病院の集中治療室に運ばれて
しばらくして
家族がやってきた。
医師が説明している声が聴こえてきた。
『回復しますか?』との問いに
答えて曰く、
『…少なくとも6ヶ月以上一生懸命にリハビリをして、
それでも足に装具をつけて杖をつきながらやっと歩けるようになるのが精一杯でしょう。
2度と普通に歩くことはできないと思ってください。』
とのこと。
その場の空気があまりに暗く、重いので、
直後に思わず、
『今日は人生最良の日だぁ!』と皆に聴こえるような大きな声を上げたのを覚えている。
で、1年後、本当にそのとおりになった。
医師の見立てはあんまりアテにならないかもしれない。
特に急性期病院の医師や病院関係者は、
すべての患者が1,2ヶ月以内に転院してしまうので、
どういう患者がどのように回復するかについて
伝え聞く以外の経験を持たない。
だから、あんまり真に受けないほうがよいと思うね。