元2024 6月 中国
トリグリセリド-グルコース指数(TyG)はインスリン抵抗性の信頼あるバイオマーカーであり、
TyG = ln ( トリグリセリド(mg/dL) × グルコース(mg/dL) / 2 )
心血管疾患と関連があることが知られている。
しかし脳卒中との関連は不明である。
そこで、メンデルランダム化(MR)解析でこれらの「因果関係」をくわしくしらべてみたそうな。
1999年から2018年の国民健康・栄養調査(NHANES)と集中治療医療情報マート(MIMIC-IV)のデータを使用し、
TyGと脳卒中との関連をMR解析した。
次のようになった。
・NHANESおよびMIMIC-IVから、それぞれ脳卒中を発症した740名および589名の参加者を対象とした。・TyGは脳卒中による死亡リスクと線形に関連していた。・遺伝的に予測される高いTyG値は脳卒中リスクが低い、という因果関係を裏付けることが示された。
高いトリグリセリド-グルコース指数(TyG)は脳卒中リスクの低下と因果関係がある。 TyGは脳卒中リスク管理に重要な要素である、
というおはなし。
感想:
TyG指数、はじめて知った。
ようするに、
トリグリセリド(中性脂肪)とグルコース(血糖値)が高めなひとほど脳卒中になりにくく、
これらの値が低いことは脳卒中予防的には自慢にならないってこと。
