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2014年7月6日

デュアルtDCSで失語症を治療してみた


Ipsilesional and contralesional regions participate in the improvement of poststroke aphasia: a transcranial direct current stimulation study.
2014  6月  イタリア

デュアルtDCS(経頭蓋直流電気刺激)の失語症への効果を調べてみたそうな。


右脳損傷で交差性失語の脳卒中患者について、

・右脳の下前頭回(ブロードマンエリア 44/45:下前頭回)にマイナス極、左脳の下前頭回(44/45)にプラス極を貼る治療を2週間おこなったところ、命名課題スコアが大きく改善した。

・同じ刺激をブロードマンエリア(39/40)について行ったところ、ほとんど改善効果はなかった。

・ところが電極の極性を入れ替えたところ、下前頭回を刺激したときよりも大きく改善した。


脳卒中の失語症回復には損傷側脳、健常側脳の両方のエリアが関与していそうである。tDCSが治療に役立つかも知れない、


というおはなし。
ブロードマンの脳地図
感想:

脳表面のずいぶんと細かい位置を指定をしているものの、塩水で湿らせたでかい電極スポンジを頭皮に貼っている風景を想像するに この種の実験をする研究者のおおらかさ というか心の広さを感じずにはいられない。

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