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Apathy and suicide-related ideation 3 months after stroke: a cross-sectional study.
2015 4月 香港
脳卒中後のアパシー(無気力・無関心)と自殺願望との関連を調べてみたそうな。
平均年齢67、518人の脳梗塞患者について神経精神病テストを行った。さらに発症3ヶ月後に面談して自殺を考えたことがあったか確認した。
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Apathy and suicide-related ideation 3 months after stroke: a cross-sectional study.
2015 4月 香港
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Is it safe to drive after acute mild stroke? A preliminary report.
2015 5月 カナダ
・健常者に比べ患者の運転エラー回数(衝突、脱輪、速度超過)は健常者の2倍以上だった。
・単純な右左折動作のエラー回数は健常者と患者で差はなかったが、
・交通がある状態での左折時(右側走行)に患者のエラー率は有意に高かった。
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Stroke: a Hidden Danger of Margin Trading in Stock Markets.
2015 5月 台湾
・株式市場の信用取引が増加した3-6日後に脳卒中患者の入院数も増えていた。
・おおよそ信用取引が1%増加すると、平均で1日あたり233人の脳卒中入院患者数が 2.5人ぶん増加した。
・この関連は45-74歳の男性についてのみ確認できた。
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Length of Stay at Inpatient Rehabilitation Facility and Stroke Patient Outcomes.
2015 5月 アメリカ
・リハビリ病院への平均入院日数は、軽症8.9日、中等症13.9日、重症22.2日間だった。
・入院日数が長くなると、中等症では認知機能がやや回復し、
・重症患者では認知、運動機能の改善と社会復帰が促された。
・一方、軽症患者にとっては入院日数が増えるほど運動機能の回復度は低く、社会復帰も遅れた。
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Lesion Characteristics of Individuals With Upper Limb Spasticity After Stroke.
2015 5月 カナダ
・「被殻」に損傷のある患者で痙縮がもっとも多かった。
・損傷部位の体積が大きいほど痙縮も重くなった。
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Muscle activation of drivers with hemiplegia caused by stroke while driving using a steering wheel or knob.
2015 4月 韓国
・健常者グループではステアリングとスピンナーノブ使用時で右左折時ともに、筋肉活動に明らかな差はなかった。
・片麻痺グループの左折時、ステアリングまたはスピンナーノブの使用で筋肉活動に差はなかったが、
・右折時はステアリングとスピンナーノブ使用で筋肉活動に差が生じた。
・上腕三頭筋に限定すると、片麻痺患者の右折時は スピンナーノブのほうが明らかに筋肉活動が低かった。
・さらに片麻痺患者の右折時の上腕三頭筋の筋肉活動は、健常者のそれよりも有意に低かった。
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Improvement of spontaneous language in stroke patients with chronic aphasia treated with music therapy: a randomized controlled trial.
2015 5月 イタリア
・音楽療法グループでは自発的な発話能力が有意に改善した。
・音楽療法グループの50%は健康上の活力スコアも改善した。
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Speech entrainment compensates for Broca's area damage.
2015 4月 アメリカ
・ブローカ失語の患者で発話できる語数が有意に増加した。
・他の種類の失語症患者ではこのような改善は見られなかった。
・下前頭回へのダメージのある患者で効果が期待できた。
失語症が治るスピーチ・エントレインメントとは
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SEE IT: Virginia cop resigns after using Taser, pepper spray on possible stroke victim
2015 5月 アメリカ
・34歳のワシントンさんは自動車で走行中に脳卒中になり、複数の車に接触して停止した。
・通報を受けた警察官が2名到着し、両手を挙げるよう呼びかけるも左腕が動かなかった。
・そこへ3人目の警察官が現れ、まずスタンガンを打ち込んだ。
・効果がないとみると次はトウガラシスプレーを至近距離から顔面へたっぷり吹きつけた。
・そしてワシントンさんを引きずり出し組み伏せ 手錠をかけた。
・この一連の過程は各警察官のボディカメラに記録されていた。
・10日後これらの動画が検証され、スタンガンを打ち込んだ警察官が過剰攻撃を理由に退職した。
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Analysis of the level of Dysphagia, anxiety, and nutritional status before and after speech therapy in patients with stroke.
2015 4月 ブラジル
・言語療法前、33.3%が軽中等度の嚥下障害で、88.2%は食事を経口摂取していなかった。
・47.1%は栄養失調で、
・35.3%は軽度の不安レベルにあった。
・言語療法後、33.3%が軽度の嚥下障害、
・16.7%が栄養失調、
・50%は最低スコアの不安レベルにあった。
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Prevalence of Post-Stroke Cognitive Impairment in China: A Community-Based, Cross-Sectional Study.
2015 4月 中国
・80.97%が認知障害だった。
・このうち39.59%(全体の32.05%)が認知症と診断された。
・過去の脳卒中歴や合併症経験があると認知障害リスクが約3倍になった。

