこでくも膜下出血患者のDCI率と長期死亡率をくわしくしらべてみたそうな。



デンマーク国立病院の2010-2013のくも膜下出血患者492人の記録を抽出した。

患者を3グループにわけた。
a)DCIグループ:意識の低下または1時間以上つづく局在症状とした。
b)DCIなしグループ
c)評価不能グループ(unassessable ):昏睡状態のため。

6ヶ月後のmRSスコアとDCIの有無、4年後の死亡率との関連を解析したところ、



次のことがわかった。

・患者の23%にDCIがおきた。これは意識があり評価可能だった患者の33%に相当した。

・DCIなしグループの回復度がもっとも高く、

・評価不能グループはDCIグループよりも回復がわるかった。

・DCIグループの死亡率はDCIなしグループよりもあきらかに高かった。

遅発性脳虚血はくも膜下出血患者のおよそ3割にみられ、短期的 長期的な回復の悪さと関連していた、

というおはなし。

図:遅発性脳虚血 くも膜下出血 mRS



感想:

クリップやコイルは再出血予防のためであって、DCIには影響ないようだ。

数十年まえはあわてて救急車をよぶ習慣がなくて、くも膜下出血であたまがいたくても何週間も病院にゆかないことがふつーにあった。
Stroke誌:クモ膜下出血で手術をしなかったときの死亡率

2019年6月14日

Stroke誌:くも膜下出血のあと精神病になる割合


Antipsychotic Use Among 1144 Patients After Aneurysmal Subarachnoid Hemorrhage
2019  5月  フィンランド

くも膜下出血は55歳前後の若年者におおく、脳動脈瘤の破裂によるものがほとんどを占める。

脳動脈瘤は一般人口の3%にみられおおくは破裂にいたらないが年間10万人あたり7-12人がくも膜下出血をおこす。

くも膜下出血では頭蓋内出血、脳室内出血、遅延性脳虚血、水頭症、頭蓋内圧亢進症や再出血予防手術による合併症などにより脳の損傷がおきる。

くも膜下出血患者の長期の精神疾患と抗精神病薬の使用についての研究はなさそうなので大規模にしらべてみたそうな。



くも膜下出血後12ヶ月間生存できた1144人と年齢性別のいっちする一般人3432人について、その後の抗精神病薬の使用を9年前後フォローしたところ、



次のことがわかった。

・患者の12%がくも膜下出血のあとに抗精神病薬をはじめた。いっぽう一般人では4%だった。

・抗精神病薬の利用率は1年後6%、5年後9%で、一般人では順に1%、2%だった。

・回復良好患者(mRS0-1、シャントなし、脳内出血や脳室内出血なし)での抗精神病薬の5年後利用率は2%で、

・シャントや水頭症だった患者の抗精神病薬の5年後利用率は23%だった。

・抗精神病薬利用者の63%は抗うつ薬と抗てんかん薬を同時にのんでいた。

くも膜下出血を経験した患者は一般人にくらべあきらかに高率で抗精神病薬をのんでいた。かれらは抗うつ薬や抗てんかん薬もいっしょに飲んでいた。脳への直接のダメージがなかった者はこれらの薬を飲む割合が低かった、


というおはなし。

図:抗精神病薬 くも膜下出血後の



感想:

メンタルの不調をうったえるといろんな薬をもらえるんだな。

2019年6月13日

自然な光環境とメンタルヘルス


An exploratory investigation of the effect of naturalistic light on depression, anxiety, and cognitive outcomes in stroke patients during admission for rehabilitation: A randomized controlled trial
2019  5月  デンマーク

