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2023年3月31日

若年脳卒中と1年後のがん JAMA Net.

2023  3月  オランダ


がんの患者は、腫瘍による直接の影響、血栓促進作用、治療、によって脳卒中リスクが高くなる。

また、脳卒中のあとすぐにがんが見つかる可能性もある。この場合は脳卒中発症時に潜伏していたがんであると考えられる。

このような脳卒中後のがんとの関連は、若年層で顕著であると考えられるがそのような研究はほとんどないので、くわしくしらべてみたそうな。

2023年3月30日

小脳「脳卒中」の誤診

2023  2月  グルジア


小脳の脳卒中は全体の2-3%を占め、大脳の脳卒中にくらべて死亡率がほぼ2倍である。

症状は、めまい、吐き気、嘔吐、歩行障害、頭痛、難聴などで他の疾患と重なるため誤診が起きやすい。

その特徴をレビューしてみたそうな。

2023年3月29日

救急めまいの種類と脳卒中の割合

2023  3月  スイス


救急外来のめまい患者は、嘔吐、歩行障害などの症状をともなうことがおおく前庭症候群としてまとめて扱われる。

前庭症候群の種類別割合および原因となる病気の診断結果との関係をくわしくしらべてみたそうな。

2023年3月28日

Stroke誌:脳卒中でメンタル治療している割合

2023  3月  オーストラリア


脳卒中の後の不安やうつ気分が悪化して治療されていない場合、それが転帰に影響する可能性がある。

そこで、脳卒中後に心のケアを受けることと、将来どのように影響するかをくわしくしらべてみたそうな。

2023年3月27日

くも膜下出血の「週末効果」なかった

2023  3月  アイルランド


くも膜下出血では破裂動脈瘤の迅速な診断と治療が求められている。

いっぱんに週末入院の患者は死亡率が高く、「週末効果」と呼ばれている。

その原因としてスタッフレベルの低下、上級医の不在、画像診断利用率の低下、などが考えられる。

3次病院でのくも膜下出血の週末効果をくわしくしらべてみたそうな。

2023年3月26日

血圧下げると再発予防にいいかも JAMA Neurol .

2023  3月  台湾


高血圧は脳卒中の主な再発危険因子と考えられているものの、

降圧療法のランダム化比較試験のほとんどでは有意な再発予防効果が示されていないので、

どの程度血圧を下げたらよいものかメタアナリシスで検証してみたそうな。

2023年3月25日

くも膜下出血の「ターソン症候群」の頻度ときっかけ

2023  3月  ドイツ


ターソン症候群(Terson Syndrome)はくも膜下出血後によくみられる合併症で、10-46%の割合でおきると報告されている。

頭蓋内圧の上昇により眼球内の静脈が破綻、出血した状態を指す。自然治癒しない場合には手術により大幅に症状改善できるという。

ターソン症候群の発生率の高さにもかかわらず、その認知度は低いので、予測因子についてくわしくしらべてみたそうな。

2023年3月24日

原因不明の脳梗塞の「原因」がわった

2023  3月  ノルウェー


潜因性脳梗塞は、原因が不明または競合する原因が2つ以上ある場合を指し、脳梗塞の25-40%を占める。

大部分は塞栓元不明のESUSとよばれる状態で、おもに心房細動や卵円孔開存が疑われる。

脳梗塞の再発予防は原因をただしく特定することが重要なので、潜因性脳梗塞の原因を解明するべく患者を12ヶ月間しらべてみたそうな。

2023年3月23日

Stroke誌:気分障害と脳卒中の因果関係

2023  3月  スウェーデン


気分障害(mood disorder:いわゆるうつ病または躁うつ病)と脳卒中はしばしば併存する。

そこで気分障害と脳卒中の因果関係をあきらかにするべくメンデルランダム化解析をこころみたそうな。

2023年3月22日

動作観察と運動イメージの組合せは

2023  3月  イギリス


脳卒中のリハビリテーションにおいて、身体的な運動がむつかしいばあいには動作観察療法(AO)や運動イメージ療法(MI)が用いられる。

それぞれを独立して行うよりも、組み合わせることで相乗効果が得られるとする報告があるので、上肢リハビリのカップスタッキング課題についてその効果を検証してみたそうな。