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Cardiovascular disease incidence and survival: Are migrants always worse off?
2015 5月 デンマーク
・男性難民は 脳卒中および心血管疾患の発症リスクが有意に低かったが、急性心筋梗塞リスクは高かった。
・女性難民も脳卒中の発症リスクは明らかに低かった。
・家族呼び寄せ移民の脳卒中、心血管疾患リスクは男女ともに低かった。
・移民の脳卒中、心血管疾患の生存率は、出身国や難民、家族呼び寄せ移民の区別にかかわらずデンマーク出身者よりも良かった。
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Functional and Motor Outcome 5 Years After Stroke Is Equivalent to Outcome at 2 MonthsFollow-Up of the Collaborative Evaluation of Rehabilitation in Stroke Across Europe
2015 5月 ベルギー
・発症時の平均年齢69、84%が脳梗塞、53%は左側麻痺だった。
・6ヶ月 - 5年 の間に、運動機能が複数の指標で明らかに低下していた。
・2ヶ月時点の運動機能と5年後のそれに有意な差はなかった。
・高齢、重症な患者ほど長期的回復度は低かった。
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Continuous passive movement does not influence motor maps in healthy adults.
2015 4月 オーストラリア
・運動誘発電位および対応する脳皮質マップに有意な差は生じなかった。

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Sleep Amount May Up Stroke Risk for Some
2015 5月 アメリカ
・睡眠時間が7-8時間に比べ、5時間以下の脳卒中リスクは83%増しで、
・睡眠が8時間以上の場合も74%増加した。
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Impact of Libido at 2 Weeks after Stroke on Risk of Stroke Recurrence at 1-Year in a Chinese Stroke Cohort Study.
2015 5月 中国
・30.34%の患者は発症2週間時点で性欲が低下していた。
・1年後 9.45%の患者が脳卒中を再発した。
・性欲が変わらなかった患者に比べ、性欲低下患者の脳卒中再発リスクは41%低かった。
・この関連は男性、60歳以上で顕著だった。
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Prognostic value of grip strength: findings from the Prospective Urban Rural Epidemiology (PURE) study
2015 5月 カナダ
・この間に2.0%(3379人)が死亡した。
・握力が低下すると死亡率が上昇した。
・特に、5kgの握力低下で総死亡率が16%あがり、
・脳卒中リスクも 9%高くなった。
・握力と糖尿病、肺炎、転倒、骨折などとの有意な関連は見られなかった。
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認知症薬で意識障害改善か 脳卒中後遺症に貼り薬
2015 5月 Japan
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Hemispheric differences in malignant middle cerebral artery stroke.
2015 4月 アメリカ
・悪性中大脳動脈梗塞の左右脳のわかる患者データが2673人分見つかった。
・そのうち63%は右脳の梗塞だった。
・右脳梗塞の場合の死亡率は31%、左脳は36%で ほぼ同じだった。
・合併症率は右脳のケースで高かった。
死んでしまいやすい脳内出血は 右脳? それとも左脳?
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Head Position in the Early Phase of Acute Ischemic Stroke: An International Survey of Current Practice.
2015 4月 チリ
・42.9%の医師から回答があった。
・結果はほぼ半々で、
・「上体を起こして寝かせる」 が52.8%
・「フラットに寝かせる」 が47.2% だった。
・脳卒中患者の頭の位置についての規定が院内に無いとする医師が 53.9%いた。
・71%の医師は急性期脳梗塞患者の頭の位置がどうあるべきか確信がなかった。

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Burden in caregivers of long-term stroke survivors: Prevalence and determinants at 6 months and 5 years after stroke.
2015 4月 ポーランド
・発症から6か月時点では介護者の44%がかなりの負担を感じていた。
・5年後ではその割合は30%になっていた。
・6ヶ月時点の負担感は、介護者の"首尾一貫感覚"(ストレスに対処する力)および介護に要する時間と強く関連していた。
・5年後では介護者の不安が負担感の主な要因だった。
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Prevalence, knowledge, and treatment of transient ischemic attacks in China
2015 5月 中国
・人口年齢構成を考慮に入れたTIA患者の割合は2.27%だった。
・TIAは女性や高齢の入院患者に多かった。
・成人の3.08%はTIAの知識を有していた。
・TIAと診断された患者のうち正規の治療を受けたのは4-5%のみだった。
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Physical activity profiles and sedentary behaviour in people following stroke: a cross-sectional study.
2015 5月 イギリス
・1日あたりの歩数は 4035 vs. 8394 で脳卒中経験者は非常に少なかった。
・睡眠を含むじっとしてる時間は、20.4 vs. 17.5 で脳卒中経験者が長かった。
・脳卒中経験者の歩行はいつもマイペースで健常者に比べ非常に遅かった。
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Patient-directed therapy during in-patient stroke rehabilitation: stroke survivors' views of feasibility and acceptability.
2015 4月 イギリス
・患者は概ね ひとりリハビリに好意的だった。
・具体的な感想は、71%が「有意義である」、68%は「楽しい」、59%が「効果があった」、88%が「仲間にも薦めたい」 だった。
・下肢エクササイズはミラーセラピーよりも評価が高かった。
・使用する用具の準備、設置が症状の重い患者にはキツかった。
・ヤル気の喪失と監督者の不在は不安要素だった。

