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2009年12月14日

廃用手という言葉の持つおそろしさ

"廃用手" 問題について再度考えてみた。


"廃用手"という用語を使う人の理屈は、

『廃用という言葉は、単に用をなさないという意味であり、したがって廃用手は
手としての機能を持たない状態を指しているに過ぎない。』

というものだろう。



次の例を考えてみた。


・走行距離30万キロの自動車を査定に出した。
『査定価値がありません。車を勧めます。』
と言われた場合、その車は通常、スクラップになる。


・年老いて乳の出なくなった乳牛について牧場主が
『こいつも廃用だな…』
この場合、牛は殺処分になり、食肉になる。


・競馬牧場で、獣医師が、
『この種馬、廃用ですね。』
といったら、通常、殺処分である。


"廃用"とか"廃"といった言葉には、その文字に続く機能を持たなくなったという意味の他に、
多くの場合、その存在自体を抹消するべく動作や意味が付随する。


そう考える。



だから、

リハビリに携わる方々には、

どうか "廃用手" という言葉の持つ恐ろしさに思いを巡らせて欲しい、

と思う。↓↓↓
リハビリ病院が "廃用手" って言うかな?

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