元2023 3月 スイス
救急外来のめまい患者は、嘔吐、歩行障害などの症状をともなうことがおおく前庭症候群としてまとめて扱われる。
前庭症候群の種類別割合および原因となる病気の診断結果との関係をくわしくしらべてみたそうな。
2015-2020年の救急のめまい患者の記録を再解析した。
前庭症候群は、数日から数週間つづく「急性」、数秒から数時間の「一過性」、数ヶ月から数年つづく「慢性」、に分類した。
次のことがわかった。
・全患者1535人のうち、19.7%が急性、34.7%が一過性、4.6%が慢性の前庭症候群で、40.9%は前庭症候群でないか分類不能とされた。・原因の診断がついた上位3つの病名は、脳卒中が10.1%、良性発作性頭位めまい症が9.8%、前庭神経炎9.6%だった。・急性の前庭症候群のうち25.4%が脳卒中だった。・45.0%のめまいの原因は不明のままであり、18.0%は誤診だった。・全体として、めまい患者1535人のうち69.9%がMRIかCT検査をうけた。
急性のめまいで救急を訪れた患者の4分の1は脳卒中であり、全体の10%を占めた、
というおはなし。
感想:
顔腕口のFAST症状がないめまいだけの患者には小脳やられてたりする場合がある↓。
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