2023年3月21日

頚部動脈解離の頭痛がいつまでもつづく割合

2023  2月  ポルトガル


頸部脳動脈解離は、頸部または頭蓋内の動脈の内膜が裂けてできた偽腔に血液が充満して頭や顔、首に痛みが生じる。

この痛みは、1-3ヶ月内に解消する急性痛と持続痛に分類できる。

急性痛にくらべて持続痛の報告は圧倒的にすくないのでくわしくしらべてみたそうな。

2023年3月20日

心房細動カテーテルアブレーションの長期再発率

2023  3月  イタリア


心房細動のカテーテルアブレーションに関する研究のおおくは、フォロー期間が1年以内であり、3年を超えるデータはほとんどない。

そこで、過去20年間の患者記録をすべて見直してみたそうな。

2023年3月19日

LDLコレステロール高い脳内出血は死亡率が

2023  2月  中国


脳内出血は脳卒中全体の10%を占め、有効な治療法は無く死亡率が高い。

LDLコレステロールは動脈硬化に関与し脳梗塞リスクを高めることが報告されているいっぽう、脳内出血の発生に対しては保護的である可能性が示されている。

しかしLDLコレステロールが脳内出血後の死亡リスクに及ぼす影響については一貫した結論が得られていなので、メタアナリシスをこころみたそうな。

2023年3月18日

LGBTが脳卒中になる背景と再発しやすさ

2023  2月  アメリカ


性的ジェンダーマイノリティ(sexual and gender minority:SGM)は、LGBTに加えて生殖器や染色体レベルで多数派と異なる人々も含む考え方であり、アメリカ人口の7-8%にあてはまる。

SGMと脳卒中との関連についてはほとんど知られていないので、くわしくしらべてみたそうな。

2023年3月17日

脳卒中経験者の睡眠障害の割合

2023  3月  カナダ


睡眠障害が将来の脳卒中の危険因子であることは知られているが、

脳卒中経験者における睡眠障害の有病率はよくわかっていないので、くわしくしらべてみたそうな。

2023年3月16日

Stroke誌:高齢脳卒中に幹細胞移植の前臨床実験

2023  3月  アメリカ


脳卒中は高齢者の障害のおもな原因であり、ダメージを受けた神経を回復する方法がない。

人為的に脳卒中にした動物による実験から、骨髄由来のヒト間葉系幹細胞(hMSC)の移植が有望であることが示されているが、高齢の動物での実験は少ないのでくわしくしらべてみたそうな。

2023年3月15日

便秘は心房細動の原因だった

2023  2月  中国


脳卒中など心血管疾患患者の約50%には便秘が見られ、関連性が指摘されている。

この関連がバイアスもしくは因果関係によるものかは解明されていない。

そこで、観察研究から因果関係を推論できるメンデルランダム化解析をこころみたそうな。

2023年3月14日

長期的な肥満度の変動が脳梗塞リスクに与える影響

2023  2月  ノルウェー


肥満度BMIは脳梗塞リスクとJ字型の用量関係にあることが報告されている。

これらの研究の大部分ではBMIの測定は1回のみであり、数十年にわたりBMIを繰り返し確認した研究はほとんどないので、大規模にしらべてみたそうな。

2023年3月13日

スパイシー食が脳卒中を防ぐ効果

2023  2月  中国


野菜や果物がおおく肉や脂肪が少ないいわゆるDASH食は血圧をターゲットとした推奨食事パターンとして知られており、その遵守度(DASHスコア)が高いほど脳卒中死亡率が低いことがわかっている。

