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2019年12月31日

回復良好者ほど転倒する証拠


Post-stroke patients with moderate function have the greatest risk of falls- a National Cohort Study
2019  12月  シンガポール

脳卒中患者の14%は最初の1ヶ月間に転倒を経験するという。転倒は怪我の原因のみならず転倒恐怖心から活動を制限することにもなりうる。

これまで転倒の要因となりうる身体機能との関連をしらべた研究には大規模なものがほとんどない。

さいきんのシステマチックレビューでは16件の研究のうち半数は被験者100人未満、1000人以上は2件のみだった。

そこで、脳卒中経験者の身体機能と転倒リスクについて大規模にしらべてみたそうな。

2019年12月30日

勃起不全はCHA2DS2-VAScスコアでわかる


The association between CHA2DS2-VASc score and erectile dysfunction- a cross-sectional study
2019  12月  トルコ
勃起不全(erectile dysfunction:ED)は性交中に勃起状態を維持できないことを意味し、成人男性の18-40%に見られるという。

EDには複合的な要因がからんでいる。全身性の疾患の反映とも考えられ、脳卒中など心血管疾患との関連もおおく報告されている。

CHA2DS2-VAScスコアは心房細動による塞栓性脳卒中の予防目的でつくられた評価スキームであり、心不全(C)、高血圧(H)、年齢75以上(A)、糖尿病(D)、脳卒中歴(S)、血管疾患(Va)、年齢65-74(A)、性別(S)を表す。

これらの要素はいずれも血管内皮機能障害と関連が深い。そこで、CHA2DS2-VAScスコアがED予測に使えるものかくわしくしらべてみたそうな。

2019年12月29日

血圧変動性と脳小血管病


Association Between Blood Pressure Variability and Cerebral Small-Vessel Disease- A Systematic Review and Meta-Analysis
2019  12月  オーストラリア

脳小血管病(cerebral small vessel disease:CSVD)は脳の白質病変、ラクナ病変、微小脳出血などを指し断層画像から診断される。

CSVDは脳卒中、認知症、うつ、死亡リスクと関連が深いとされ、その原因として高血圧が考えられている。

しかし高血圧治療のCSVDへの効果についてはおおくの調査があるものの、一致した結論は得られていない。

さいきん、血圧変動性(blood pressure variability:BPV)が脳の自己調節機能や低灌流状態を反映し、脳卒中と関連するという報告が増えている。

そこでCSVDとBPVとの関連について、これまでの研究のメタアナリシスからしらべてみたそうな。

2019年12月28日

脳梗塞の再発率 3年間 RMST解析


Time to recurrence after first-ever ischaemic stroke within 3 years and its risk factors in Chinese population- a prospective cohort study
2019  12月  中国

中国での脳卒中死亡率は年間10万人あたり157人で、再発率は年間11.2%と高い。

再発率を長期に予測するばあい、これまで関連要因によるハザード比が時間とともに変化しないという仮説(比例ハザード性)に基づいてきた。

今回、限られた時間範囲での平均生存期間(restricted mean survival time :RMST)の考え方を導入し、再発リスクの時間変化を考慮にいれた解析を脳梗塞後の3年間についておこなった。

再発のない期間がどれだけ失われうるか、その関連要因はなにか、についてくわしくしらべてみたそうな。

2019年12月27日

嚥下障害の鍼治療 システマチックレビュー概観


An Overview of Systematic Reviews and Meta- analyses on Acupuncture for Post-acute Stroke Dysphagia
2019  12月  中国

25歳以上の25%はその人生で脳卒中を経験するという。

さらに脳卒中経験者の35-78%は嚥下障害になり、それは肺炎の原因になる。

中国では嚥下障害への鍼治療が日常的な医療行為になっている。

これまで数多くのランダム化比較試験(RCT)が行われ、20を超えるシステマチックレビューが出版されたが、相矛盾する結論になっている。

そこで嚥下障害への鍼治療についてのシステマチックレビューを方法論的に概観してみたそうな。

2019年12月26日

健康睡眠で遺伝リスクを相殺できる?