サーカディアン(概日)リズムは神経伝達物質の放出や体内時計遺伝子の発現に影響することがわかっている。

また太陽光に含まれる波長の短い成分ブルーライトにたいしてサーカディアン・リズムは敏感である。

そこで室内にいることのおおい脳卒中患者を、自然光を模した環境においたときのうつ 不安 認知機能への影響をしらべてみたそうな。



リハビリ病院の脳卒中患者90人の生活環境を2グループにわけた。

自然光グループ:活動域全体にLED照明を配し、ブルーライトの含有率を日周期にあわせて変動させた。
蛍光灯グループ:施設内の通常環境をコントロールとした。

入院時と退院時の
うつ:Hamilton Depression scale (HAM-D6) 、Major Depression Inventory scale (MDI)
不安:Hospital Anxiety and Depression Scale (HADS)
認知機能:Montreal Cognitive Assessment (MoCA)
精神的健康状態:Well-being Index (WHO-5)

を評価 比較したところ、



次のようになった。

・通常環境にくらべ自然光環境のグループはうつ 不安の程度があきらかに低下し、

・精神的健康状態は向上した。

・認知機能には差がみられなかった。

リハビリ入院中の脳卒中患者を自然光を模した環境においたところメンタルヘルスがおおいに改善された、



というおはなし。
図:自然光と脳卒中後うつ 不安



感想:

部屋の蛍光灯 換えてみるかな。

ブルーライトセラピーが脳卒中うつをいやす

半側空間無視を癒やす色と光の位置がわかった

発光ダイオードで植物状態患者の手が動く

2019年6月12日

アジア人の身長と脳卒中死亡リスク


Association of taller stature with lower cardiovascular disease mortality in Asian people- a systematic review
2019  6月  日本

身長には遺伝のほかに栄養や経済状態などの環境要因が反映していると考えられ 健康度の指標とされることがある。

じっさいこれまでの研究から身長が6.5cm高くなるごとに総死亡リスクが3%低下し、心血管疾患についても同様の傾向があることがわかっている。

しかしこれらの研究のおおくは西洋人を対象としたもので、身長が低いアジア人についてはよくわかっていない。

そこで、アジア人の身長と脳卒中など心血管疾患での死亡リスクについて これまでの研究を総括してみたそうな。



関係する研究を厳選してシステマチックレビューを試みたところ、



次のことがわかった。

・9件の研究がみつかり、そのうち4件は心臓 冠動脈疾患について、5件は脳血管疾患についてのものだった。

・心臓 冠動脈疾患については高身長ほど心臓病死亡リスクが男性で低く、心血管疾患死亡リスクは女性で低かった。

・脳血管疾患については、高身長は脳卒中死亡リスクがあきらかに女性で低かったが、男性についても低下傾向にあった。

アジア人についても西洋人どうよう、身長の高さは心血管疾患や脳血管疾患での死亡リスクと逆相関にあった、


というおはなし。
図:身長差


感想:

アジア人におおきな人はあまりみない。どんぐりの背比べから傾向を引き出すのはかなり苦しい作業だったはず。
身長が高いと脳梗塞になりにくい理由

身長と脳卒中 まとめ

2019年6月11日

梗塞の[位置+体積]と機能的自立度FIM


Predictive value of the combination of lesion location and volume of ischemic infarction with rehabilitation outcomes
2019  6月  アメリカ

これまで脳梗塞のリハビリ病院での回復度と脳の損傷位置や体積との関係を別個にしらべた報告はある。

しかし位置と体積を組み合わせた調査はすくない。

そこで脳梗塞の位置と体積および機能的自立度FIM(Functional Independence Measure)との関連をくわしくしらべてみたそうな。


急性脳梗塞でリハビリ入院した平均年齢68の患者162人について解析したところ、



次のことがわかった。

・リハビリ病院での最終的なFIMの中央値は52だった。

・左の大脳基底核(basal ganglia)および左の前頭葉(frontal lobe )にある梗塞の体積とFIMスコアが逆相関にあった。

発症時の梗塞の位置と体積がのちのFIMスコアと関連していた。とくに左脳の大脳基底核および前頭葉におおきな梗塞があると機能的自立度が低かった、


というおはなし。

図:梗塞の位置



感想:

左脳がわのダメージでFIMスコアが低いのは失語症のためなんだって。

2019年6月10日

O型の脳内出血が止まりにくいはほんとうか?