いっぽう、おもに唐辛子の含有量で定義されるスパイシー食には血管拡張や抗炎症、コレステロール低下作用が報告されている。

そこで、スパイシー食の脳卒中発生率への影響をDASH食とくらべてみたそうな。

2023年3月12日

脳卒中後うつの主な3症状と病変位置

2023  2月  中国


脳卒中後のうつはよくある合併症で、患者の29%が罹るという。

脳卒中後うつには、その症状群がありネットワークを形成して影響しあっているとする考え方がある。

そこで、これら脳卒中後うつ症状群と病変部位との関連をくわしくしらべてみたそうな。

2023年3月11日

脳内出血で全身性の炎症がおきる割合

2023  3月  中国


脳内出血のあとは、脳全体や末梢に炎症がみられる。

全身性炎症反応症候群(SIRS)は通常、感染症によって引き起こされるが、脳内出血がきっかけになることもある。しかしその研究はすくない。

そこで、脳内出血後のSIRSの有病率と臨床転帰について、くわしくしらべてみたそうな。

2023年3月10日

Stroke誌:ラクナ梗塞後にたばこ辞めない率

2023  3月  アメリカ


たばこは脳梗塞の危険因子である。

しかし脳梗塞後の喫煙継続率とその後の心血管イベントへの影響についての研究はほとんどないのでくわしくしらべてみたそうな。

2023年3月9日

二重課題歩行の前頭前野 n-バックのときは

2023  2月  中国


脳卒中患者はマルチタスクが困難である。

歩行に認知課題を重ねるデュアルタスク(二重課題)歩行をさせると脳卒中患者の日常生活での歩行能力を推し量ることができる。

二重課題によっていずれかいっぽうの課題パフォーマンスが低下することがある。その背景としてCapacity理論、Bottleneck理論、Multiple resource理論などが提唱されている。

脳の前頭前野が二重課題の実行にかかわるとされ、おおくの研究がなされているので、二重課題内容と前頭前野についての研究の体系的レビューをこころみたそうな。

2023年3月8日

くも膜下出血の「鎮静」はテキトーだった

2023  2月  ドイツ


くも膜下出血では頭蓋内圧の亢進や血管攣縮、てんかん発作などの合併症を管理する目的で、長期の鎮静(意識レベルの低下)措置がとられる。

しかし鎮静下では遅発性脳虚血検出のための臨床検査が困難になる。

くも膜下出血での鎮静措置についての研究データは少ない。

この鎮静は、おもに外傷性脳損傷や一般救急医療の経験にもとづいて行われているだけであり、くも膜下出血に適した推奨の鎮静プロトコルが存在しているわけではない。

そこで、実際の鎮静の適応とモニタリング、長期管理、鎮静の解除にかんして現場の医師たちに聞き取りをこころみたそうな。

2023年3月7日

脳内出血の6割はサラサラ薬使用者で悪転帰

2023  3月  ノルウェー


脳内出血の血腫拡大は、最初の3時間に起こるので早期の血圧管理が注目されている。

近年、高齢化により抗血栓療法併用者が増加していることから、入院直前血圧と抗血栓療法の有無が脳内出血転帰に及ぼす影響をくわしくしらべてみたそうな。

2023年3月6日

10年後の作業記憶と脳内ネットワーク

2023  2月  スウェーデン


脳卒中後の作業記憶の障害は、実行機能やエピソード記憶にも影響して認知症リスクを高めるという。

作業記憶が改善するメカニズムはほとんどわかっていないので、脳内ネットワークの結合性に注目してくわしくしらべてみたそうな。

2023年3月5日

MRIを撮ると脳梗塞が再発する頻度

2023  2月  中国


高齢化や画像診断技術の進歩により、無症候性の脳梗塞が過剰に診断されている。

そのいっぽうで脳卒中類似症状の陰に見過ごされている脳梗塞も少なくない。

そこで、脳梗塞の再発に関して、臨床症状があってみつかる再発と画像診断による再発の頻度および危険因子をくわしくしらべてみたそうな。

2023年3月4日

心房細動の死因 脳出血>>脳梗塞だった

2023  3月  タイ


心房細動患者にたいして脳梗塞を予防するために経口抗凝固薬(OAC)が日常的に処方されている。

しかしアジア人の抗凝固薬の使用は、命にかかわる大出血の発生率上昇と関連するという報告がある。

そこで、抗凝固薬を使用する心房細動患者の死因をくわしくしらべてみたそうな。

2023年3月3日

ジャガイモが日本人を脳卒中から護る効果

2023  3月  日本


ジャガイモの摂取量と脳卒中など心血管疾患との関連はあきらかになっていないので、

日本人についてくわしくしらべてみたそうな。

2023年3月2日

長時間労働でおきる脳卒中の種類は

2023  2月  フランス


長時間労働と脳卒中との関連をしめすエビデンスは増えているが、脳卒中の種類を区別した研究はほとんどないのでくわしくしらべてみたそうな。

2023年3月1日

運転再開者の再発率と危険因子

2023  2月  シンガポール


自動車運転は自立の手段でもあり、できないと社会から孤立して健康の悪化につながる。

脳卒中後の運転では、運転中の再発の可能性が懸念事項になっている。

そこで、運転評価とリハビリテーションプログラム(Driving Assessment and Rehabilitation Program :DARP)に紹介されてきた脳卒中経験者の再発率とその危険因子についてくわしくしらべてみたそうな。