Sleep patterns, genetic susceptibility, and incident cardiovascular disease- a prospective study of 385 292 UK biobank participants
2019  12月  イギリス

なんらかの睡眠障害をかかえていると脳卒中など心血管疾患リスクが10-40%高くなるといわれている。しかし調査によっては必ずしも一致した結論が得られていない。

いっぽう遺伝的理由による心血管疾患リスクが健康的ライフスタイルにより相殺されるという報告がさいきん増えている。

そこで睡眠行動が心血管疾患の遺伝リスクのある人にどう影響するものか大規模にしらべてみたそうな。


2019年12月25日

退院後もっとも自殺しがちな時期は


Poststroke suicide risk among older adults in South Korea- A retrospective longitudinal cohort study
2019  12月  韓国

韓国の自殺率は10万人あたり年間20.2人(2016年)で世界10位、成人に限るとその率は53.3人でありOECD国で1位の高さである。

脳卒中のあとの自殺は5年以内が高いとされており、それより短い期間での調査は少ない。

さらにうつが起きるタイミングとの関連についてもよくわかっていないので、このあたりをくわしくしらべてみたそうな。

2019年12月24日

患者ごとの食事エネルギー計算で回復が加速


Individualized nutritional treatment for acute stroke patients with malnutrition risk improves functional independence measurement: A randomized controlled trial
2019  12月  日本

脳卒中患者では嚥下や認知機能のもんだいから栄養不良になりやすく、回復不良との関連が指摘されている。

栄養不良を改善したからといって必ずしも回復が促されるわけではないが、低栄養状態、栄養不良状態にある患者に限定するとその効果はあきらかであるとする報告もある。

そこで、脳卒中の早期に患者個人の状態に即した集中的栄養サポートをおこなったときの回復度をこれまでのやりかたとくらべてみたそうな。

2019年12月23日

怒りと脳卒中 都会に住む日本人のばあい


Anger expression and the risk of cardiovascular disease among urban and rural Japanese residents- The Circulatory Risk in Community Study (CIRCS)
2019  12月  日本

2018年時点で世界人口の55%が都市部に住み2050年には70%に達するという。

都市化によりひとびとの健康状態は改善するものの、心の病にかかりやすくなる。
とくにうつや不安、怒りの感情は都市住人で顕著であるとする報告がある。

怒りの感情と脳卒中など心血管疾患との関連はあきらかになっているが、都市化による影響についてはよくわかっていないのでくわしくしらべてみたそうな。

2019年12月22日

脳卒中の慢性疼痛の特徴


Novel insights into stroke pain beliefs and perceptions
2019  12月  オーストラリア

脳卒中経験者で3ヶ月以上 慢性的な疼痛が続くケースは40-65%に見られ、一般人の19-30%よりもずっとおおい。

この疼痛について脳卒中経験者のおおくが発症まえには経験したことのない痛みであると報告している。

これらの疼痛は神経が障害されることによるものと考えられ、たとえば「肩の痛み」や「中枢性疼痛」については投薬もふくめ有効な治療法はほとんどない。

そこで脳卒中経験者が慢性疼痛をどう考え、どのように感じているのかを脳卒中以外のケースとでくらべてみたそうな。

2019年12月21日

Neurology誌:夜の睡眠と昼寝時間と脳卒中


Sleep duration, midday napping, and sleep quality and incident stroke- The Dongfeng-Tongji cohort
2019  12月  中国

睡眠時間は短くても長くても脳卒中リスクが高くなるとする報告があり、その関係がJカーブなのかUカーブなのか結論がでていない。

また脳卒中の種類との関係もあきらかでない。

さらに昼寝時間との関係および その組み合わせ効果や睡眠の質、睡眠時間の変化についてもよくわかっていないのでくわしくしらべてみたそうな。

2019年12月20日

リハビリ退院後1年間のQoL変化


Quality of life after stroke rehabilitation discharge- a 12-month longitudinal study
2019  12月  ドイツ

脳卒中患者のおよそ3分の1は、退院後もリハビリのフォローを必要としているという。

高齢の脳卒中患者のQoLについて、リハビリ病院から退院したあと長期にフォローしてその傾向をしらべてみたそうな。

2019年12月19日

Stroke誌:うつは家族にうつる


Depressive Symptoms After Ischemic Stroke
2019  12月  アメリカ

脳卒中のあとうつ症状を持続的に示す患者は17-25%いるという。

患者を世話をする家族のうつ症状率が30-45%とする報告もあり患者のうつ率を超える。

メタアナリシスでは世話人の40%にうつがみられ、世話人が女性、白人、患者が女性のばあいに うつ症状が重かった。

これまで患者と世話人家族のうつの程度を同時に評価した調査はほとんどないので大規模にしらべてみたそうな。

2019年12月18日

短下肢装具のメタアナリシス


The effects of ankle-foot orthoses on walking speed in patients with stroke- a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials
2019  12月  イラン