Blood Type O Predicts Hematoma Expansion in Patients With Intracerebral Hemorrhage
2019  6月  中国
脳内出血は脳卒中の20%を占め死亡率がたかい。その3分の1には血腫増大がおき予後が悪化するといわれている。

血腫増大には止血の仕組み(Hemostasis)がつよく関わっているとされ、とくに血液O型では第8凝固因子とフォン・ヴィレブランド因子があきらかに少ないことから他の血液型にくらべ出血がつづきやすいと考えられる。

そこで脳内出血から早い時期での血腫増大がO型でおきやすいものかたしかめてみたそうな。



発症後6時間以内にCTを撮ることのできた患者のうち48時間後CTと比較して、33%もしくは6mL以上拡大したばあいを「血腫増大」とした。

患者210人の記録を解析したところ、



次のことがわかった。

・患者の34.3%がO型だった。

・かれらのうち41.7%に血腫増大がおきた。他の血液型での血腫増大は18.1%だった。

・O型および入院時意識レベル(GCS)スコアは独立した血腫増大の予測因子だった。

血液O型の脳内出血患者は血腫増大リスクが高かった、


というおはなし。

図:O型と血腫増大


感想:

じつはこっちの調査↓ではB型で血腫増大した。
脳内出血がとまりにくい血液型
その理由として初回CTのタイムリミットを24時間以内としていたため早期の血腫増大をみのがしていたからではないか、、、と言ってる。

2019年6月9日

Stroke誌:血液中の金属と脳卒中


CirculatingZ Multiple Metals and Incident Stroke in Chinese Adults
2019  6月  中国

環境に存在する重金属は人間の代謝や機能に影響し有害となりうる。

これまでの研究から、ヒ素、鉛、銅、セレニウムの単体と心血管疾患との関連があきらかになっている。

しかし脳卒中との関連については結論がでていない。

そこで、同時に複数の金属にさらされているばあいの脳卒中との関連をくわしくしらべてみたそうな。



中国 Dongfeng-Tongji cohort研究の 2008-2016の脳梗塞1035例、脳出血269例と他の条件の等しい一般人について、

血中の24種類の金属濃度との関連を解析したところ、



次のことがわかった。

・銅、モリブデン、チタンが脳梗塞リスクの上昇とあきらかな関連を示し、

・ルビジウム、セレニウムは脳出血リスクの低下と関連していた。

・これら複数の金属の血中濃度から脳梗塞や脳出血のリスク予測ができた。

血中の銅、モリブデン チタンは脳梗塞リスクの上昇と、ルビジウム セレニウムは脳出血リスクの低下と関連していた、


というおはなし。
図:セレニウムと脳出血リスク


感想:

ルビジウムとセレニウムは「善」なんだな 憶えとこ。

2019年6月8日

【メタ解析】ロボット支援歩行リハビリ...効果ない


Robotic-Assisted Gait Training Effect on Function and Gait Speed in Subacute and Chronic Stroke Population: A Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials
2019  6月  サウジアラビア

脳卒中経験者の65%は下肢運動機能になんらかの問題を抱えているという。

ロボティクスの脳卒中リハビリへの応用は セラピストを支援して患者の麻痺脚のアクティビティを高めることができると期待されている。

そこで下肢運動機能の回復にロボット訓練がどのていど有効なものかこれまでの研究をメタアナリシスしてみたそうな。



研究データベースから信頼度の高い(PEDroスコア6-8)ランダム化比較試験を厳選して、データを統合 再解析したところ、



次のことがわかった。

・1371の研究から9つに絞り込んだ。そのうち4件は慢性期、5件は亜急性期のものだった。

・歩行スピードの点でロボット訓練と通常訓練ではあきらかな差がなかった。

・しかし慢性期患者に限定すると効果量0.04のごくごくわずかなアドバンテージがみられた。

ロボット支援の歩行訓練は通常訓練よりもすぐれているとはいえなかった、


というおはなし。
図:ロボットリハビリ



感想:

