元2024 1月 中国
気温と脳卒中リスクとの間には有意な関連が存在するが、心血管リスクの高い集団における結果は十分ではない。
そこで、心血管系リスクの高い集団における気温と脳卒中リスクに関する現在のエビデンスを系統的にレビューしてみたそうな。
MEDLINE、Embase、PsycINFO、CINAHL、Web of Science、GEOBASEを対象に、2023年7月3日までの文献検索を行い、すべての集団ベースの研究を同定した。
次のようになった。
・データベース検索により9025の論文が同定され、複数の研究者がその中から23の論文を厳選した。・気温が低いほど高齢者における脳出血と脳梗塞の両方の罹患率と死亡リスクが増加する可能性が高いことが示された。・逆に、気温が高いことは脳出血リスクと有意に関連するが、脳梗塞リスクは低下する。・うっ血性心不全や脂質異常症を合併している患者では、気温が高くても低くても脳卒中リスクが増加する。
高齢者では気温が低いほど脳出血と脳梗塞の両方の罹患率と死亡率が高くなる。対照的に、気温が高いと脳出血リスクと有意に関連するが、脳梗塞リスクは減少する。うっ血性心不全や脂質異常症を合併している患者では、気温の高低は一貫して脳卒中リスクを増加させる、
というおはなし。
感想:
よくまとまってる。わかりやすい。
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