脳卒中で下垂足になると歩行速度は低下し転倒リスクが高まる。

つまさきを上げておくために短下肢装具が用いられることがある。

短下肢装具の歩行やバランス効果のメタアナリシスは 2011年までのデータをつかった2013年出版のものが最新で、各種バイアスやエビデンスの質についての評価がほとんどなされていなかった。

そこで最新の研究成果もふくめあらためて短下肢装具の効果についてメタアナリシスをこころみたそうな。

2019年12月17日

抜けた歯の本数と栄養状態そして脳梗塞の回復


Effect of tooth loss and nutritional status on outcomes after ischemic stroke
2019  10月  日本

脳梗塞患者の8-34%は栄養不良状態にあるという。栄養不良は予後の悪化とも関係する。

口腔衛生状態、たとえば歯周病は全身性の炎症 動脈硬化を反映し脳卒中との関連をしめす。そして歯周病が進み歯が脱落すると咀嚼機能が障害され栄養状態が悪化すると考えられる。

そこで、歯の脱落本数と栄養状態および脳梗塞予後との関連をくわしくしらべてみたそうな。

2019年12月16日

脳卒中後の便秘メカニズムがわかった


Poststroke Constipation Is Associated With Impaired Rectal Sensation
2019  12月  中国

脳卒中後のあとの便秘はめずらしくなく29-79%が経験する。

メタアナリシスによると入院患者のうち急性期の45% 亜急性期では48%が便秘だという。

しかしそのメカニズムはあきらかになっておらず、とくに直腸の運動や感覚にまで踏み込んだ研究はほとんどないので、くわしくしらべてみたそうな。

2019年12月15日

脳内出血まえの認知障害


Cognitive impairment before and after intracerebral haemorrhage- a systematic review
2019  12月  アイルランド

脳内出血は脳卒中全体の10-15%を占め、年間10万人あたり15-40人におき、75歳以上におおい。またアジア人にもおおい。

脳内出血の15-30%は皮質に発生し、35-70%は大脳基底核のある深部に、10-20%は脳幹や小脳などテント下におきる。

皮質の出血はアミロイドが沈着するタイプの動脈障害で、深部のそれは穿通枝動脈の障害が原因とされる。

脳卒中後の認知障害は40-75%に見られるという。脳内出血に限定した調査では5-44%で認知障害がおきていた。

これら調査のうち、脳内出血以前と以後の認知機能をしらべたものは少ないので関係する研究成果をシステマティックレビューしてみたそうな。

2019年12月14日

高血圧なのに睡眠8時間以上は脳卒中


Effect of hypertension status on the association between sleep duration and stroke among middle-aged and elderly population
2019  12月  中国

睡眠時間と脳卒中との関連をしらべた研究はおおくあり、メタアナリシスも行われている。

しかし結論はばらばらで、U字型の関係で睡眠は短くても長くても危険とするもの、短い場合だけが危険とするもの、J字型の関係があり長い睡眠のみが危険とするものもある。

高血圧ステータスを考慮にいれた調査はまだ行われていないようなのでくわしくしらべてみたそうな。

2019年12月13日

Stroke誌:認知予備能と脳卒中後の認知障害


Effect of Cognitive Reserve on Risk of Cognitive Impairment and Recovery After Stroke
2019  12月  韓国

脳卒中のあとの認知障害はめずらしくなくやがて認知症になる者もいる。

認知機能の低下の程度は個人差がおおきく、教育歴や職種、社会経済的要因が影響すると考えられる。

この考え方は認知予備能(cognitive reserve)とよばれ、じっさい認知予備能の低さと脳卒中後の認知機能の低下度は正の相関があるとするメタアナリシスもある。

しかしこれまでの研究のおおくは短期的なものがおおかったので、長期にくわしくしらべてみたそうな。

2019年12月12日

TIAから10年間の脳卒中率とリスク要因


Long-term risk of stroke and its predictors in transient ischemic attack patients in Germany
2019  12月  ドイツ