派手な見た目は「客寄せパンダ」として優秀。
HALリハビリ 期待外れだった
上肢も↓
ランセット誌:ロボット上肢リハビリ まったく効果ない

2019年6月7日

〇〇なひとは「PM2.5→脳内出血→死亡」


Association between incidence of fatal intracerebral hemorrhagic stroke and fine particulate air pollution
2019  6月  中国

脳卒中は病気死亡原因の2番目に位置し 患者の3分の2は低中所得国にいる。大気汚染と脳卒中の研究から脳梗塞についてはその関連があきらかになってきた。

脳出血の報告は増えてきたが とくに脳内出血と大気汚染との関連はよくわかっていない。

中国は深刻な大気汚染に直面している。そこでPM2.5と致命的脳内出血との関連をくわしくしらべてみたそうな。



2012-2014、上海市の疾病予防センターのデータベースから脳内出血での死亡事例5286件を抽出して、発症3日まえまでのPM2.5濃度との関連を解析したところ、



次のことがわかった。

・平均のPM2.5濃度は77.45μg/m3 だった。

・致命的脳内出血発生率はPM2.5濃度とあきらかに関連し、

・とくに糖尿病のある者でそのリスクが高かった。

・高濃度PM2.5への暴露から2日後の関連が強かった。

・高血圧と喫煙による影響はみとめられなかった。
死に至るほどの脳内出血の発生とPM2.5濃度にはあきらかな関連があった。とくに糖尿病患者でこのリスクが高かった、



というおはなし。

図:PM2.5 脳内出血



感想:

PM2.5の日本の環境基準の上限は 35μg/m3。
中国のPM2.5と脳卒中の種類

PM2.5は脳梗塞か それとも脳出血か?

中国から流れてくるPM2.5は脳卒中を引き起こすのか?

2019年6月6日

脳卒中後うつと死亡率


Post stroke depression and risk of stroke recurrence and mortality- A systematic review and meta-analysis
2019  3月  中国

脳卒中後うつは、強い不安、睡眠障害といった自律神経兆候、活力の低下、認知障害、社会的孤立、自殺などと関連があるとされる精神症状で脳卒中患者の30%にみられるという。

脳卒中後うつと再発または死亡との関連について これまでいくつかのメタアナリシスがあるが一致した見解が得られていない。

最新の知見をふくめてあらためてメタアナリシスを試みたそうな。



2018年8月までの関係する研究を厳選してデータを統合 再解析して脳卒中後うつと再発 死亡との関連をしらべた。



次のことがわかった。

・被験者25万人と最長15年のフォローをふくむ15の研究がみつかった。

・脳卒中後うつがあると総死亡リスクが1.59倍になった。

・再発リスクについてはじゅうぶんなデータがなく結論をだせなかった。

脳卒中後のうつがあると患者の死亡率はあきらかに高かった。再発との関連はさらなる研究が求められる、


というおはなし。
図:脳卒中後うつ



感想:

うつが直接ひとをころすわけではない。
治療のためにもらう薬が じつは最大の問題だったりする。
脳卒中後うつで抗うつ薬飲んでいる割合

2019年6月5日

脳卒中での腸内細菌の変化


Dysbiosis of the intestinal microbiota in neurocritically ill patients and the risk for death
2019  5月  中国

重症筋無力症やパーキンソン病、脳卒中などの神経疾患と腸内細菌との関連が指摘されている。

また腸内細菌の多様性が失われる「ディスバイオシス」が死亡リスクと関連するという報告もある。

そこで、脳神経の疾患患者の腸内細菌の構成の変化と死亡リスクとの関連をくわしくしらべてみたそうな。



脳梗塞、脳内出血、脳症などの患者98人と年齢性別のいっちする健常者84人について、

発症から72時間後の糞便を採集して16S rRNA系統解析で構成をしらべ、180日後までフォローした。



次のようになった。
・健常とくらべて脳疾患ではあきらかに腸内細菌の構成がことなっていた。

・入院中に多様性指数(shannon index)が低下し、ルミノコッカスとラクノスピラがおおきく減少した。

・エンテロバクターのおおさは退院時の自立度mRSスコアと正の相関をしめした。

・クリステンセネラセエとエリュシペロトリクスは死亡リスクの増加と関連した。

・とくに初週ICUでエンテロバクターが増加すると 180日後死亡リスクが約2倍だった。

脳疾患の腸内細菌の構成は健常者とおおきくことなっていて、ディスバイオシスはICUにいるあいだにおおきくすすみ180日後の死亡リスクに関連していた。腸内細菌を調べれば予後がわかるかも、、