Wiiが脳卒中リハビリに有効であることを文句なしに証明することにした
じっさい ビデオゲームで脳卒中リハビリする療法士さんはどれくらいいるの?
作業療法士さんに来てもらったけど効果が無いばかりか気晴らしにもならなかった
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Obesity Increases Risk of Ischemic Stroke in Young Adults
2015 5月 アメリカ
・BMIが肥満レベルである30kg/m2を超えると脳卒中リスクが1.57倍に上がった。
・しかし、喫煙、高血圧、糖尿病を考慮に入れるとBMIと脳卒中リスクとの関連の有意度は非常に弱くなった。
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Hospital Differences in Motor Activity Early after Stroke. A Comparison of 11 Norwegian Stroke Units.
2015 4月 ノルウェー
・患者は日中の44.1%の時間をベッドで過ごしていた。
・43.2%の時間はベッドの外で座り、
・8.3%の時間は活動的に過ごした。
・理学療法士と過ごす時間が多い場合や食事を共用スペースで摂る場合に身体活動が増えた。

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Acupuncture Efficacy on Ischemic Stroke RecoveryMulticenter Randomized Controlled Trial in China
2015 4月 中国
・6ヶ月後、死亡または身体機能に障害を残した患者の割合は、20.7% vs. 25.8% で鍼治療グループがやや少なかった。
・鍼治療を10セッション以上受けた患者で効果的だった。
・6ヶ月後、死亡または介護施設送りになった患者の割合は、グループ間で有意な差はなかった。
・深刻な有害事象の割合は7.6% vs.8.3%だった。
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Comparison of cardiovascular mortality in the great East Japan and the great hanshin-awaji earthquakes - a large-scale data analysis of death certificates.
2015 4月 日本
・震災後、急性心筋梗塞および脳卒中の月毎の死亡者数が有意に増加した。
・地震から2ヶ月後では、阪神淡路大震災でのみ依然として急性心筋梗塞の死亡者数が多かった。
・地震発生から2週間後までの急性心筋梗塞の死亡率は、両震災共に 震度と明らかな関連があった。
・脳卒中死亡率と震度との関連は見られなかった。

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Cancer in Young Adults With Ischemic Stroke
2015 4月 スウェーデン
・77人(7.7%)がガンと診断された。
・そのうち39人(3.9%)は脳卒中以前にガンと診断されていた。
・ガンと診断された者の53.2%(41人)はフォロー期間中に死亡していた。
・ガンと診断されてから脳卒中になるまでの期間はおよそ 4.9年で、
・脳卒中からガンが見つかるまでの期間は 6.7年だった。
・脳卒中後のガンは40歳以上で大酒飲み、喫煙者に多かった。
・亡くなった者の割合は、ガンあり68.6% vs. ガンなし19.7% だった。
軽い脳梗塞とホッとしていたのも束の間 実はガンでしたと告げられる患者の割合と見分け方
なぜ脳梗塞患者はガンになりやすいのか
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Music-supported therapy (MST) in improving post-stroke patients' upper-limb motor function: a randomised controlled pilot study.
2015 4月 中国
・4週間後、両グループの上肢の運動機能は大きく改善した。
・音のでないグループに比べ、音が出るグループで改善度が有意に高かった。
元
Recovery to Preinterventional Functioning, Return-to-Work, and Life Satisfaction After Treatment of Unruptured Aneurysms
2015 4月 オランダ
・110人(69%)から回答が得られた。
・手術から平均6年間経っていた。
・54人は血管内手術(コイル塞栓術)を、56人は顕微鏡下手術(クリッピング)を受けた。
・81%は3ヶ月ほどで手術前の状態に回復できた。
・78%は職場復帰ができた。
・手術後、人生満足度は76%→52%に低下したが、長期的には67%にまで持ち直した。