これまで一過性脳虚血発作(TIA)と脳卒中との関連についておおくの報告がなされてきたが、どれも古い調査であるうえに、5年以上フォローしたものがほとんどない。

そこでTIA患者の脳卒中リスクを長期的にしらべてみたそうな。

2019年12月11日

Stroke誌:ボツリヌス注射+上肢訓練=効果ゼロ


Effect of Additional Rehabilitation After Botulin Toxin-A on Upper Limb Activity in Chronic Stroke
2019  12月  オーストラリア

メタアナリシスによると ボツリヌス毒素Aには痙縮を和らげる効果はあるが日常生活動作の改善には結びつかないという。

臨床ガイドラインではボツリヌス注射後のリハビリ訓練を勧めている。しかしこの指針の科学的根拠は確認されていない。

そこで、ボツリヌス注射後に3ヶ月間の運動リハビリを追加したときの効果をきっちりと検証してみたそうな。 InTENSE (Intensive Therapy Efficacy After Neurological Spasticity Treatment)トライアルのフェーズ3に相当する。

2019年12月10日

ガンマ同調性と脳卒中からの機能回復


Cortical gamma-synchrony measured with magnetoencephalography is a marker of clinical status and predicts clinical outcome in stroke survivors
2019  11月  イタリア

脳卒中経験者の長期的な回復可能性を知る方法が求められている。梗塞の位置や体積はかならずしも予後を反映していない。

さいきんでは皮質の同調性やネットワーク結合性が機能回復のマーカーになりうると期待されている。

皮質のガンマ(>30ヘルツ)同調性はその1つで、情報処理機能の鍵になる特性とされ統合失調症や脳卒中 てんかん患者でこれが障害されることがわかっている。

さらにガンマ同調性は興奮性のグルタミン酸ニューロンと抑制性のGABAニューロンとのバランスおよび パルブアルブミンニューロンの神経可塑性調節能も反映すると考えられている。

そこで脳卒中患者のリハビリテーション前後の回復過程でのガンマ同調性をMEG(脳磁図)をつかってくわしくしらべてみたそうな。

2019年12月9日

脳梗塞を防ぐ最適な拡張期血圧は


Relationship between diastolic blood pressure and the first ischaemic stroke in elderly patients with hypertension
2019  12月  中国

中国では年間200万人があらたに脳卒中をおこし、そのうちの69.6%が脳梗塞という。

血圧と脳卒中との関係は J字カーブを描くとする報告があるいっぽうこれを否定する報告もある。

とくに高齢者の拡張期血圧と脳卒中との関連についての報告がすくないのでくわしくしらべてみたそうな。

2019年12月8日

心房細動と認知症 メタアナリシス


Association Between Atrial Fibrillation and Dementia- A Meta-Analysis
2019  11月  台湾
心房細動は不整脈の原因の1つでその有病率は上昇傾向にある。

心房細動と認知障害との関連は数多く報告されているが、これまで想定されていた以上に複雑で、たとえばライフスタイル(運動 喫煙 アルコール)、心臓代謝(肥満 高血圧 糖尿)、病態生理学的(全身性炎症 小血管病 脳低灌流)要因や血栓形成が関わってくる。

心房細動と認知症との関連をあきらかにするべくメタアナリシスを試みたそうな。

2019年12月7日

Neurology誌:不眠症の3症状と脳卒中 50万人調査


Insomnia symptoms and risk of cardiovascular diseases among 0.5 million adults
2019  11月  中国

不眠症は睡眠の質が低下した状態でメンタルの病気とされる。中国では15-69歳の35.7%が睡眠の質に問題を抱えているという。

不眠症と脳卒中など心血管疾患との関連を示すエビデンスが増えてきた。

不眠症の3つの症状、
入眠と睡眠維持の困難(difficulties in initiating or maintaining sleep:DIMS)
異常な早起き(early morning awakening:EMA)
日中への障害(daytime dysfunction:DDF)、

は それぞれ別の病理的メカニズムを反映している可能性があるので、症状ごとの心血管疾患リスクを大規模にしらべてみたそうな。

2019年12月6日

飽和脂肪酸と脳卒中リスクの用量関係


Dietary saturated fat intake and risk of stroke- Systematic review and dose-response meta-analysis of prospective cohort studies
2019  10月  中国