というおはなし。

図:脳卒中患者の腸内細菌の多様性



感想:

腸内環境をととのえるため、4月にアイリスオーヤマのヨーグルトメーカー(3千円)を買った。以来 ヨーグルトをまいにち0.5L たべている。

2ヶ月間つづけて1つだけ激変したことがある。

→「うんこが無臭になった」

妖精にでも生まれ変わったきぶん。

腸内細菌への長期の影響は

脳卒中になる腸内環境

便秘すると脳卒中で死ぬの?

2019年6月4日

脳卒中と認めてもらえない女性 JAMA Neurol.


Sex Differences in Presentation and Outcome After an Acute Transient or Minor Neurologic Event - Acute Coronary Syndromes
2019  5月  カナダ

重症度が中レベル以上の脳卒中のばあい症状のでかたが男女でことなることがしられていて、麻痺や言語障害といった典型症状は女性ですくない。

のちの機能回復度や生活の質も女性で低い傾向がある。

いっぽう脳梗塞患者の半数以上をしめる軽度または一時的な脳卒中の男女差についてはあきらかになっていない。

軽い神経症状の患者は最終的にその3分の1が脳卒中類似症状(stroke mimic)と分類されるという。

そこで軽度の脳卒中患者の入院時症状とその後の男女差を大規模にしらべてみたそうな。



2013-2017 複数の大学病院で、軽いもしくは一時的な脳虚血症状をしめす患者について、
その診断結果(脳梗塞 or 類似症状)および90日後の再発や死亡をフォローしたところ、



次のことがわかった。

・70歳前後の患者1648人を対象とした。

・MRIを撮っていても、女性が脳梗塞と診断される割合は相対比0.88で男性よりも低かった。

・しかし90日時点での再発や死亡のリスクに差はなかった。

・入院時の症状(局在 or 非局在)にあきらかな男女差はなかった。

軽い脳卒中では入院時の症状が男女おなじであっても女性のほうが類似症状とみなされることがおおかった。再発リスクに男女差がなかったことからこれら類似症状扱いされた女性は2次予防指導をうける機会を逸したと考えられる、


というおはなし。
図:脳卒中類似症状



感想:

女性は片頭痛や精神ストレスで病院にかかることがおおいため「またか...」と思われてしまうことが理由ではないか、と言ってる。
じつは脳卒中でなかった割合 in Japan

2019年6月3日

脳卒中後うつへの鍼治療の効果


The effectiveness of acupuncture therapy in patients with post-stroke depression- An updated meta-analysis of randomized controlled trials
2019  5月  中国

脳卒中後のうつは患者の29-35%にみられ、社会活動 認知機能 リハビリテーションや死亡率にも影響するという。

たいさくとして心理療法や薬物治療が考えられるが、たとえば抗うつ薬には目のかすみ 閉尿 性機能不全 ふるえ 低血圧 不眠 などの副作用がある。

いっぽう鍼をつかえば副作用のしんぱいはほとんどない。

これまで脳卒中後うつへの鍼治療研究のメタアナリシスは、2010年までの15の研究についてのものが最新で このときは鍼治療の効果は確認できなかった。

そこで、2010以降の研究についてあらたにメタアナリシスをおこなってみたそうな。



2010-2018の関係するランダム化比較試験を厳選してデータを統合 再解析したところ、



次のことがわかった。

・鍼治療の脳卒中後うつ緩和についての7つの研究がみつかった。

・鍼をつかわない場合にくらべ、鍼治療によりあきらかな改善効果がみられ、データの異質性はI自乗検定で4%と非常に低かった。

・薬物治療と比較した研究が3つあり、これも統計学的有意な効果をしめしていた。

さいきんの研究のメタアナリシスで 脳卒中後うつへの鍼治療の効果が支持された。さらに薬物治療にまさる可能性もしめされた、



というおはなし。

図:脳卒中うつ 鍼の効果



感想:

うつだと鍼灸師に会いに行く元気もでないんじゃないかな。薬を飲む手軽さでツボを刺激する方法はないものか。
鍼治療は脳卒中後うつの予防になる?

とりあえず鍼打っとけばうつにならないの?

お腹にお灸すると脳卒中後ウツが治る

2019年6月2日

ラクナ梗塞は運動不足のせいだったのか


Self-Reported Physical Activity and Cardiovascular Disease Risk Factors in Patients with Lacunar Stroke
2019  5月  デンマーク

運動不足は脳卒中などの心血管疾患のリスクでありながら改善可能な要因の1つである。アメリカ心臓協会やWHOは1日に中強度(2-3MET:歩行など)の運動を150分以上、高強度(4MET以上)の運動75分以上、相当を薦めている。

ラクナ梗塞の患者はおそらく運動不足であろうから、これをたしかめるべく、くわしくしらべてみたそうな。



平均年齢64のラクナ梗塞の男性52人女性19人について
発症前の身体活動状況を申告させて
糖尿病、高血圧、BMI 等と心肺機能をしらべ関連を解析したところ、



次のことがわかった。

・患者の79%は脳卒中まえ、ガイドラインがすすめる身体活動量に達していた。

・しかし高強度の身体活動があった者は35%にすぎなかった。

・脳卒中まえの身体活動状況は高血圧歴と関連があった。

ラクナ梗塞患者の8割ちかくは推奨活動量をこなしていた。しかし激しい運動をする者は3分の1にすぎなかった。高強度の身体活動の再発予防効果についての調査が期待される、


というおはなし。
図:運動不足解消



感想:

ぷらぷら歩く程度じゃラクナ梗塞すら防げないってことなんだろうけど、

そもそも歩いたくらいで健康効果を期待するのはあさましくないか?
日本人の脳卒中予防に最適な運動量が判明

2019年6月1日

グルコサミンの脳卒中予防効果はほんとうか


Association of habitual glucosamine use with risk of cardiovascular disease- prospective study in UK Biobank
2019  5月  アメリカ

グルコサミンのサプリメントは骨関節炎の痛みをやわらげるとされている。その使用はヨーロッパの多くの国では規制され処方箋が必要である。

いっぽうアメリカやオーストラリアでは成人の20%が毎日飲んでいるという。

グルコサミンの関節痛への効果はいまだあきらかではない。さいきんグルコサミンが心血管疾患の予防になるという報告がいくつかあがってきている。

動物実験ではグルコサミンが解糖系のはたらきをおさえタンパク質をエネルギー源とするいわゆる「低炭水化物ダイエット」と同様のはたらきを示すことがわかってきた。

そこでグルコサミンと脳卒中など心血管疾患との関連を大規模にしらべてみたそうな。



イギリス人50万人が登録するUK Biobankのデータをつかって、

心血管疾患歴のない466039人にサプリメントのアンケート調査を行い7年前後フォローしたところ、



次のようになった。

・この間に10204の心血管イベント、3060の死亡、5745の冠動脈疾患、3263の脳卒中がおきた。

・年齢、性別、食事内容 などを考慮にいれても、グルコサミンの使用はあきらかに心血管疾患の発生と死亡リスクの低下と関連し、

・とくに脳卒中リスクは0.91倍だった。
骨関節炎のために習慣的にグルコサミンサプリメントを摂っている者の脳卒中など心血管疾患のリスクは低かった、


というおはなし。
図:グルコサミン



感想:

よく耳にするわりにはまったく知識がなかったので関心をもった。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇■

過去7日間で人気の記事ベスト10