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2021年12月28日

Stroke誌:「肥満」自体は脳梗塞のリスクではなかった

2021  7月  ノルウェー


肥満は脳卒中の危険因子である。

しかし肥満そのものが、あるいは肥満による代謝異常が脳卒中リスクを高めるのかどうかはあきらかになっていない。

そこで、大規模研究から代謝的健康状態と体重、脳卒中との関連についてくわしくしらべてみたそうな。



ノルウェーのHUNT研究35105人の参加者を対象に、

代謝的健康状態を、

ウエスト周囲径(男性102cm以上、女性88cm以上)、および

非空腹時中性脂肪(150mg/dL以上)、
HDLコレステロール(男性40mg/dL未満、女性50mg/dL未満)、
血圧(130/85 mmHg以上)、
非空腹時血糖値(200 mg/dL以上)

のいずれか2つ以上が該当する場合を 代謝的不健康(Metabolically unhealthy)とし、脳卒中との関連を解析した。



次のようになった。

・平均12年のフォロー期間中に1161件の脳梗塞が発生した。

・肥満の代謝的不健康者は、正常体重の代謝的健康者にくらべて脳梗塞発症率が1.30倍だった。

・高血圧がもっとも重要な代謝性危険因子と考えられた。

・代謝的に健康な過体重または肥満の者は、正常体重者と同等の脳梗塞発症率だった。


長期にわたる過体重や肥満も、代謝異常を伴わない限り脳梗塞の危険はとくべつ高くないと考えられる、


というおはなし。
肥満と脳梗塞と代謝異常


感想:

メタボがどうのではなくて、

おもに糖尿病と高血圧の有無だけが重要ってこと。


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