脳卒中で死亡する原因の43%は食事の問題であるとする報告がある。

とくに脂肪の影響はおおきいと考えられ、脂肪酸の種類とその構成比率が重要である。

飽和脂肪酸は肉、チーズ、バター、全脂肪乳に、
不飽和脂肪酸はオリーブ油、亜麻仁油、魚油、くるみ、ピーナッツにおおく含まれる。

現在の食事ガイドラインでは心血管疾患予防の観点から飽和脂肪酸の摂取を全カロリーの10%未満に抑えるよう指導している。

しかしこれまでの研究のおおくは飽和脂肪酸と脳卒中との関連について一致した結論がえられていない。

これをたしかめるべく最新の研究をふくめたメタアナリシスを試みたそうな。

2019年12月5日

くも膜下出血の頭痛と生存率


Warning headache correlates survival rate in aneurysmal subarachnoid hemorrhage
2019  10月  台湾

くも膜下出血のグレード判定方法にはいくつかある(Hunt and Hessscale, Fisher scale, WFNS)。たとえグレードがわるくても積極治療により半数ちかくが回復良好に至るという報告もある。

突然の強い頭痛や激しい嘔吐、局所神経症状、けいれん発作などはくも膜下出血の警告症状とされているが、これらと予後との関係はあきらかになっていない。

そこでくも膜下出血の警告症状と死亡率、その関連要因についてくわしくしらべてみたそうな。

2019年12月4日

【祝】365日x10年間 連続更新

今日は脳卒中記念日で ブログを始めた日でありETの日でもある。
毎年この日は自分語りにだけつかう。


ブログ歴がまる10年(脳卒中歴は11年)になった。
この間一瞬だった。

たまに読み返すと書いた記憶がほとんどない記事がいくつもあっておどろく。
認知症の前段階だろうか。


キーワード「脳卒中」をアブストラクトに含む論文の出版ペースがこの10年で倍になり、さいきんでは1日50件以上がチェック対象になった。

なんの評価基準にも乗らないどうでもいいことを ただ「自分がそうしたい」という理由だけで続けてこられてちょっとうれしい。

とはいうものの あと5年は続かない自信がある。その理由とは、、、
図:脳卒中記念日

2019年12月3日

情報処理速度の低下 4年後の


Slowed Information Processing Speed at Four Years Poststroke- Evidence and Predictors from a Population-Based Follow-up Study
2019  11月  ニュージーランド

認知障害は脳卒中経験者の35-70%におきる。そのなかでも情報処理速度( Information Processing Speed:IPS)の低下は急性期患者の70%におよぶという。

IPSの低下は認知障害の他の側面にもおおきく影響し、数字モダリティー検査(Symbol Digit Modalities Test:SDMT)のスコアによく反映されると考えられている。

IPSの低下をもたらす要因と長期の有病率についての調査はほとんどないのでくわしくしらべてみたそうな。

2019年12月2日

認知or運動の機能障害 神経科医が選ぶシナリオは


Self-perceptions on cognitive versus motor disability among neurologists
2019  11月  アメリカ

修正ランキンスケール(modified Rankin Scale:mRS)は脳卒中患者の機能回復度の評価によく用いられる。

0-6のスケールがあって、0は無症状、6は死亡をあらわす。
通常、0-2または0-3を「回復良好」とし4-6を「回復不良」と評価する。

たとえば介助なし歩行ができず 認知機能に問題ない場合、mRSは4の回復不良となる。

いっぽう運動機能にはまったく問題なくて 認知障害のために会社をクビになった場合でも、mRSは2となり回復良好とされる。

神経科医が患者に治療法をすすめる際には、臨床試験の結果から「回復良好」となりうる手段をえらぶことになるが、かれらが認知機能と運動機能のどちらに価値を見出しているのかによってはその意味するところがかならずしも患者と一致しなくなる。

そこで神経科医たちの価値観をしらべてみたそうな。

2019年12月1日

小児脳卒中と「心の理論」


Pediatric Stroke Impairs Theory of Mind Performance
2019  11月  アメリカ

小児期に脳卒中を経験した者の50-60%は長期にわたり運動 認知 行動に問題を抱えるという。

しかしこれまで社会認知(social cognition)機能についての研究はほとんどなかった。

心の理論(Theory of Mind:ToM)は他者の信念や意志を推し量り関係を構築する能力を指し社会認知機能の1側面をなす。

自閉症スペクトラムや外傷性脳損傷、ADHD、認知症でToMの障害がみられるとする報告がある。

そこで小児脳卒中経験者のToMについて健常者とくらべてみたそうな。

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