~ 5000超の記事をシンプルな単語で検索するよ!

2020年2月10日

上肢機能の2年間回復曲線


Recovery of upper limb function is greatest early after stroke but does continue to improve during the chronic phase: a two-year, observational study
2019  10月  オーストラリア

脳卒中患者の最大70%は上肢機能に障害をうけるという。

その回復プロセスには上肢の能力とパーフォーマンスの側面がある。

これらを長期にしらべた報告はすくないので、脳卒中の早期から24ヶ月間までの回復をフォローしてみたそうな。




平均年齢68の脳卒中患者34人について、発症から14日以内、6週間、3,6,12,18,24ヶ月時点での上肢機能を、
Chedoke McMaster Stroke Assessment および Motor Activity Logから
運動能力、
アクティビティの総量、
握力、
動きの質、
を評価した。


次のことがわかった。

・すべての評価項目で、ひと月あたりの改善度は最初の6週間がもっとも大きかった。

・アクティビティの総量と握力の向上は12ヶ月間続いた。

・運動能力と動きの質は18ヶ月間持続した。

・個人レベルでは脳の損傷位置が皮質 皮質下いずれでも改善が24ヶ月間つづく者もいた。

上肢機能の能力とパフォーマンスの改善は脳卒中後の早期におきていた。グループ全体としては改善は12-18ヶ月後まで続いた。個人レベルでは24ヶ月時点でも改善が続いている者もいた、


というおはなし。

図:上肢機能の起伏曲線2年間



感想:

回復曲線系の記事↓。
脳出血の上肢は1-3ヶ月にグイッと回復する

脳梗塞患者 6ヶ月間の機能回復曲線

被殻出血患者の運動機能回復曲線

脳卒中からの回復は 6ヶ月後ではなく2ヶ月後に決まる

ご意見 ご感想はこちら

名前

メール *

メッセージ *