2017年12月5日

プリズム順応療法で半側空間無視のADLは改善しない


Prism Adaptation in Rehabilitation? No Additional Effects of Prism Adaptation on Neglect Recovery in the Subacute Phase Poststroke: A Randomized Controlled Trial.
2017  11月  オランダ

脳卒中患者の20-80%がなんらかの無視症状を示し そのおおくは3ヶ月以内に回復するが40%は1年後も無視症状がつづく。

半側空間無視の治療法としてプリズム順応療法がある。これは視野を脳損傷側に10度ほど偏向させるプリズムメガネをかけてポインティング動作を繰り返す。

これまでおおくの研究がなされ机上のテストではその有効性を示す結果が得られているものの、日常生活動作(ADL)上の改善につながるかはよくわかっていない。

そこでプリズム順応療法のADLへの影響をきっちりとしらべてみたそうな。


亜急性期の脳卒中で半側空間無視の症状を示す患者70人について、
半数をプリズム順応療法、のこりの半数をプリズムのないメガネで2週間おなじ治療をおこなった。

半側空間無視のADLへの影響は "Catherine Bergego Scale"(CBS) および他2種(MAC,SC)の方法で評価した。


次のことがわかった。

・両グループともに時間経過とともにCBS,MAC,SC のスコアが改善した。

・すべての指標で改善度に両グループ間のあきらかな差は確認できなかった。

亜急性期脳卒中で半側空間無視の患者へのプリズム順応療法には なんの効果もなかった、


というおはなし。
図:プリズム順応療法の半側空間無視治療効果

感想:

はじめのころ、よく部屋の出入り口に左肩をぶつけた。見えていなかったわけじゃなくて、感覚麻痺のおかげで左側の世界にリアリティを感じられず注意が向かなかったのが原因 と考える。

だから視野じゃなくて意識のもんだいだと思うんだ。

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